
次男が川崎病にかかったこと・・・ その2
ぜぇぜぇ・・・と息をして、点滴をしながら
次男は酸素テントの中で
うつぶせになって
眠っています。
(どうかどうか、ただの肺炎とかですように。。。)
(熱が下がりますように)
(川崎病ではありませんように・・・)
(とにかく、元気になってくれますように・・・)
(神様、どうか次男をお守りください・・・)
もう祈ることぐらいしか
わたしにはなにも次男にはしてあげられません。
暗い病室のなか、
次男が寝ている横で
携帯の画面からの光がわたしの顔を照らしていました。
次男の病気はなんなのかと気になって
川崎病やEPウィルスなど・・・いろんな病名のサイトを、
携帯からインターネットに接続して調べました。
そんなことをしても意味がないと、何時間かたった後で
ようやく気がついて、
携帯を閉じ、
眠れない夜が、ゆっくりと明けていきました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
3回目の血液検査結果がでました。
次男の主治医の先生は、
30代前半くらいのエネルギッシュな若い女性の先生でした。
わたしの質問や不安にも、
ひとつひとつ親切に
かつ判りやすく答えてくれるので、
信頼できるし、ほっと安心できました。
血液検査では、肝機能障害、貧血がでているけれど、
他の数値をみると次男の体は丈夫なほうだ、と話してくれました。
また「成長貧血」といって、
体が急に大きくなる時期に、貧血になることがあるそうです。
ゴールデンウィーク中は、
病院の休日や先生方のシフトもあって、
すべての検査がスムーズできるというわけにはいかないようでした。
入院して3日目に、2回目の心臓のエコー検査が再び行われました。
初日にも、川崎病かもしれないと思って、
エコー検査をしたのですが、
その時は全く異常は見られませんでした。
「どうか、なんの異常もありませんように・・・」
祈るような気持ちでエコーの前に、睡眠薬で眠っている次男を抱いて、座りました。
シーン・・・とした中で、先生が次男の心臓にエコーの器具をおきます。
エコーは長男、次男を妊娠した時に、何度もみたけれど、今回はすごく悲しい気持ちになりました。
白黒の画面をみても、なにがどうなっているのか、わたしにはさっぱり判りません。
「ここ。。。心臓です。この心臓の周りに水がみられます」
「ハイ・・・」
「それから、ここですが、冠動脈が少し腫れてきています」
・・・と説明を受けました。
「と、いうことはどうなんでしょうか?」
また次男の手足はぼってりと腫れてきていました。
熱も全く下がらず、
BCGの跡はぐちゅぐちゅです。
「これは・・・川崎病ですね」
「そう・・・ですか。」
じわぁ~~ん、とわたしの目になみだが浮かんできました。
必死で瞬きして、なみだがこぼれないようにしました。
エコーをみてくれたのは、心臓の専門の先生。
小児科の先生とふたりで相談していました。
「ガンマグロブリン、したほうがいいね」
「・・・」
小児科の先生はじっと考えています。
なにやら迷っているようです。
「この間の子、心臓に瘤できたやろ」
「・・・」
「ガンマグロブリン、ぎりぎりで間に合うで」
「そうですね。そうしましょう・・・」
というやりとりがありました。
「それで、今後の治療なのですが、
ガンマグロブリンという血液製剤を使います」
小児科の先生がわたしにいいました。
血液製剤・・・
はぁ。。。と大きなため息をわたしは飲み込みました。
「血液製剤ですか・・・・」
「昔は問題がありましたが、現在は検査も更に厳しくなっています。
もちろん100%安全とは約束できませんが、
もう何万人にも使用しているという実績もありますので。。。」
「何万人にも使用してるっていっても、
あの、薬害エイズのミドリ十字の事件とか、ありましたよね」
「あれは、新薬なんです。ぜんぜん違う薬です。
ガンマグロブリンはもう20年以上の実績があります。
またウイルスチェックも、昔よりさらに厳しくなっていますから・・・」
「血液製剤を使わないというわけにはいかないですか?」
「う~~~ん、そうですね。
たしかにその方法もあります。
でも、もしかしたら心臓に瘤が残るという危険性があるんです」
「そうなると、どうなるんですか?」
「心臓は、全身に血をおくるポンプの役割があるんです。
そのポンプに石みたいな膨らみができてしまう、、、
というふうにかんがえてください。
するとスムーズに血が流れていけないので、
心筋梗塞なったりする可能性があるんですよ」
「そうなったら、なにがおこるんでしょうか?」
「その瘤の程度にもよりますが、運動制限があります。
走ることができないとか、そういうことになるんです
走ると、血の流が速くなりますから、
そういう時に血が上手にながれなくなると、危ないんです」
「もちろん・・・全くなんの問題も残らない場合もありますけど」
「・・・誰か、患者さんで心臓に問題がでた人とかって、いたんでしょうか?」
「血液製剤を使わない治療を選ばれた患者さんがいて、
症状は回復したんですが
心臓の冠動脈に瘤が残ったこどもさんがおられました」
「そうですか・・・」
まだ次男は1歳。
もしかしたら心臓に障害がのこってしまう可能性を考えるよりも、
ガンマグロブリンで元気になるほうがいい・・・
「 では、治療を、お願いします」
至急、治療がはじまるということで、
わたしたちは部屋に戻ることになりました。
このガンマグロブリンという薬は、川崎病の治療に
効果があるタイミングが決まっているのです。
発症してから3,4日目~7日目までの急性期に打たないと、
効果がないのです。
次男の場合は、もう熱が出始めてからは6日目か、7日目に
入ろうとしていたので、ギリギリ間にあうというタイミングでした。
仕事中の夫にも電話をして、その確認をしました。
夫もショックをうめていましたが、やはり万が一のことを考えて、
ガンマグロブリンでの治療をしたほうがいいという答えでした。
夫は、夫でインターネットを使って、
ドイツ語で川崎病のことを調べたりしているようでした。(次回に書きます)
川崎病
血液製剤
どうしてこの子が?
病室にかえる廊下を歩きながら、
眠っている次男の上に、わたしのなみだがポタポタ落ちました。
つづく。。。。
あ、ちなみに川崎病は伝染はしません。
まだいろいろ誤解もあるようなのですが。そのことも書きマスネ
!
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