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2005.07.22
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カテゴリ: 邦画
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 人気歌手宇多田ヒカルの夫紀里谷和明の初監督作品。紀里谷和明他に撮影、編集、そして脚本も手がけている。


粗筋

 遠い未来。ある科学者は、新造細胞の研究を進めていた。新造細胞を使えばどんな臓器も作ることができ、しかも患者の身体から作る為、拒絶反応がない。老いた政府首脳らにとっては、夢のような技術だった。
 が、ふとしたことで、新造細胞ではなく、新造の人間、つまり新造人間ができてしまう。
 新造人間は自分らこそ地球を支配すべきで、人間を皆殺しにする、と宣言する。
 そんな新造人間の野望に立ちはだかるのがキャシャーンだった……。



感想

作品そのものより、監督の紀里谷和明が人気歌手宇多田ヒカルだ、という点が注目されている。
 正確にいうと、それしか注目することができない、か。
 映画の内容はまるで注目に値しない。
 いや、それは大袈裟か。
 紀里谷和明はCGを駆使した写真で高い評価を得ていて、CGを多用した宇多田ヒカルのプロモーションビデオを監督した経験も持つ為、映像的には斬新な部分が多い。
 つまり、本作で紀里谷和明は自分が映像作家として優れていることのみを実証し、ストーリー構成力はまるでない、ということを証明してしまった。
 とにかくストーリーが存在しない。
 テーマは……。
 ある。
 というか、あり過ぎ。
「戦いに善悪や敵味方なんてない、戦いは新たな憎しみを生むだけだ!」というメッセージを、監督は伝えたかったのだろうが、映画のメッセージというのはさりげなく示されてこそ印象に残るのである。
 仮に監督が劇場に現れて、メガフォンで劇場内の者全てに聞こえるよう、メッセージをガンガン叫んだら、どうなる? メッセージは確実に観客全員に伝わるだろうが、観客の心に残るか? 残る訳ない。
 しかし、本作で監督はまさにそれをしている。
 本作を観て、監督が伝えたかったメッセージは、自分に伝わった。
 が、感想は、「ハイ、ハイ、分かった。分かりました。もっと上手く伝えることができなかったのかよ?」しか思い付かない。
 メッセージが「戦いに善悪や敵味方なんてない」なので、絶対的な悪者はいないし、誰が敵で、誰が味方なのかもさっぱり分からない。それがストーリーを曖昧にし、結末も曖昧にしている。典型的な邦画。
 ストーリーそのものよりメッセージを重要視した結果と言える。
 そのメッセージより重要視したのが映像美だろう。
 映像はとにかく凄い。
 が、最大の見せ場が全てCMで流されてしまった感じ。
 あとは映像美に凝った場面がずっと、延々と流されるだけ。
 また、同じ場面を数人の映像作家に撮影させ、どれかをファイナルカットで利用するつもりが、監督が決められなかった為切り貼りしてまとめた、としか思えない部分もあった。
 本作は、2時間半近くにわたるミュージックプロモーションビデオのような出来。
 音楽が流れるのは映画の最後だけだが(監督の妻宇多田ヒカルが歌っている)。
 役者らの演技はどれも可もなく不可もなく、といった感じ。
 唐沢寿明はやけに気が入っているが、観ていてこちらが気恥ずかしくなる。これも脚本に欠陥があるから。脚本家は、役者に喋らせれば演技になる、という誤った考えをいい加減に見直して欲しい。


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Last updated  2005.07.22 14:52:38
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