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2006.11.16
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カテゴリ: 洋書

 イギリス人作家ピーター・エセックスによる、返還前の香港を舞台にした警察小説。
 なぜか知らないが、表紙に漢字で「孫悟空」と書かれている。孫悟空らしい京劇について述べてはいるが……。


粗筋

1997年の返還が近付いている香港。
 香港市民の間では緊張が高まっていた。
 一方、中国政府は返還の準備を着々と進めていた。香港行政府に対し、反政府組織の取り締まりを要求する。
 そんなところ、白人刑事フォレスターは、二つの事件を同時に担当することになった。
 怪僧タンが率いるとされる革命組織の取り締まりと、部下ラムの新妻を誘拐して殺害した犯罪者の逮捕である。
 しかし、双方とも困難を極める。
 タンは、捜査に加わっている別の部下を誘惑して捜査を混乱させている上、新妻を誘拐・殺害した犯人ロニーは悪運が強く、捜査の手からきわどいところで逃れるのだ……。


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解説

……なぜ二つの事件を同時に扱うことにしたのかさっぱり分からない。作者は、登場人物の注意を分散させ、対応を困難にさせ、ストーリーを盛り上げようとしたのかも知れないが、二つの事件は全く関連性がない為、読者の注意まで分散させ、ストーリーが盛り下がる効果をもたらしているだけなのである。
 どっちか一つにすればシンプルな読み易いものになっただろうに、と思ってしまう。
 200ページあたりからはロニーが単に悪行を繰り広げる様子と、タンやその弟が様々な訳の分からない行動を繰り広げる様子が描かれるだけで、フォレスターの捜査は全く進展しない為、中ダレする。
 300ページ以降は流し読みしているだけだった。頭に入っていないのに気付いて、読むのをやめた。
 途中、つまらない詩が挿入されているのもウンザリさせる。
 どちらかの事件に絞っていれば緊張感のある200ページ程度の小説になっていただろう。多面的な小説もやり方によっては効果的だが、これは失敗例。
 この時期、イギリスでは香港返還を恐れる中国系市民を描く小説が流行っていたらしい。現実はかなり異なっていたようだが。



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Last updated  2006.11.16 23:04:07
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