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2006.11.22
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カテゴリ: 邦画

 横山光輝原作の漫画の劇場版。昔放送されていたテレビ番組の劇場版でもある。
 監督は中野裕之。
 奥菜恵、竹中直人、元力士の舞の海、ギタリストの布袋寅泰、きたろう、篠原涼子、そしてロシアの新体操選手(シドニー銅メダリスト・アリーナ・カバエワ)などの豪華(?)キャストが観られる。


粗筋

時は戦国時代。赤影は上忍(竹中直人)の密命で、京極家の領地に潜入する。京極家を偵察する為だ。そこでは家臣の一人(陣内孝則)が主君の領地を乗っ取ろうと企んでいた。領主を毒殺し、新領主となった姫(奥菜恵)をも殺そうとする。赤影は京極家の実態を伝えたところ、新領主の姫を殺せとの命令を受ける……。

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感想

かったるい映画。
 他に言いようがない。
 ストーリーがめちゃくちゃなのだ。ストーリーがないと言ってもいい。
 ポスターには赤影、青影、そして女忍者(くの一というべきか)の飛鳥が載っていた。この三人の忍者の幼少時代という、ほのぼのとしたオープニングで始まるので、最初は忍者をネタにしたコメディだったのか、と思った。この三人がドジを繰り返しながらも大活躍する模様が観られるのか、と。
 そうではなかった。
 飛鳥(麻生久美子)は、京極側(後に陣内孝則演じる家臣)の忍者軍団にあっさりと殺されてしまう。青影はそれをきっかけに忍者をやめると言い出す。
 結局赤影は単独で行動するのだが、本当に主役なのかよ、と疑いたくなるほど頼りない。飛鳥を殺されたことで鬼と化し、敵側の忍者軍団に復讐を挑む……、という展開を期待していたのだが、そうではなかった。
 敵側の忍者軍団は、根津甚八を筆頭に藤井フミヤや舞の海などそうそうたるメンバーで、赤影らをてこずらせるのだが、陣内孝則にこれもまたあっさりと殺されてしまう。「復讐」というテーマも否定されてしまうのである。
 忍者を下敷きにしたほのぼのコメディと思ったらそうでない。忍者による復讐劇かと思ったらそうでない。結局「戦いはやめようよ!」という、水戸黄門のような生ぬるい時代劇として終わってしまった。
 こうしてストーリーの焦点が次々変わる為、まとまり感がなく、かったるいのである。
 本気で劇場から途中で抜けようかと悩んだ。
 本作品は、キャストの登場の仕方にもまとまり感がない。布袋寅泰が冒頭に出てきて、赤影と対峙するのだが、布袋は後でまた登場するかのようなセリフを言い残して去った後、結局再登場しない。この冒頭シーンは何の為にあったのか。布袋が音楽を担当する、ということで出てもらったのだろうか(思えば布袋は別の中野裕之監督作品「サムライフィクション」にも出ていた。というか、布袋は同じキャラを演じていた。本編はサムライフィクションの番外編か)。振り返ってみると、馬鹿馬鹿しいだけのシーンである。
 少なくともシリーズ化するつもりはないんだな、というのは分かる。忍者三人組の一人が死ぬんだから。シリーズ化するほどのものでもない。
 最近の時代劇としては「御法度」と同等、いや、それ以上の駄作かも知れない。
 赤影は事前の宣伝通り誰も殺さないので、本作品はお子様向け娯楽映画として制作されたのかも知れない。が、ストーリーの詰めの甘さで、同じようにお子様向け映画として制作された時代劇「さくや妖怪伝」の足元にも及ばない。
 忍者映画としては、数年前公開された「梟の城」より格段に完成度が低い(「梟の城」も、今思えば自慢できるほどの完成度はない)。
 何の為に1500円も払ったのか全然分からなかった。忍者の活躍が観たいなら、本作品を観るより「アメリカン・ニンジャ」でもビデオで借りた方がいい。忍者の本家である筈の日本で、なぜまともな忍者映画が作れないのかが不思議である。
 この作品のパンフレットは700円。高い。
 高いだけならまだいいのだが、B4と特大サイズなのである。A4でもどちらかというと大き過ぎて持て余すのに、なぜB4にしたのか。資源の無駄である。個人的には、パンフレットはB5くらいが一番いいと思うのだが。
 ま、映画が駄作だったので、通常のA4サイズの500円であったとしても買わなかっただろう。


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Last updated  2006.11.22 14:17:03
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