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2008.07.27
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カテゴリ: 邦画

  ルパン三世の長編アニメ版。


粗筋

 ルパン三世は、願い事が何でも叶うという「魔法のランプ」を、苦労の末に手に入れた。ルパンがそのランプをアラビアンナイト風に擦ると、願いを何でも叶えるという「妖精」が現れる。美人の「妖精」にデレデレになるルパン。が、気付くとなぜか夜間の無人島から昼間の道路の真ん中に。ルパンは何が起こったのか、さっぱりわからない。次元や五エ門と合流すると、ルパンは記憶が無くなっている事に気付いた。
 ルパンの前に、謎の女性ドリューが現れる。それと同時に、ガーリックという武器商人が現れ、ランプを寄越すよう要求する。ルパンとドリューは訳の分からないままガーリックから逃げることに。
 ランプとは、実は「魔法のランプ」ではなく、記憶を人から抜き取って記録する装置だった。ランプから発射されるマイクロチップが対象者の中に打ち込まれると、一定の時間置きに対象者の記憶を抜き取って記録する。この装置のお陰で、ルパンは毎日夜7時から朝7時までの記憶を完全に失うこととなった。
 ドリューは、ランプの開発に携わった者だったが、開発者である博士の方針に反対し、ランプを持ち出して逃げていた。すると、いつの間にかランプを使って強大な権力を手に入れようと企むガーリックに追われる身となってしまっていた。そこで、ルパンを引きずり込んで、助かろうとしていた……。


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感想

荒唐無稽さが売りのルパン三世シリーズ。
 しかし、今回のはかなり地味。
 ヒロインが地味だし、最大の敵役(と思われる)ランプ開発者の博士も地味。ガーリックという、武装ヘリを使って攻撃しまくる人物が現れるが、凄みを感じさせない。

 ルパン三世シリーズの魅力は、ルパン、次元、五エ門、不二子、銭型といったレギュラーが反目し合いながらも最終的には協力して悪を倒す、という展開である筈なのに、本作ではそれが感じられず、バラバラ。
 銭型警部に至っては、冒頭で記憶喪失になり、最後の場面でルパンと出会って記憶を取り戻すという展開になっている為、銭型はいつものようにルパンを追跡している内にルパンの悪者退治に協力している、といった場面が観られない。

 車対ヘリのチェイスシーンなど、過去の作品の焼き直しも多い。

 人の記憶を抜き取ったり、保存したりできるという「魔法のランプ」という装置の意味が結局分からなかったことも問題。
 こんな装置を巡ってなぜ武器商人が町を破壊しまくるのか。
 重大性がイマイチ理解できなかった。

 もう少しストーリーを煮詰めてからアニメを製作してほしいものである。
 毎週放送するならともかく、年に1回だけなのだから。


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Last updated  2008.07.27 20:03:44
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