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2008.11.11
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カテゴリ: 洋画

 フォックス・モルダーとダナ・スカリーの活躍を描いた人気テレビドラマX-ファイルの映画版。
 原題は「THE X-FILES: THE MOVIE」。


粗筋

テキサス州北部の洞窟で、少年が謎の黒い液体に接触して絶命する。救助に向かった消防隊員も相次いで死亡した。
 1週間後。
 Xファイル課の閉鎖後、現場任務に回されたFBI捜査官のモルダーとスカリーは、ビル爆破テロ阻止を任される。爆弾を発見するのに成功した二人だったが、連れて来た爆弾処理班は爆弾の処理に失敗。ビルは爆破され、爆弾処理担当は死亡する。
 モルダーとスカリーはこの件について責任を問われ、左遷の危機に瀕する。
 そんなところ、モルダーに、父の友人と名乗る医師が接触する。爆破されたビルには、謎の死を遂げた少年と消防隊員の死体があった、と告げる。これは単なるビル爆破事件ではない、裏がある、と。
 モルダーとスカリーは、事件の調査を独自に始める。二人は、死体が運ばれてきたとされる地へ飛ぶ。
 そこでは、何者かが死体発見場の痕跡を隠滅していた。二人は隠滅した「何者か」の後を追う。しかし、その過程でスカリーが拉致されてしまう。
 モルダーはたった一人でスカリーの行方を捜し、謎の究明をする羽目に。
 ただ、相手側にも裏切り者はいて、モルダーに手を貸す者も出てきた……。


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感想

 本作はテレビドラマとのタイアップなので、テレビドラマを観ていない者からすればチンプンカンプンだろう。
 テレビドラマを事前に観て、基礎的な知識を得ておく必要がある:フォックス・モルダーとダナ・スカリーがFBI捜査官。モルダーは幼い頃妹をエイリアン(らしい)に拉致されるという過去があって、その為に未解決の怪奇現象を記録したFBIのX-ファイルを片っ端から当たっている。スカリーは元々モルダーを精神分析して、モルダーをFBIから追い出す口実を作る為にモルダーと組まされたのだったが、いつの間にか協力者となり、共に怪奇現象に立ち向かうようになっていた。モルダーの父親は、エイリアンと共謀する秘密組織の一員で、モルダーの妹が拉致されたのも、それが関係している、……等々。
 いきなり観ても、訳の分からん連中が大勢いる秘密組織が登場するは、エイリアンが登場するは、宇宙船が登場するは……、で、単なるトンデモ映画になってしまう。

 本作は、テレビドラマが進行中に公開された作品。
 したがって、テレビドラマは欠かさず観てはいるものの、わざわざ映画館に足を運んで本作を観ることはしなかった、という視聴者を置いてきぼりにするような展開にはなっていない。
 つまり、本作では色々なことが起こるものの、結局は振り出しに戻るだけで、このテレビドラマが追い続けている一連の謎(エイリアンは存在するのか? 存在するなら何の為に地球を訪れているのか? モルダーの妹は結局どうなったのか?)の解明には全く近付いていない。
 そういう意味では、「何の為の映画化だったのか」と首を傾げざるを得ない。

 アメリカのテレビドラマとあって、テレビシリーズはかなりの予算をかけて作られている。
 といっても、流石に映画並みとはいかず、本作はテレビドラマでは有り得ない大掛かりなSFXを満載している(ビルの爆破、巨大宇宙船、寒冷地でのロケ)。
 そういう面では見所が多い。
 大掛かりな特撮を観る為に本作を観る、というのもおかしいが。

 本作、というかこのシリーズ最大の謎が、エイリアンと共謀する秘密組織がモルダー一人にてこずっていること。
 謀殺を当たり前のようにやりまくる秘密組織が、モルダーをなぜ始末できないのか、さっぱり分からない。
 モルダーのお陰で散々冷や飯を食わされているのに。
 モルダーが物凄い力を持っているのか、あるいは死んだら秘密組織に対し大打撃を与えられるよう手配しているのか、というとそうでもないし。
 秘密組織がモルダーを過剰評価しているとしか言いようがない。

 この秘密組織が最終的に何を企んでいるのかが分からないのも問題。
 エイリアンと共謀して何かやっているのか、というとそうでもなさそう。エイリアンを敵視している面もある。
 といって、完全に敵対しているのか、というとそうでもないようである。
 お互い腹の底を探り合いながら協力しているようなのだが、協力して何を達成しようとしているのか、全く分からない。
 いてもいなくてもいいような組織なのである。

 テレビシリーズは大人気になるが、その後迷走。
 主人公モルダーを演じるドゥカヴニーがギャラで揉めて降板し、別の主人公を持って来てシリーズを継続する、という訳の分からない展開に。
 2008年公開の映画版では、製作者側とドゥカヴニーとの間で折り合いが付いたようで、主人公として返り咲いている。


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Last updated  2008.11.11 23:39:53
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