非常に適当な本と映画のページ

非常に適当な本と映画のページ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(342)

洋画

(285)

邦画

(85)

邦書

(140)

洋書

(57)

ニュース

(736)

DVD

(9008)

Comments

Favorite Blog

まだ登録されていません
2017.01.04
XML
カテゴリ: 洋画

 スター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ・サイドストーリー。
 エピソード4/新たなる希望(公開順でいうと第1作)へと繋がる直前の出来事を描いている。
 原題は「ROGUE ONE A STAR WARS STORY」。


粗筋

 銀河帝国軍は、究極の兵器デス・スター(初代)を完成させる。しかし、デス・スター開発者ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)は、デス・スターに関するある情報を貨物船パイロットのボーディー(リズ・アーメッド)に託して脱走させる。ボーディーは惑星ジェダで反帝国勢力を率いるソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)と面会する。ゲレラはゲイレンの旧知の仲だったのだ。が、ゲレラはボーディーを信用せず、拘束してしまう。
 この事実を掴んだ反乱同盟軍は、ゲイレンの娘ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)を利用してゲレラと接触を試みる事に。そのジンは、幼少期にゲレラに引き取られていたが、彼と袂を別った後に無法者となり、現在は帝国軍に逮捕されていた。反乱軍の工作員キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)はジンを救出し、協力を要請する。ジンは、嫌々ながらも反乱同盟軍に協力する事に。
 ジェダででゲレラと再会したジンは、ボーディーが持って来たゲイレンのメッセージを確認する。ゲイレンはデス・スター開発に協力する振りをして構造に致命的な弱点を仕込んでいた事、そしてその弱点を記した図面データが帝国軍の建築物データが収集されている惑星スカリフに存在する事を伝えていた。
 それと同時期、デス・スターがやって来て、ジェダを主砲の試射の標的にする。ジン、キャシアン、ボーディーらは、ジェダから脱出する。が、ゲレラはジェダから動かず、死亡する。
 ボーディーからの情報で、ゲイレンが惑星イードゥの研究施設にいる事を突き止めたジン、キャシアン、ボーディーらは、そこに向かう。ジンは父との再会を果たすが、ゲイレンを救出するより施設諸共始末する方が得策だと考えた反乱同盟軍による爆撃でゲイレンは致命傷を負い、ジンの腕の中で息絶える。
 ジン、キャシアン、ボーディーらは、ヤヴィン第4衛星に帰還。デス・スターについて報告し、スカリフ攻撃を反乱同盟軍の評議会に進言する。が、デス・スターのあまりの破壊力に、降伏を主張する者が続出。進言は却下された。そこで、ジン、キャシアン、ボーディーらは、輸送船を奪取し、自分らだけでスカリフに向かう事にした。この時に、コールサイン「ローグ・ワン」を使う。
 スカリフに着陸したジンとキャシアンは、データバンクのあるタワーに侵入。デス・スターの設計図のデータを、スカリフの軌道上にやって来た反乱同盟軍に送信する事に成功する。
 しかし、それと同時にデス・スターがスカリフの軌道上に現れ、主砲をタワー近くに撃ち込み、タワーを破壊する。
 ジンとキャシアンは、デス・スターの設計図のデータが無事反乱同盟軍に伝わったのを確信した後、爆風に飲み込まれて死亡する。
 スカリフの軌道上の反乱同盟軍は、設計図のデータを受信し、離脱を図るが、ダースベイダーが現れ、阻止を試みる。
 ダースベイダーの手から辛うじて逃れた設計図のデータを収めた記録媒体は、輸送船タンティヴⅣに移される。
 タンティヴィⅣで最後に記録媒体を手渡されたのは、反乱同盟軍の特使レイア・オーガナ姫であった。彼女は、記録媒体を手に、母国の惑星オルデランへと向かう……。



感想

 エピソード4/新たなる希望直前の展開を描いている。
 無敵で究極の兵器である筈だったデス・スターに、何故反乱同盟軍に簡単に付け入られる弱点があったのかが分かる様になっていて、しかもその情報を得る為の「数々の犠牲」がどんなものであったのかが分かる様にもなっている。

 エピソード4からエピソード6は、1980年代に製作されたので、シリアスな場面とユーモラスな場面が混在していたが、本作は21世紀に製作されたとあって、ユーモアの部分は徹底的に排除され、ひたすらシリアスでダークな作品になっている。
「エピソード4からエピソード6こそ真のスター・ウォーズ」という考えがある者からすると、そのギャップに苦しむ。

 わざわざ作ったスピンオフではあるが、スピンオフそのものをシリーズ化するつもりは製作者側には無かった様で、本作で登場するキャラはほぼ全員が死亡する。
 死亡しないのは、ダースベイダー、ターキン提督等、エピソード4で登場するキャラのみ。
 ローグ・ワンは、結成から僅か数時間で全滅するのである。
 同じくエピソード4への橋渡し役だったエピソード1から3(いわゆる新3部作)と同様、ひたすら空しいストーリーになっている。
「希望」という言葉が繰り返し述べられるものの、観ている者からするとあまり希望は感じない。

 登場するキャラは、登場するのは今回が最初で最後なので、掘り下げ方が雑。
 主人公のジンも、単に強気なだけの女で、これといった能力は無く、これといった活躍もしない。
 ルーカスフィルムを買収したディズニーの、「とにかく女性の観客にアピール出来るキャラを!」という要望で生み出されたキャラらしい。
 ジンと行動を共にするキャシアンも、反乱同盟軍の優秀な工作員、という触れ込みになってはいるが、これもまた大した活躍はしない。
 本作では登場人物が誰もジェダイの戦士ではなく、あくまでも普通の人間しか登場しない。そんな事もあり、展開も退屈になってしまっている。

 CGによる戦闘シーンは、旧3部作では有り得なかった迫力があるが、今となっていはこの程度の映像は普通。
 30年前に観れたら、と思う。

 本作では、エピソード4でデス・スターの司令官となるターキン提督が登場。
 エピソード4で彼を演じたピーター・クッシングは20年以上も前に死去している。どうやって登場させたんだと思っていたら、体格や顔立ちが似ている俳優に演じさせた上で、CGで顔の部分を合成したという。
 死去した俳優を当たり前の様に登場させられるのは凄い。

 ラストで、レイア姫が登場。
 本来なら、ファンをニヤリとさせるニクい演出となる筈だったが、公開から数週間後にレイア姫を演じていたキャリー・フィッシャーが心臓発作で急死する、という訃報が(享年60)。その翌日に、娘の訃報を聞いた母親で女優のデビー・レイノルズまでもが倒れて急死するというおまけ付き。
 この面でも、空しさしか感じない。
 ターキン提督が登場したのと同様、レイアも今後CGで登場するかも知れない。
 少なくとも、エピソード8の撮影は終えていたというが……。
 シリーズは今後どうなるのか。

 本作は、ルーカスフィルムを買収したディズニーの、スター・ウォーズフランチャイズを一層拡大させる為の戦略。
 それを平気でやり通す製作者も製作者だが、そうと知りながら嵌る観客も観客である。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.01.21 07:51:35
コメント(0) | コメントを書く
[洋画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: