2007.01.30
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学園 水戸黄門 第十七話

 「あらぁ、あなたが水戸光子さん、はじめまして。いい、ここはあなたがシャシャリ出てくるような場所じゃなくてよ。さっさとご自分の教室にお戻りなさい」
 麗子は蔑んだような目線で光子にそう言った。
「そうはいかないわ。学園にはびこる悪を見逃すわけにはいかないもの」
「悪?そういうこと…。この薬が禁止薬物だってこの方に吹き込んだのはあなたね。よけいなことをしてくれるじゃないの。この学園で私に歯向かうなんて愚かなコ。二度とそんな気を起こさないようにしないといけないわね。誰かーっ!」
 ガラガラーッ!
麗子の声とともに突然、生徒会室のとなりの教室の扉が開いた。
「麗子様、いかように致しましょうか?」
その中から麗子の取り巻き連中が次々と顔を出した。どうやらこの部屋は彼らのたまり場になっているらしい。

「わかりました」
ガタイのいい取り巻きたち数人が不敵な笑みを浮かべ、光子とマチ子の兄を取り囲んだ。
「光子さん、ここは俺に任せて」
体格では負けていないマチ子の兄は光子を守るように立ちふさがった。
「お兄さん、俺も手伝うぜ」
そう言いながら現れたのは竹刀を持った格野だった。
「おそいよ格野!…先輩」
格野は走りながら二人を打ちのめしていた。
「すいません、向こうにいた奴らを片付けてきたんで」
「なにぃ?あいつら全員を一人でやったってのか?」
どうやら、どこかに伏兵がいたらしい。

助川はテニスラケットを持って現れた。
「お前ら空手部には借りがあるからな」
助川はテニスラケットで数人を打ちのめしながら言った。
 ハンマーで鍛えた光子の兄も相当強かった。数人相手にしても怯むことがなかった。
 気がつくとあたりはすっかり乱戦状態になっていた。

「なんのさわぎだ!」
声の主は生徒会室から現れた亜久代寛であった。

つづく


盛り上がってきました。
だけどこの続きが難しい。






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最終更新日  2007.01.30 15:15:57
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