〓自然体でいたいから〓          この想い 軽くなって飛んで行け

〓自然体でいたいから〓          この想い 軽くなって飛んで行け

「胎教とその修正」


  育児文化研究所出版  谷口祐司 著
  「まえがき」 より転載

**********************************

 時代が大きくうねりを立てて移り変わっていきます。私達は今、歴史の一大転換期に遭遇しています。この大きな変化が今後何年続くのか誰にも分かりません。だが、その変化の中で、ただ身を任せて何もしないでいて良いのでしょうか。
 私は、そう思いません。やはり何かをしなければならないというのが正直な気持ちです。では、いったい何をすれば良いのでしょうか。現在、近未来、さらに将来といった、時代を超えて伝えていくべきこと。やはり、そこに注目する必要があると、私は思いました。

思えば、育児の研究に携わるようになって、はや三十年という月日が流れました。この間、じつに多くのお母さんと知り合うことができました。そして、育児を通して新しい文化を創造する『育児文化』という研究を続けてこれたことを、深く感謝しているこのごろなのです。

 ところが、多くのお母さん方と知り合えば知り合うほど『妊娠・出産・育児』について、じつに驚くほど無知な方が多いことに気付かされたのです。これは何とかしなければならない。私の力の及ぶところで、何とか努力してみよう。そう思い立ったのです。本書の表題である『胎教とその修正』ですが、この『胎教』も日本では古くから言い伝えられていて、みなさんも『何でいまさら』とお考えになると思います。

 しかし、最近になって育児雑誌やマスコミに『胎教』の言葉が登場して、妊婦さんからいろいろなご質問を受けることが多くなったのです。さらに、お母さん方からも「最近の『胎教』の記事は間違ったことばかり書いてある」というご指摘をお受けするようになってきました。

 私自身、育児講演などで『胎教』について、すでに二十年も前からお話しておりますので、これを機会に『胎教』についての教科書として、私の考えをまとめてみたいと思いました。『胎教』の素晴しさと『胎教の失敗』の恐ろしさを知っていただいて、そのうえでもしかりに『胎教の失敗』があったとしても、その失敗を『修正』できる方法があることをお知らせしたかったのです。

 育児というのは決して一代限りの仕事ではありません。親から子へ、子から孫へ、時間を越えて承け伝えていく『文化』なのです。ところが、日本では民族的な文化の伝承というと『古くさい』『いかがわしい』『遅れている』という言葉で片付けられているのが現状です。

 もともと日本人は伝統的なシャーマニズムに見られるように、たいへん信仰心の篤い民族であったにもかかわらず、最近は一部の人を除いて多くの人が無宗教を口にするようになっています。しかし、人間は生きていく方針として信仰に基づいて自らの心を律すことが大切だと思うのです。

 本書をお読みいただいて『胎教』の真実の姿を認識され、素晴しい『胎教』を実践されるよう希望します。また、失敗していると実感された方は、お子さんのため、あなたご自身のためにも、どうか今からでも遅くありませんので『胎教の修正』をしてください。
 お母さま方、妊婦のみなさん、二十一世紀を担う子どもたちのためにも、どうか良い『胎教』を送ってくださるよう、心よりお願いいたします。


 平成二年四月


               未来が明るい光であふれることを願って
                           谷口 祐司


**********************************


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: