
ご心配をおかけして申し訳ありません。
二日目の目覚めを迎えた今、出血は止まったと自覚できます。このまま快復していく模様なので、あと一日気をつけて直そうと思っています。「胃潰瘍で血を吐く」という状況は、今回が初めてではなくて過去に2度経験があります。だから1日目、あの状況で医者に行けば100%入院させられるし、入院しても絶食と点滴だけで3,4週間、缶詰状態で何もできなくなります。
学習塾をしていた時代のことですが、夏休みの夏期講習がじつはヘビーでした。通常は夜になって授業が始まり深夜に終了しては明け方に帰宅して睡眠につく、という夜の生活なものが、夏期講習中は授業は朝に始まり夕方までで終わる、という「通常と裏表」の生活時間に代わります。そして9月に学校が二学期の授業に戻るときに学習塾も夜の時間帯に戻りますが、このときに教師の体力に「疲れ」が出るのです。過去2回の「胃潰瘍出血」騒ぎはどっちも「9月」でした。そして今回も注意はしていましたが「9月」です。
どうしてこんなに胃潰瘍にこだわるかといいますと初めて症状が出たときにさかのぼります。忘れもしない12年前の「9月4日」でした。午後、教室に出勤して授業の準備をしていたところ、アタマがぼぉっとして「睡眠不足かな?」と少し横になることにしました。2時間ほど眠って目がさめましたが、意識がはっきりしないのです。授業が始まる1時間前になっても直らないので自宅に電話を入れて女房から生徒の家に電話を入れさせて授業を臨時に休み、病院へ行きました。
病院のほうはすでに診療時間を過ぎており、救急外来の当番医だけが待機していたようです。受付で手続きをし、待っているとすぐに名前を呼ばれました。診察室に入っていくと、医師の前の患者のイスに看護婦が腰掛けておしゃべりしているのです。ぼぉっとしてそこに待っているといつまでも話が終わりません。(その辺ですこしムカっと来ました)後ろにいる私に気が付かないのです。さすがに先生が促して仕事に戻りましたが、私がイスに腰掛けるとついたての向こうで別の看護婦がステンレスのお盆を落としました。すごい音がしました!(私のムカは第二段階へ!)
状況を説明して、胃を洗浄してみましょう、とパイプで水を胃に送り、別のパイプで吸い取ると酸化した血液を意味する茶褐色の液体が戻ってきました。「胃潰瘍、胃壁から出血していますね。3,4日入院して様子を見る必要があります。」私は内心すごくあせりました。二学期が始まったばかりで教師の配置が決まっていない状態、いま私が授業から抜けることは経営上致命的なことになるのです、だからぜひ「通院」で見てください、と懇願しました。医師は「しかし、出血しているということは(生命に)関わることなんですよ。」と、いいともかく今日は入院してください。奥様に連絡を取って着ていただきましょう。と自宅の電話番号をメモして看護婦に連絡をとらせました。
数十分して女房が心配そうに入ってきました。医師が状況を説明して入院の手続きをするように話しているのを横になって聞いていましたが、第三のムカッ!が爆発しました。私には3,4日と言ったものが女房には3,4週間となっているのです。ガバッと起き上がって声を大きくして言います。「先生、あんたは私の状況をどう理解したの?学習塾の性格上、今は長期の入院ができないんだってさっき言ったこと、聞いてたの?オマエ、あほか?」「でも、生命に関わることなんですよ」(中略)
「だめだ、こんな先生に大事な生命を預けられるわけないじゃねーか!他の病院行くから今書いたカルテ返せ!!」おどおどしている女房を促して診察室を出ました。最後に捨て台詞。「先生よ!ヤブは蕎麦だけにしとけよな!」
さすがに気がとがめたのか事務で会計を済ませ、カルテを受け取るときに自分でやってきた医師がひそひそ言ったこと「どこの病院でも責任上、入院を進めると思いますが、一晩、絶食して水だけ飲んで様子を見ると収まる場合があります。」私は相手にしないふりして、聞いていましたが、実はこれが正解なんです。胃の壁に穴があいて出血しているわけなんですが、軽い段階のならば、刺激をしないようにそっとしておけば自力で直る可能性がある、水だけ飲んで安静にしておけば、これは3,4日を3,4週間といってしまった医師のせめてもの誠意だったのかもしれません。
この状況は2年後、また9月に現れました。不規則な食事、たばこ、コーヒーで胃に負担がかかる時期、今回もまた9月。
気をつけないと、自力で回復できる体力がいつまであるのかわかりません.
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