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2025年11月28日
カテゴリ： 映画
２０２５年１１月２７日（木）
ネットでは、映画「国宝」に関するニュースが続々と。
背骨の圧迫骨折になる前二度鑑賞したのですが、もう一度観たいという欲望に負けて予約しちゃいました。
コルセットをしっかり締めて、場内に。
スクリーンに入場するときに手渡されたプレゼント。
「特大ヒット御礼入場者プレゼント」と書かれたポチ袋。
中に入っていたのは、映画のポスターと同じ場面！！！
映画のパンフレットと一緒に、大切にします。
平日だというのに、会場はほぼ満席。
きっと私のようなリピーターも、多いのでしょうね。
まず舞台は、長崎の料亭。
立花組の新年会が開かれていて、息子の「喜久雄（黒川想矢）」が余興で歌舞伎を演ずる。
それをたまたま公演で来ていた関西歌舞伎の大物「花井半次郎（渡辺謙）」が、観ていた。
ところがそこに抗争相手の暴力団の襲撃があり、組長の「立花権五郎（永瀬正敏）」が殺される。
目の前で父を殺されたのを見た喜久雄は今にも抗争のさなかに飛び出そうとするが、半次郎が必死でそれを止める。
もうこの場面で、黒川想矢さんの演技のすばらしさに胸打たれます。
時は流れて、喜久雄（吉沢亮）は半次郎の部屋子になり、同い年の半次郎の息子「大垣俊介（横浜流星）」と共に学校に通いながら歌舞伎を学ぶ。
二人でともに競い協力しながら歌舞伎役者を目指す姿が、若者らしく描かれます。
そして二人の人生は、片方が浮けば片方が沈むというシーソーのように進んでいきます。
世間では喜久雄を演じた吉沢亮さんのことばかりがもてはやされていますが、俊ぼんを演じた横浜流星さんの演技も、ものすごいのです。
歌舞伎役者の方々が口をそろえて二人の歌舞伎の演技を称えられていますが、それは迫力とありえないほどの美しさと間合い。
喜久雄が、交通事故でけがを負った半次郎の代役として演じる「曽根崎心中」の「お初」
後半、俊ぼんが左足を壊死で失い義足で演じる「曽根崎心中」の「お初」
このとき喜久雄は、お初の恋の相手役の「徳兵衛」を演じます。
縁の下に隠れた徳兵衛に、お初は心中の覚悟があるのかと問います。
その時すでに俊ぼんの残っている右足も壊死の症状が出ているのが、スクリーンに映し出されます。
この時の曽根崎心中の舞台は、こけつまろびつのすさまじい演技。
私たちスクリーンを見つめるものは、胸をぐっとつかまれたような痛みを覚えつつ画面に引き込まれてしまいます。
現代舞踏の第一人者「田中泯」が演じるのは、当代一の女形で人間国宝の「小野川万菊」
万菊が踊る「鷺娘」が、映画の中盤でこの世のものとも思われない美しさです。
そして時が経ち、俊ぼんも世を去り、喜久雄はついに人間国宝になります。
そこで演じるのが「鷺娘」
舞台は、降りしきる雪の中。
恋に迷い悩み苦しむ姿を、鷺の白い衣装で舞い演じます。
と音楽が変わり、一瞬で衣装が真っ赤な着物に変わり、帯も黒繻子になります。
引き抜きという、歌舞伎の演出です。
これは喜久雄と俊ぼんで演じる「二人娘道成寺」でも、演じられます。
その時は最初は赤い衣装、引き抜くと真っ白なうろこの模様入った衣装。
そうです、「白蛇」の衣装になります。
人間国宝になった喜久雄が見る景色とは・・・。
３時間を超える映画ですが、夢の中で一瞬で観てしまったような不思議な感覚です。
画面が暗くなり、エンドロールが流れます。
でも誰一人席を立つものもなく、ず～～と流れる画面の文字を見続けます。
長いエンドロールが終わり、場内の照明が明るくなって初めて我に返るのです。
それほどの心をつかむ映画でした。
背骨の痛みも、コルセットを付けていることすら忘れて映画の世界に浸れました。
一度目より二度目、二度目より三度目と、重ねるごとに感動の深まる作品。
だからリピーターが多いのだと、納得です。
早くＤＶＤが出ないかなあ。
ネットでは、映画「国宝」に関するニュースが続々と。
背骨の圧迫骨折になる前二度鑑賞したのですが、もう一度観たいという欲望に負けて予約しちゃいました。
コルセットをしっかり締めて、場内に。
スクリーンに入場するときに手渡されたプレゼント。
「特大ヒット御礼入場者プレゼント」と書かれたポチ袋。
中に入っていたのは、映画のポスターと同じ場面！！！
映画のパンフレットと一緒に、大切にします。
平日だというのに、会場はほぼ満席。
きっと私のようなリピーターも、多いのでしょうね。
まず舞台は、長崎の料亭。
立花組の新年会が開かれていて、息子の「喜久雄（黒川想矢）」が余興で歌舞伎を演ずる。
それをたまたま公演で来ていた関西歌舞伎の大物「花井半次郎（渡辺謙）」が、観ていた。
ところがそこに抗争相手の暴力団の襲撃があり、組長の「立花権五郎（永瀬正敏）」が殺される。
目の前で父を殺されたのを見た喜久雄は今にも抗争のさなかに飛び出そうとするが、半次郎が必死でそれを止める。
もうこの場面で、黒川想矢さんの演技のすばらしさに胸打たれます。
時は流れて、喜久雄（吉沢亮）は半次郎の部屋子になり、同い年の半次郎の息子「大垣俊介（横浜流星）」と共に学校に通いながら歌舞伎を学ぶ。
二人でともに競い協力しながら歌舞伎役者を目指す姿が、若者らしく描かれます。
そして二人の人生は、片方が浮けば片方が沈むというシーソーのように進んでいきます。
世間では喜久雄を演じた吉沢亮さんのことばかりがもてはやされていますが、俊ぼんを演じた横浜流星さんの演技も、ものすごいのです。
歌舞伎役者の方々が口をそろえて二人の歌舞伎の演技を称えられていますが、それは迫力とありえないほどの美しさと間合い。
喜久雄が、交通事故でけがを負った半次郎の代役として演じる「曽根崎心中」の「お初」
後半、俊ぼんが左足を壊死で失い義足で演じる「曽根崎心中」の「お初」
このとき喜久雄は、お初の恋の相手役の「徳兵衛」を演じます。
縁の下に隠れた徳兵衛に、お初は心中の覚悟があるのかと問います。
その時すでに俊ぼんの残っている右足も壊死の症状が出ているのが、スクリーンに映し出されます。
この時の曽根崎心中の舞台は、こけつまろびつのすさまじい演技。
私たちスクリーンを見つめるものは、胸をぐっとつかまれたような痛みを覚えつつ画面に引き込まれてしまいます。
現代舞踏の第一人者「田中泯」が演じるのは、当代一の女形で人間国宝の「小野川万菊」
万菊が踊る「鷺娘」が、映画の中盤でこの世のものとも思われない美しさです。
そして時が経ち、俊ぼんも世を去り、喜久雄はついに人間国宝になります。
そこで演じるのが「鷺娘」
舞台は、降りしきる雪の中。
恋に迷い悩み苦しむ姿を、鷺の白い衣装で舞い演じます。
と音楽が変わり、一瞬で衣装が真っ赤な着物に変わり、帯も黒繻子になります。
引き抜きという、歌舞伎の演出です。
これは喜久雄と俊ぼんで演じる「二人娘道成寺」でも、演じられます。
その時は最初は赤い衣装、引き抜くと真っ白なうろこの模様入った衣装。
そうです、「白蛇」の衣装になります。
人間国宝になった喜久雄が見る景色とは・・・。
３時間を超える映画ですが、夢の中で一瞬で観てしまったような不思議な感覚です。
画面が暗くなり、エンドロールが流れます。
でも誰一人席を立つものもなく、ず～～と流れる画面の文字を見続けます。
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だからリピーターが多いのだと、納得です。
早くＤＶＤが出ないかなあ。
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