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人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ 寺山修司
小谷元彦展『幽体の知覚』@森美術館
、日経新聞のアートレビュー「平野啓一郎が見た美術展」で知って、行きました(このレビュー、いつも楽しみ)。
いやあ、非っっっ常に興味深かった。見ているだけで、不安になるというか。足元から揺さぶられるというか。
あるいは「ファントム・リム」というタイトルの写真。白いワンピースを着て床に横たわる長い髪の少女は無表情で、両手は潰れた果実で真っ赤に染まっている。ぎりぎりのところで見えないスカートの中、緊張感をはらんだ髪先……「ホロウ」というシリーズは、物体の表面がリボンのように解け出していて、それもまた面白い。それから、過去や未来の未知の生物の骨のような「ニューボーン」シリーズなど。
「インフェルノ」は、天井と床が鏡で、周囲を滝の映像の膜で覆われた小部屋の中に入って鑑賞します。自分が水の中に浮いているような、上昇と下降を繰り返しているような、奇妙な錯覚が面白い。
なぜこの人の作品に惹かれるんだろう……どこかに「死」をはらんだ作品群に、逆に「生」を思うから?
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で、写真入りの詳しい解説読めます。
残念ながら2月27日までなので、興味ある方はお早めに!
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