Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

ホープとの暗黙の了解


「自転車屋の奥さん」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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今日は一日中雨が降り、ホープとの散歩も途中から引き返して来た。
車道を兼ねた散歩道には雨水がたまり、走り去る車が、
容赦なくホープの頭に水を跳ねて行くので嫌がった。

2015年を迎えたと思ったら、もう3月である。
2ヶ月間の過ぎ去る早さに、何をして来たのだろうと思い返す。

思い返してもホープとの散歩と買い物、そして妻が療養する病院。
妻が療養している病院までは自宅から車で1時間ほどで行け、
病院では30分ほども居なく、病院の近くに野球場や体育館があり
その近くの公園でよく散歩をするのでホープも良く知る所である。

私が感じる時間の過ぎ去る速さも早く感じるほどであるので、
子供を育てながら忙しく走り回る人ならば更に早いだろうと思う。

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平日の夜はNHKのラジオ深夜便を聞きながらブログの更新をする。
先日も南海トラフ大地震が何年以内に起こるかという企画で
トーク番組を放送していた。日本は島国で何処で地震が発生しても
津波の心配はあり、その対策と備えだけはしておかなければならない。

その放送の中で、森繁久彌が体験した地震の事を話していた。
戦後の混乱時期、森繁久彌が当時ヤミ市へ魚を買い出しに行き、
紀州の大地震に遭遇し、そこでの体験を聞いたゲストが話していた。

その時に森繁を案内をしたのが自転車屋のご主人のようだが、
地震が起こった時に、逃げなくては思っても腰が抜けてしまい
身動きできなく、外では「津波が来るぞ~」と大騒ぎしているのに、
森繁はどんなに腰を上げようとしても動かない。

「これまでか~」と思ったようだが、その時に、自転車屋の主人と
友人が森繁久彌を脇に抱え高台へ連れ出し九死に一生を得たようだ。

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だが回顧録として、いつも森繁に食事の世話などをしていた
自転車屋の奥さんが、お金を忘れた事を思い出し、海岸近くの家まで
取りに戻ったらしく、翌朝、森繁と自転車屋と海岸近くの村まで行き、
その途中驚いた事は、 山の中腹に大きな船がのし上がっており、
津波の恐ろしさを身の震える思いで体感したという。

更に海岸3mほどの石垣の上にあった町は、跡形もなかった。
そして世話になった自転車屋の奥さんが家の柱に引っかかっており、
奥さんに世話になった森繁は、はばかりなく声をあげて泣いたという。

地震が発生すれば兎に角高台へ逃げ、取り分け高台の神社の中が、
安全であるとも話していた。森繁久彌が闇市で魚を仕入れ売りながら
生計を立てていたころには、のちに文化勲章を頂くことになろうとは、
あの70年前ほど前の津波で助かったからという事もトークしていた。
また南海トラフ地震は、20年以内には発生するだろうとも話していた。

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「そけいヘルニア」

「ワンダーフォトライフ」では、
愛犬との散歩の途中で撮影した写真を公開しています。

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今日の散歩は朝早めに済ませた。
ホープはまだ、大きないびきをかいていたが、起こして散歩に行った。
昨日とは打って変わった春を思わせるような日差しだったが、
いつもより速足での散歩になってしまった。

帰宅後朝食を済ませ、ホープを車に乗せ、中央病院へ向かった。
診察カードを診察受付機に差し込むと「このカードは使えません。
保険証の期限が切れていますので受付に新しい保険証を提示して
下さい」とカードを返された。受付で処理をして外科へ向かった。

外科受付で私のカルテデータを出して頂き、大体の待ち時間を
訪ねたのち外に出た。病院の椅子に腰かけて待つのが事の他
苦手であり、1時間半の時間の間に燃えるゴミ焼却センターまで車を
走らせた。片道20分ほどで往復40分と向こうでの作業時間だった。

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病院へ戻ってから、ホープを連れて写真の撮影をしながら散歩した。
ゆったりとした気持ちで撮りたいが思うようには撮れなかった。

ホープを車に残し、病院内へ入って行くと、私を見た外科受付の人は
「ちょうど良かった。すぐにお入り下さい」と中へ入り、5分ほどして
聞き覚えのある男性の呼び声がした。「は~い」と中へ入ると
やはり外科医師だった。私は昨年11月初め下腹の痛みに異常を感じ
妻が3回救急車で運ばれた同じ病院へ診察に来ていた。

医師の診断は「そけいヘルニア」で直ぐにでも手術の段取りをと
言われたものの断り、後日出直しますと病院を後にしていた。

「入院手術の日取りが決まりました」と言うと、医師は興味深げに
「前回は犬の為に手術を断る」とカルテを読み上げた。
長女の日程に合わせ3月26日に入院、27日手術に決まった。

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今日は私も医師に嫌味を言われた。「そけいヘルニアと診断が下り、
あわてて手術する人が多い中、犬が居るから手術は半年ほど
待ってほしいと言われた時には驚きましたよ」って。

私が「先生は犬を飼った事が無いのでは」と聞くと、
「小さい頃から勉強が忙しくて犬どころではなく、今も仕事が大変で
余裕が無いですね」と診察室でヘルニアとは関係のない話をしていた。

そして、長女に電話をして、休んで来れる日を確認し
「ホープを見ていてほしいから」との電話内容が聞こえたようで
「何がなんでも犬中心なのですね」とあきれ顔だった。

下腹はいつも鈍痛があるが、ネットなどの検索では「患部が硬くなると
危険と書いてあり、私の場合まだ柔らかいので、何とか手術日まで
持ってくれるのではと言うと「ご自身の体ですよ」と言われたが、
動物病院で乳癌の為、10個の乳首の摘出手術の時にも、
ゲージの中で大暴れし、今回ステイは断られていた。

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「桃の節句ひな祭り」

「ワンダーフォトライフ」では、
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今朝のラジオからは3月3日の桃の節句ひな祭りと放送していた。
ホープとの暮らしの中では、別段変わった事をするわけでももなく、
いつも通りの生活である。ホープと散歩に出て、撮影をしては
また歩き、ホープは私がカメラを構えているあいだは、
仕方ないな~という表情をしながらも黙って待っていてくれる。

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カメラとレンズで1.8キロほどあり、最近では1台しか持ち出さない。
交通事故を起こす前と言うより、妻が倒れる前に中国で
駐在していた頃は、カメラ2台にそれぞれレンズを付け、
カメラバッグには更に2本のレンズを入れて持ち歩いていた。

しかし、歳をとった事もあり、駐在の頃のように体を動かしていない。
人はやはり体を動かさないとリズムが徐々に狂い出すようだ。

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今日妻の入院する病院へ忘れずにヘアーカットの道具を持って行き、
妻の髪の毛をカットして来た。襟足は短くし段々と3センチほどの
長さにカットした。病院のベッドを動かし斜めにして、私が自由に
動けるスペースを取ったが、カットし出しても、寝たきりの妻の頭は
重たく、少し屈みながらの姿勢に腰が段々痛くなって来る。

何度も腰を伸ばしながらの作業だった。
看護師さんが「プロの美容師さんはビニールの手袋をして
カットしていますよ」と、薄いビニール手袋を持って来てくれたが、
「妻の髪の毛なので素手で問題ないですよ」と断った。

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妻の髪の毛も頭皮の油でべたべたしていたが、ビニールの手袋をすると
髪の毛をつかむ感覚が鈍り、上手くカットできない事もあり断った。

30分ほどしてよりまた看護師さんが来て、「さっぱりしたわね~」といい、
「寝たきりの人の髪のカットは難しいとプロの人も大変がっているわよ」
と言うので、私は「腰が痛いですね~」と言うと、
「普段から体を動かしていないのと、いつもとは違う恰好をすると
腰も痛くなるわね」と言いナースセンターへ戻って行った。

私は妻の首周りに着いた毛を何度も拭い取り髪を濡らして
軽くマッサージをしたが、何となく嬉しそうな表情をしたようにも見えた。

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「花の好きな人は」

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昨夜まで降り続いた雨も今朝は陽射しが、
まぶしく感じられるほどだった。

ホープのトイレを見て驚いた。血尿のようにも思えるほど
尿が赤く染まっていた。ペットシーツを替えたが、
量は多くは無く2枚目のシーツまでは染みていなかった。

多分ホープは生理中なので、先に生理がおりて、そのあと
尿で生理血が満遍なく薄まったのではと勝手に解釈した。

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ホープは朝食を食べようとはしないので、
やはりどこか体の調子が悪いのかと思いながらも、
久しぶりにジャーキーを差し出すと喜んで食べるので、
鶏肉や魚などのトッピングに飽きたのかもと、これも私の
都合のいいように解釈して病院までは連れては行かなかった。

しかし、ホープを外に連れ出し散歩はというと、「ハァ!ハァ!」
言いながらも思いっきり私を引っ張りながら前に急ぐ。

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午後から1週間ぶりに梅公園へ行って来た。
公園に車を停め2台のカメラを提げて行ってみると、
まだ咲き切っていない。折角なので撮影した。

梅を見に来た人たちは口々に「あと1週間くらいで満開だろうか」などと
言いながらもホープを見ると「かわいいね~」と近づき
「大人しいワンちゃんですね」と撫ぜて行くから、
花の好きな人は共通して犬も好きなのかもと思った。

77歳ほどの夫婦がストックを両手に持ち車から降りて来て
「このワンちゃん90歳くらいかな~」と言うので
「78歳位ですね」と答えると「私たちと同じか」と近寄り
「頑張って生きるんだぞ」と撫ぜて行った。

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「行き交う人の恰好」

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今日は1日中風が強く冷たい風は
寒さが増したような感じで、私にしては
薄着で外へ出たため後悔した。

行き交う人の恰好は防寒着にフードを被り、
「今日は寒いですね~」などと挨拶するので、
余計に寒さを感じたが次第に血液の巡りが良くなって来た。

ホープはというと私を引っ張るが如く、
足を踏ん張りながら前へ前へと進んで行く。
ホープを繋いだリードは私の首に掛けたリードに繋いである。

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出来るだけ両手を自由にするために、
短いリードを輪にして首に掛け、そこに登山で
ザイルを繋ぐカラビナを掛け、そのカラビナに
ホープのリードを繋いでいた。

行き交う人が私とホープの姿を見るならば、
ホープが私を散歩させているように見えるようである。
カメラを首に掛け、散歩しながらも目に入った被写体を
直ぐに撮影できるように両手を開けて散歩している。

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ホープのウンチを拾うビニール袋は、
左肩から掛けたショルダーバッグにビニール袋や
ティッシュを入れてあり、携帯ラジオも軽く入り、
午前午後で1時間半の散歩中はラジオ放送を聞きながら
散歩したり撮影したりしている。

はじめは左右のイヤホンから聞いていたが、
音を大きくすると難聴になると聞き、右耳だけの
イヤホンでボリュームも下げ聞いている。

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「タンス預金」

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昨夜のラジオ深夜便で、リサイクルショップで家具を買ったら、
中から現金180万円程が入っていて警察へ届けたと
話題になっていた。いわゆるタンス預金というものだろう。

タンス預金をしている人は多いとは思うが、このように
タンスに多額の現金が入れたままリサイクルに出す事は、
親が他界し、子供がリサイクル会社に連絡をして、
自分では手を掛けないからだろう。

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私の育ての母が他界したのは、昨年6月6日のことで、
まだ1年経っていない。私が思うに立派なタンスの中には、
着物が沢山入っていた。洋服の数え方は「枚」を遣うが、
着物の数え方は分からない。もし着物も何枚と数えるならば、
30枚ほどの着物が入っていた。

妻は倒れて今は全身麻痺で病院にて療養中なので、
着る事は無いと思い、母の妹にプレゼントした。

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私が留守をするので、鍵を置いておく所を教えてより出掛け、
夕方帰宅してみると、鍵は掛けずに玄関口に置いたままで、
まだ居るのかなと思い、声を掛けるが静まり返っていた。

中に入ってみると、母のタンスは着物の引き出しなどから
長襦袢が覗いたりしており、その光景はまるで
泥棒に入られたような錯覚に陥った。

電話をしてみると「ありがとう」とだけ言い、
「上等な着物を持って帰って来た」と電話は切れた。
甘やかさされ育ったとは言え、何て常識に掛けるのかと思った。

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母の一番下の妹へ連絡する前にタンスの中を調べてみたが、
タンス預金なるものは何も見つからなかった。
私が家を離れ、中国駐在20年入れ45年ほどの間に
母の実子の弟に任せっきりで、母が療養生活を始めてからも
通帳や現金は弟が管理をしていたのでタンス預金を期待して、
タンスの中を捜したのではなかった。

今も母のタンスは部屋にひっそりと置いたままである。

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「連続ドラマ(マッサン)」

「ワンダーフォトライフ」では、
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私はリアルタイムでテレビを見ることは殆どなく、
専ら気に入った番組を録画をして後からから見ている。

そのテレビドラマの録画の内、朝の連続ドラマ「マッサン」だけを、
この二日間掛けて、32回分を見終わったところである。

早送りは中島みゆきが歌う主題歌「麦の唄」が終わる部分までと、
最後の「つづく」でプレイをストップし削除していた。

マッサンの「親思う心にまさる親心」を見て涙が止まらなかった。
そして、二度と日本を戦争に巻き込んではならないと感じた。

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ハードディスクの録画番組を見なくなり5週間が過ぎた。
それまではtwitterやfacebookを更新しており、
見なくなった一番の要因は楽天ブログを再開したからか。

楽天ブログは妻が倒れてより、年1回毎年5月に更新していた。
だが、懐かしさも手伝い2月14日から再開している。

今日は3月7日で録画を見ていない日数の方が多いが、
記憶が正しいなら、寒さが厳しさを増し、私の書斎まで動き、
ファンヒーターを点けるのが億劫に感じたからだろう。

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では楽天ブログなどは何処から更新しているかと言うと、
キッチンのテーブルにノートパソコンを置き、
書斎から無線ランで使って更新している。

テレビに繋いだハードディスクに録画した番組は
マッサンだけではなく、55時間以上ある。

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自動的に録画を続けているハードディスクとレグザには申し訳ないが、
全部を見ていたら体が壊れてしまう。だからと言っても
全てを削除してしまうには勿体ない気持ちの方が強い。

自分が気に入って連続録画登録したものである。
NHK大河「花燃ゆ」も5回分は見ていない。

一体どうすればよいかと悩む。悩む次元が違うかも知れないが、
警察官が報告書を溜めて報告しなかった気持ちが分かるような気がした。

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「二人三脚」

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4年前の8月妻が倒れた時の事を、事あるごとに
回想し自分自身を責めている。

救急隊に運ばれ、その時は失禁もしており、
着ている服を全部脱がして、真っ裸にしており、
つかむ所がないのも手伝い、妻の体が重たく抱えられず、
直ぐ119番へ連絡し、消防隊が駆け付けた時は、
一枚も羽織らない丸裸状態だった。

妻の髪は嘔吐により固まりかけていた。医療の知識が
乏しいものが見ても、倒れてから1時間ほどと感じた。

救急隊は妻の体を毛布で包み、2人で掛け声をして
毛布をつかみ妻を持ち上げ救急車まで運んで頂いた。

悪夢のような長い一日だった。
緊急手術を行わなければならないと言う事で、妻の手を握りしめ
大丈夫と言ったが、妻の手には力が入っていなかった。

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手術は成功したが、左麻痺は治らないと言う事を宣告された。
私から医師に「発見が遅れた事と救急隊への連絡が遅れた事で
症状が更に悪化したのではないか」と質問した。

医師から「脳梗塞の場合、時間との戦いになるが、
脳出血、特に奥さんの場合、血管が一気に破裂し大量に
出血したので、早くてもほぼ変わらないだろう」と慰められた。

経過が良好ならば3ヶ月で他の病院へ転院しなければならないが、
妻の場合半年間病院でリハビリも続けた。

私は毎日病院へ行き、リハビリの方法を学習した。
4ヶ月ほどした所で、他の病院へ転院する為の手続きに行った。

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何分全てが初めて経験する為に、どうして良いやら
不安だったが医師と面会し、「この病院では奥さんのような
人ばかり受け入れる所ですから安心して下さい」と事務的に
テキパキと処理して行くが、何が何やら不安だった。

リハビリ専門病院へ移ってからも、私は毎日車で1時間15分の
道のりを走り、リハビリと介助の方法の手ほどきを受けた。

妻と二人三脚のリハビリレッスンは半年の期間に及んだ。
家に帰って来るまでに廊下の手すりや車いすでの移動の為、
段差を無くす修理を業者を呼び設置して頂いた。

妻の為の介護ベッドも用意をして、ベッドから車いすへの
移動も病院で何度も練習した。車いすをスロープを使い
庭に出し、車に乗せるための練習もした。
失敗は許されない、失敗したら十中八九骨折する。

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私の料理は中学時代高校時代に、天ぷらやサラダ、ピラフ、
煮物などもしており、料理コンテストでは家政科の女の子と
ペアーで料理を作った。料理は面倒ではあるが嫌いではなかった。

妻が退院して我が家にて私の介護下で介護ベットから車椅子へ
乗せるのにも、声を掛けて移動させた。

代わりに我が家のキッチンでは、料理の手順を監督された。
ジャガイモの皮を包丁で剥くのも、危ないと言われ、
リンゴを切って皮をむく時も危ないと何度言われた。

その甲斐もあって、妻が完全に意識障害で家に
居なくなっても、何とかやり繰り出来ていた。

家計簿も然りである。車いすに座って、ここにレシートを貼って、
必ず1週間以内に計算し、お金を使い過ぎたら、いかにして
次の1週間を切り詰めるかを教わった。

だらだらと幾ら使ったのか分からないようでは主婦は
やってはいけないとまで言われた。かなり厳しい指導を
してくれた妻も、今は口から食事が出来ず、胃に穴を開け
胃ろう処置で食事をしている。私が話しかけても
分からないようだが、散髪の時は自分から頭を上げて
手助けしてくれていたので私と分かるのかと思った。

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「フォトショップ」

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昨夜からテレビドラマの録画を見出した。

マッサンはとりあえず見終わったので、
次の番組は何から見るかと考えた。

サスペンスか映画かドキュメンタリーか志村動物園か
鶴瓶の家族に乾杯か、ためしてガッテンか、、。

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そして見出したのが「花燃ゆ」だった。しかし、早送りで見た。
だが早送りではテレビにかじりつき見ていないないとダメで、
2話分見てより、見る番組を変えた。

変えて見出した番組は、NHK総合の深夜から放送している
海外ドラマ「ダウントン・アビー2 英国貴族の館」だった。

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これなら横目で見ながらと言うか、聞きながらというか、
パソコンでネットをしながら見れるので録画してある5回分
約5時間を一気に見て朝4時半まで掛ってしまった。

その間に楽天ブログの奇麗な画像を見ていた。
そのブログ写真は取り分け、Adobe Photoshopを駆使した
画像なので興味が湧いて見入っていた。

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私のPhotoshopはElements8であり、RAWデータを
JPEGに変換はDigital Photo Professionalで調整してから
変換し、Photoshopは名前をレイヤーで載せ保存している。

Photoshopヘルプを読んでみたが、いまひとつ
理解出来ない所が多い。Photoshopの本も出ているが、
そこまでして覚える必要があるか疑問。

とりあえずはネットで検索してそれを見ながら
操作をしてみようと思うが、まずは録画時間を減らさなければと思う。

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「暗黙の了解」

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朝からの雨音と昨夜遅く床に就いた事も手伝い、
今朝の起床はいつもより1時間ほど遅くなった。

ホープと私の朝食を作って食べ終わると11時を過ぎていた。
ホープはというと、食べ終わり水分を取った後は
必ずと言って良いほど私のベッドの上に上がる。

ベッドの高さは丁度車のシート位の高さで、
車に乗る時も簡単に飛び乗る事が出来る。

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ホープと散歩に出る時の暗黙の了解は、
私が目の洗浄液をたっぷりティッシュに染み込ませて
目を拭き出すとベッドから飛び降りて尻尾を振りながら
前足を出し背伸びをした後、準備運動をし私に顔を向ける。

私に顔を向けるのは、ホープも目を拭かなければ、
散歩には行けないと思っているからだろう。

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私は目が弱いと言うほどではなく、中国駐在が18年ほどで、
中国で仕事を始めた頃、結膜炎で苦しんだ事があり、
常時目薬をさすようになった。

中国で3か所あった私の宿泊するアパートの部屋には、
必ず目薬が置いてあり、バッグの中にも目薬が入れてあった。

起床して洗顔後、昼食後、夕食後、就寝前とその他、
目がかゆみを感じた時には、商談中でも「失礼」と言ってから
目薬をさしていた。多分中国の空気のせいなのかどうかは
分からないが目薬をさすと楽になった。

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その習慣が妻が倒れ、帰国してからも続いていた。
目薬をさしても必ずティッシュを使いかゆみを取るため
軽く目を擦っていた。軽く擦ってから更に目薬をさし、
それが1日最低4回なので、直ぐに目薬は無くなった。

目薬は価格の高いものは必要なく、疲れ目の為の
安い目薬を沢山購入してはさしていた。

帰国してからは散歩に行く前に必ず目薬で目を拭いており、
私がティッシュを四つ折りに目薬を染み込ませ目を拭き出すと、
ホープは散歩に行けれると理解し私に目を拭くように
催促するようになった。動物病院の医師も
ホープちゃんは目がきれいだと言って褒めてくれるほどである。

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「ぴゅうぴゅう」

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今日の朝は外からの凄い風の吹く音に起きた。
ホープと散歩に出てからも風の勢いは増すばかりであった。

耳あてをして来るべきだったなどと思いながら歩いていた。
散歩中に携帯ラジオのニュースからは日本海側では吹雪に注意し
タイヤには滑り止めを用意して高速道路に入るようと流れていた。

薄手の手袋を通して冷たい風が入って来て指先が、
かじかんで動きが鈍くなる感じが分かった。

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午後から妻の入院する病院へと向かった。
心なしかいつもより車の往来が少なく感じたが、
スピードは法定速度を守りながらゆとりを持って走行した。

今日はどこへも寄り道をせず、病院へ向かって来たので
50分ほどで着いた。病院へ着きホープに待てと言うと、

悲しい声で吠えるがドアーを閉めて病院の自動ドアーを入った。
ホープの声は病院の階段からもはっきり聞こえるほどだった。

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ナースセンターの前を通ると、看護主任から名前を呼ばれた。
妻の事を話し出すので驚いたが、妻の容態の事ではなく
新しい患者が入室し、まだ若いのでベット周りに
カーテンがしてあり、妻の顔が入ってすぐ見えないので
御免なさいと言う内容だった。

私は「お幾つくらい」と聞いてもそれには答えられないようだった。
妻の病室に入るとカーテンは閉めてあるが大きな隙間から
見えた患者は、髪の長い小太りの女性で年齢40歳前位に見えた。

妻の顔を拭いている最中でも酒の飲み過ぎで倒れたのだろうか、
子供はいるのだろうか、ご主人はいるのかなど考えていた。

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妻がいる病棟は療養病棟であり、ここに入室できるのは
脳障害でそれも身障者1級の人しか入れない。

もちろん要介護5の人だけである。脳の病気を発症して、
まずは救急病院へ搬送され、手術後回復を待ち、3ヶ月後には
救急病院からリハビリ病院へ代わらなければならない。

その後、回復すれば家庭で介護しなければならないが、
駄目な場合は病院にて医療介護される。

発症して最低1年半後しか療養病棟には入れない。
つまり彼女は30代後半で倒れた事になる。いろんな事を考えながら
外に出たが吹きぬける木枯らしは、ぴゅうぴゅうと音を立てていた。

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「危険を顧みず」

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昨夜晩くからラジオやテレビでも東日本大震災から4年の報道。
今日になってラジオを付けても震災から4年の番組である。

当然と言えば当然である。あれからもう4年と言う人もあれば、
あれからまだ4年と言う人もいる。

復興について放送していたが、復興のスピードが
遅いような気がするが莫大な予算が必要になって来るだろう。

政府も頑張っているのだが、あまりにも広範囲な被災地
ゆえに復興の速さが遅くみえるのかも知れない。

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私とホープはいつも通りの朝を迎え、いつも通りの散歩に行き、
その道のりではいつも通りラジオを聞きながら歩き、首から
掛けたカメラのファインダーを覗く姿もいつもと変わらない。

ラジオからは3・11を絶対に忘れてはならないと何度も
報じていた。そして、震災から4年と題して、震災に遭遇して
親や子供や家族を失った人たちの作文で、
地震だけだったら、もし津波がなかったら、もし原発事故が
なかったらと放送していた。風が強く寒い午前中である。

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午後から羽毛ジャケットをもう1枚羽織って、
庭に一気に生えた雑草を引き出した。

右耳のイヤホンから聞こえて来る政府主催の震災記念式典の
模様が放送されていた。1分間の黙とうののち天皇陛下より、
危険を顧みず救助活動に従事し亡くなられた人たちの事を
思うと痛ましく、今なお被災者の多くが困難な暮らしを続け、
高齢化する被災者の健康が深く気に掛かるなどのお言葉の時は、
草引きの手を止めて聞いていた。

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通りから私の草引きの姿を見つけた同じ自治会のご婦人が
「こんな寒い日に草引きしているんですか」とホープを
撫ぜながら言ったかと思うと、座って草引きを手伝ってくれた。

「ホープちゃんは、いつもお父さんと一緒で幸せね~」と、
言ったり、「また下水の工事でお金がいるわね~」などと
手を動かすより口を動かす方が多かった。

20分ほど手伝ってくれたかと思うと、「私用事があるから」と
急ぎ帰って行ったが、一人よりも気が紛れたような気がした。

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「思わぬ発見」

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今日も冷たい風が吹く寒い日だった。

今日のホープとの散歩は気分を変え、ホープを車に乗せ
5キロほど離れたショッピングセンターへ車を駐車し、
そこからホープと散歩に出た。

家の近くにショッピングセンターがあるものの郊外の
ショッピングセンターまでやって来た。

ホープは車のドアーを開けると勢いよく飛び降りる。
私の首周りに付けた犬用のリードに
ホープのリードを引っかけ歩き出した。

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ホープは歩き出す時、いつもと違う景色に、
尻尾を下げ、四方八方を見渡したのち、私の顔を見上げた。

「行こうか」と言うと、少し戸惑った様子である。
少しリードを引っ張り、家とは逆方向へ向かって歩き出すと、
尻尾を丸めて歩き出し、少し歩くと私より前に出て、
私を引っ張るように歩いてた。

いつもは車で走り抜ける道であり、歩くのは私も初めてである。

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車だと40キロほどのスピードで走り去り、
また歩行者や自転車などに気を取られ、道路左右の景色は
過ぎ去ってしまいあまり覚えていないものである。

大きな建物や信号で停まった角のコンビニなどは記憶にあった。
だがホープと歩いていると、こんなところにお地蔵さんが
祭ってあると思ったり、道路の奥まったところに、
かわいい喫茶店を見つけたりと思わぬ発見をする。

2キロほど歩いたのち
違う道からショッピングセンターへ向け帰って来た。

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