稲垣広告制作所の「広告よもやま話」

2006.03.18
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カテゴリ: 広告のお話



以前から、松井社長の著書を読んでいたのですが、ぜひ直に話を聞いてみたいと思ってたんですよね。

そしたら、こんなチャンスが!
⇒  http://www.waseda.jp/extension/okumajuku/20060315.htm


直接、講演を聞いて感じたことは、

『松井社長は【未来に対する予測と、その危機意識】がものすごく強い』ということでした。


▼東証の処理能力にみる日本証券業界の未来
▼ITをベースにした情報革命により、パラダイムの変換がおきている。
▼『T+0』即時決済が実現したらブローカーである証券会社は消滅する
▼『個の時代』というのを哲学していかないと、経営はやっていけない

などなど、【つねに先を予想している】んですよね。
そして【その危機に対する覚悟から生まれる準備】に力を入れてらっしゃるようでした。



それと対照的だったのが、松井社長は【過去へのこだわりがない】ということ。

▼松井証券がなくなったら、それはそれで良いと思う。
▼時代にあった形に、パッと変えていく。(最大のコストは、時代とのギャップ)
▼過去をすてる。未来を手にするため。(破壊的創造)


20年間も自分が社長を務めている会社がなくなっても、それはそれで良いなんて普通はとてもいえない言葉ですよね。

でも、そんなこともサラリと言う。


【過去にこだわらず、つねに未来をみつめる】

【過去をすてるのは、未来をてにするため】

【創造してから破壊するのではなく、破壊してからはじめて創造できる】


このようなことを深く考えさせられた1時間半でした。






松井社長の講演の中で、印象に残った言葉のひとつに、以下のようなものがありました。


「今まで行ってきた経営判断の中で、
 やって良かったなぁーと思えるのは、すべて【捨てる決断】でした。
 あれ間違ってなたぁーと思えるのは、すべて【加える決断】でした。」



これって、広告クリエイティブにおいても、まったく同じことが言えるなーと思わずにおれませんでした。

「あれも言いたい。これも言いたい。」

このようにいろいろ詰め込んだ広告って、とても弱いんです。
そのメッセージは、ほとんどの場合、相手に伝わらないというのが僕の実感です。


それよりも、捨てて、捨てて。もっと捨てて。さらに捨てて。
枝葉をぜんぶ取り払って、最後に残った幹。

この幹だけを広告にしてあげると、それはとても強いメッセージになり、相手の心の奥深くまで届くように思います。


いままでも心掛けていたつもりでしたが、改めてその大切さを思い起こされました。

「ぜんぶ捨てて、それでも捨てられなかった最後のひとつを大切にする」

そんな風にありたいなーと思います。






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最終更新日  2006.03.19 00:21:28
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