inti-solのブログ

inti-solのブログ

PR

カレンダー

コメント新着

inti-sol@ Re[1]:2024年6月の鳥 その1(06/16) New! じゅら♪さん おっと、ごじゅらさんでした…
じゅら♪@ Re:2024年6月の鳥 その1(06/16) New! 上のコメントでうっかり「お名前」のとこ…
inti-sol @ Re[1]:年金は逃げていく(06/12) nordhausenさん どうせ65歳で年金なんか…
inti-sol @ Re[1]:民主主義の劣化(06/18) アンドリュー・バルトフェルドさん おっ…
nordhausen@ Re:年金は逃げていく(06/12) >年金支給開始の繰り下げ こういう提案…
2021.06.30
XML
テーマ: ニュース(99396)
「まさに西村の乱」天皇陛下「拝察」発言が官邸に根回しされず、発表された理由


首相や官房長官、五輪担当相らが火消しに走った様を、政府関係者はこう形容した。東京五輪開催の是非について、コロナ禍で国論が二分するなかで政府は強引にかじをとってきた。
そうした最中に宮内庁長官が投げた「拝察」発言は、官邸に激震を走らせた。
「爆弾」を投げた西村泰彦氏は、もともとは警察庁出身で、警視総監を務めた人物だ。上皇さまが退位の意向をにじませた直後の2016年9月に、宮内庁次長に就任した。
官邸を怒らせた風岡長官は更迭されたとのうわさが飛び交い、代わって「官邸から送り込まれた」と言われた長官が西村氏だった。
その西村氏なので、水面下では官邸との調整がなされていたのではという見方もあった。
しかし、前出の政府関係者は首をふる。
「そうしたことは全くありません。官邸の空気としては、むしろ、『西村(長官)は何を勝手に言ってるんだ』と驚き、戸惑っていた」
官邸が打った手は、「『黙殺』です」(同)だ。
菅首相をはじめ、加藤勝信官房長官、丸川珠代五輪相らは、呪文のように「長官の発言に過ぎない」と唱えた。
宮内庁側にも思惑はある。コロナ禍で五輪を開催すれば犠牲者は必ず出る。それに加え、この東京五輪では業界の利権もあぶり出された。皇室を長く見てきた人物は、こう話す。
「このままでは、1936年ベルリン五輪に匹敵する評判の悪い五輪になりかねない。天皇は東京五輪の名誉総裁として開催を宣言する立場であるし、皇族は各種競技場を観戦する。皇室としても、メッセージを出すことで五輪に対して一定の距離を引いたとを示す必要があった。官邸と皇室とどちらに忠誠を示すかという岐路に立った西村長官は、皇室を支える道を選んだということ」(要旨)

---

かねがね何度も書いているように、私は東京オリンピックの今夏の開催には反対です。ただし、同時に天皇の政治利用にも反対であり、天皇がこう言ったから、こう思っているから、オリンピックは中止する、というような決め方はするべきではないと思っています。天皇が何を言おうが、あるいは言うまいが、やるべきではないものはやるべきでない、ということに尽きます。

その限りにおいて、天皇の「お気持ち」「拝察」をあまり大々的にとらえるべきではないと思います。ただ、それでも天皇が今のこの状況でのオリンピック開催に懸念を持っているというのは、そうでないよりはずっと好感が持てるのは確かです。
もちろん、そこには引用記事にもある通り、そういう態度を見せることでオリンピックに反感を持つ国民感情が、開会式に出席する天皇に対する反感にならないようにする、という計算もあるでしょう。言い換えれば、そのくらい一般国民のオリンピックに対するイメージが悪化していると、天皇及びその周辺が認識している、ということです。
その認識や計算は、何が何でもオリンピックを推進するという計算に比べれば、はるかに妥当で良識的なものと感じます。

それはそれとして、この件をめぐる政府首脳とその太鼓持ち連中の狼狽ぶりには笑えます。
西村長官が宮内庁に送り込まれた経緯については、周知の話です。要するに、当時の安倍政権の意に反した(または、安倍の支持層であるネトウヨ層の意に反した)天皇の退位意向をめぐる遺恨で、宮内庁長官の首を挿げ替えたわけです。その実務を担ったのは、当然当時官房長官だった菅現総理だったはずです。それまでもそれ以降も散々繰り返してきた手法、人事権を振り回して、政権の意に染まぬ意見の持ち主を政府の中枢から追い払っていく、というやり方で、安倍政権の番犬を宮内庁に送り込んだのです。
ところが、そうやって強引に押し込んだ番犬に、手をかまれちゃったわけです。「ザマーミロ」としか思いません。
「長官の発言に過ぎない」「長官の見解」だそうですが、天皇の意向とまったく無関係に長官が勝手に自分の意見を発言した、なんて誰も信じない、言っている本人すら腹の中では信じちゃいないででしょう。


それでもなお、政府はオリンピックを中止も延期もする気がないらしいですが、もはや誰も喜ばない大会になるでしょうね。
私は、麻生太郎という政治家は大嫌いで、彼の発言も全て嫌いですが、一つだけ彼は正しいことを言いました。「呪われたオリンピック」これだけは、まったくそのとおりでしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.06.30 23:13:26
コメント(2) | コメントを書く
[オリンピック招致問題] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: