言葉のパレット

言葉のパレット

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

2004.09.16
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



自分自身と人を憎み、不幸せにするためだけに生まれてきた男」とあった。

私がこの事件を知ったのは、地下鉄御堂筋線の梅田駅の売店の公衆電話からだった。
当時所属していた劇団に電話を掛け、それを聞いた。頭の中が子どもたちの悲鳴や泣き叫ぶ声でいっぱいになり、
私は思わず俯いた。俯いた先に、新聞が束になって差し込んであるのが見えた。
ラックにこの事件の見出しが、手書きで赤く書かれていた。波で足元の砂をさらわれるように、
体から血の気ともども引いていくのがわかる。もう帰ってこない幼い命に嘆き、
顔も名前も知らない犯人を、凍りついた心で私は憎んだ。

そんな痛みのある思いを、何度繰り返しただろう。毎日子どもが殺されているこの世界で。

「死者子ども数名」と、数だけで書かれている。ひとつの命の背景を、どれだけの人が、
どれほどのこととして今は感じられるのだろうか。たったひとつのこれからを、
対象のない憎しみの当てつけに、私利私欲の代償に、踏みつけ、壊して、跡形もなく消し飛ばし、
稚魚が成魚となる確率の低さを地上にまで押し上げ、人間を生きにくくしている。

パウエル米国防長官は「イラクには、大量破壊兵器のいかなる備蓄も発見されなかった。
将来、発見されるということもない」として、戦争の最大理由である大量破壊兵器の存在を否定する発言をした。
イラクでは最大で1万3千人以上、アメリカ兵は千人に死者が達した。確実にこれらの命は存在していた。
大量破壊兵器の有無をかけて亡くなったこれらの命は、パウエル国防長官の「勘違いでした」の言葉を聞いても、
既に滅んでしまった肉体では涙すら流せない。小泉首相はどうする気だろう。
ブラジルでの歓迎に感激して、涙を流すほどの感受性があるのだから、きっと号泣して辞任するに違いない。

作家の澤地久枝は、戦没者の一人一人の命に寄り添うように、その生きざま(死にざま)を、

彼女は優しく見つめている。命がなんであるかを知り尽くした人間だから、平和憲法の改悪には体を張って反対なのだ。
「子どもだけは・・・」の常識を覆すように
「子どもでも・・・」容赦のない生きにくい時代に、命を守るという姿勢を貫くことが大前提となってきている。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.09.17 16:55:08


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: