イタリアいなかまち暮らし

イタリアいなかまち暮らし

コルネット



イタリア版のクロワッサン。パン屋、バール、食料品店で売っている。中身はカスタードクリームとかチョコレートクリームとかマーマレード、あるいは中身無しと、複数そろえている場合が多い。しかしパンのところでも述べたが、パサパサしている。しかも日本のクロワッサンのように丁寧に折っていないため、中はほとんど層がなくふかふかの ただの甘いパン である。さすが働かないイタリア人である。コルネットも、食パンの形をしたパンブリオッシュとかクリスマスに食べるパンドーロも、形が違うだけで同じ。甘いパンというかケーキ生地と食パンの中間のようなもの。そしてカンポバッソでは、パン屋の手作りのものはまずバターは入っていない。マーガリンかオリーブ油である。
なので南イタリアでは クロワッサン状のモノを見て も、日本で言う クロワッサンを期待してはいけない のである。


唯一ちゃんとクロワッサンしてて、日本のと同じくらいというか、もっとおいしいかもと思うのが、カルフールのクロワッサン。たしか1kg6.5ユーロぐらいで、桁違いに高いのだが、バターたっぷりしっとりだし、ちゃんと層ができていて、さすがおフランスという感じ。最近テルモリにモリーゼ初のカルフールが出来たのでうれしい。

で、イタリアのコルネットは全部こんな感じでまずいかと思っていたのだが、カンパーニャ州で食べた出来立てのものはとてもおいしかった。イタリアでは夜遊びの閉めはラーメンではなくコルネットを食べる習慣があって、夜、クラブがあるような街の中心ではコルネット専門店が作りたての物を売っている。CORNETTO DI MEZZANOTTE(真夜中のコルネット)と呼ぶ。カンポバッソも夜のコルネット屋はあるのだが、あまりおいしくはない。ピザも他の食品もそうだが、この町においしいものはあまりない。

ナポリやローマだと夜中出歩くのは危なくてお勧めできないが、何かの機会で夜中のコルネット屋の行列を眼にしたら是非挑戦して欲しい。

次へ

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: