いわぴいのドラマ日記

いわぴいのドラマ日記

October 25, 2005
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カテゴリ: ドラマ
 「病気は・・、病気はなぜ私を選んだの?」この短い問いかけが、亜也の気持ちのすべてを支配していたんでしょうね・・・。女の子のお父さんに会った時からくすぶっていた気持ち、そして自覚症状が多くなるにつれて大きくなってくる不安、そのすべてがこのわずかな言葉の中に凝縮されて水野医師に、そして傍らにいる両親の心に突き刺さっただろうと思います。その場にいる誰もがつらい現実を受け入れなければならない瞬間、それぞれの心中を推し量ることは想像に難くないですね。今回のすべてのシーンが切ないものだったような気がします。

 転びやすくなったり、箸でものがつかめなかったり、ボールが取れなかったり、今までいろいろな自覚症状が出ていましたが、先輩との初デートのときに走ってきた子供をよけきれなくなったときについに亜也の不安はピークに達していました。自分と同じ症状のあとに寝たきり状態になっている患者を知っているだけに亜也の中では自分がその病気であることが確信に変わって行ったんでしょうね。水野医師から告知される前に「脊髄小脳変性症ですか?」と先に尋ねた亜也の口調からはそんな感じがしてしまいました。

 そして、自分の病気が不治の病だと感づいているからこそ、遥斗の人の命に対する無神経さが許せなかったんでしょうね。「ただの生命活動で生態系のバランスが取れている」なんて言葉は、自分の命が危機にさらされている状況では何の説得力も持たないと思います。必要以上に食って掛かった彼女の真剣さがとても切なかったですね。そして、不安を確かめるためにインターネットで病気を調べた後の涙も見ているこちらが辛くなってくるようなシーンだったと思います。

 それにしても、 沢尻エリカ の演技力はすごかったですね。目が生きていたような気がします。人の命について錦戸亮に食って掛かるときの挑むような目つきとインターネットを見た後の涙を流しながら弱気になっている目、合唱コンクールの本番前の覚悟を決めた時の目、そして病名を尋ねるときの相手に真実を語らせようとする真剣な眼、すべてが生きていたように思います。だからこそ、表情や台詞のひとつひとつが彼女に乗り移っているかのように感じました。これからもこんな演技を続けてくれるとより感動できるドラマになるでしょうね。

 ドラマと言えばもうひとつ、水野医師にもドラマはあったんですよね。病気は違えど、やはり余命が限られている病気を抱えた子供の余命を宣告しないで、彼の人生を奪ってしまったことです。彼が入院していたベッドの前を通るとき必ず水野医師は「返してよ!」という言葉を思い出さずにはいられないんじゃないでしょうか?「確かに親御さんの気持ちはわかりません。ただ、亜也さんの大切な今をどう生きるかを考えることは出来ます」ときっぱりと言い切った彼には、同じ失敗を繰り返したくないという思いと精一杯残された時間を本人の思い通りにさせてあげたいと言う、医師としても人間としても大きな愛にあふれた言葉のように感じました。こういう医師に恵まれたことは亜也にとって不幸中の幸いだったのかもしれませんね。

 さて、告知されたことで、来週からは亜也が残りの時間をどう過ごしていくのかが焦点になってきそうです。これからは自覚症状の度合いも強くなっていくことでしょうが、懸命に生きる亜也の姿をしっかりと見守っていきたいですね。


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最終更新日  October 25, 2005 10:18:10 PM
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