Azusaの食い道楽記

PR

×

サイド自由欄

■使用育児グッズ■



■オススメ料理本■


■オススメ離乳食本■


■オススメお菓子作り本■


■オススメ育児本■


■オススメ絵本■



■オススメ児童文学■


■オススメ小説■



■オススメエッセイ■


■オススメコミック■





■オススメごはん■

プロフィール

Azusa2号

Azusa2号

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2007/01/29
XML
 週末、友人が来たので、久々にブラウニー作りました。
前にも書いた通り 、ブラウニーは生地混ぜ時間だけなら20分もあればなんとかなっちゃうので。お茶うけ買い損ねた時は、こうやって焼きっぱなし&つまめるケーキが便利ですわ。

 さて、お菓子作りでチョコが必要な時、私がよく使うのはブラックの板チョコ。

 本当は混ぜ物のない製菓用のチョコを使えばいいんだろうなぁとは思うのだけれど、同じ物が大量に手に入ることと、何よりそのコストパフォーマンスの良さがありがたい。溶かす時も、模様に沿ってパキパキ折っておけば、比較的簡単に細かくできるし。
 何より、ブラックのストイックな甘さが好き。

 で、そうやって板チョコ使ってお菓子づくりしていると、いつもすっごい衝動に駆られるわけですよ。
「ああ、銀紙はがしてこのままかぶりつきたい」 って。
……ダメですねー。作ってる最中なのに。
もっと砂糖使った甘いもの作るんだから我慢我慢、と頑張って衝動こらえてます。

 でも、チョコの包み紙をはがし、その下の銀紙をはがしている時、いつも脳裏によぎるのですよ。
『チョコレート工場の秘密』のチャーリー少年のようなドキドキを味わっているな 、って。

 この作品、ディズニーが『チャーリーとチョコレート工場』映画化した関係で、けっこう有名になったもの。予告編はさんざんみたけど、ジョニー・デップの伊達っぷりがなかなかいい感じだな~と思う。

 でも、実はまだ映画版は見ていない。
 近所にレンタルビデオのお店がない、というのも原因の一つだけど、「怖くて見られない」というのもまたあったり。

 原作の前半部分に描かれた、チャーリー少年のひもじさとチョコレートへの強い思いを、直に感じてしまいそうで。

 この話は、貧乏で不幸だった少年が、転がり込んできた幸運を手にしたことで幸せを約束される、いわばシンデレラストーリーの典型。
 彼に出来たことは、日々を誠実に生きる事だけで、でもたったそれだけの──最高の美徳であった──その誠実さによって、それらを持ち合わせてなかった人々よりも幸せになることができた、いい意味でお約束展開なのですが、そういうオヤクソクは結構好きなので、そういう意味でこの作品は大好きだったりするんですよ。

 しかし、彼が世界に5枚しかない秘密のチョコレート工場見学チケットを手に入れるまでの、彼の家にまつわる貧乏描写が非常に切ない。
 わずかな賃金で家族7人を養う父親、それを必死に支える母親、すきま風入り込む狭い家の中で肩を寄せあって生き続ける祖父母4人、ぼろをまとって、それでも学校に通う少年チャーリー。誕生日を迎えた彼に両親が出来るのは一枚のチョコレートを贈ることだけで、でも彼はそれを最高の幸福として、たった一枚しかないチョコレートを少しずつ少しずつ楽しむことで、貧しい境遇の自分を恨む事なく、まっすぐに生きている。
 世間が見学チケットで大騒ぎの中、仕事を減らされさらに困窮するチャーリー一家。薄かったキャベツのスープはさらに薄くなり、常に空腹でふらふらしながらも勉学に励んでいくチャーリー。それが限界に来たとき、幸運は彼の目の前に降り立ってくる……。

「うちは貧乏」 の話じゃないけれど、私の家もそんなに裕福じゃなくて、バブル崩壊も平成不況も「今までと大して変わらんやん」っていう零細家計だっていうのを子供の頃からなんとなく感じてはいたから、チャーリーの家がどんどんと貧乏のどん底に落ちていくあたりの描写を読んでいると、ひどく胸をしめつけられる思いがするんですわ。 (そう思うと世の中インフレにならんでよかったよマジで。デフレだったから生き延びられたけどインフレじゃそうもいかん)
 世間は今更「勝ち組・負け組」だの「格差社会」だのに気づいて大騒ぎしているみたいだけど、 格差なんて今ぽっと出のものじゃなくて、極端な話、戦前からずっと引き継いでいるものじゃないかなー と私は思うのよね。少なくとも私は子供の頃から、友達のあの子と自分との間には、おもちゃの数とか習い事の多さとかで、大きな差異を感じていたし。私は女の子だったからまだ直接比較対象はそれほど多くなかったと思うのだけど、ファミコン世代の弟なんか、ソフトの持ち数で露骨に格差を感じていたんじゃないかな。「どうして自分はそんなにゲームを買ってもらえないんだろう」って。

 でもそんな段差を埋める大事なものが世の中に存在することも、いつのまにか知っていた。

 大事なのは、豊かさの差じゃなくて、どんな時も絶望しない心と、まっすぐひたむきに、そして誠実に生き続けること。
 読書感想文っぽくて青臭い言い回しになってしまうけど、この作品が強烈に私に訴えかけてきたものは、実はそういう部分で、自分がこの作品をすごく好きなのは、そういう部分にひどく共感するからなんじゃないかと思ったりもする。

 まぁディズニー映画の事だから、前半の切なさみだれうちの部分よりも、工場内の楽しい描写の方が多いんだろうな~、くらいの予想は容易につくんだけどね。下手すると前半の描写はかなりおざなりな予感もするのが、この作品見られない第二の要因であったりするのだけれど(笑)。
(LEGOがウンパ・ルンパ25体セットなんて作っちゃうくらいには、ね)

 ただ、私にとってこの作品、工場に入る前のチャーリーにえらく感情移入してしまう作品だから、そういう意味だと、前半の苦しさと後半の暖かさとのギャップが、映像という形で露骨に見せつけられる事に、妙な恐怖を感じてしまうのだ。

 銀紙をはがしたその下に、こぼれ落ちてきた金色のチケットのように。
 口一杯に広がる甘さという幸運が、今まさに手の中にあるという、現実離れした一瞬。

 そして、その幸運を、今抱えた衝動のままに、貪ってしまって本当にいいのだろうか?
 そうすることで、本当に大切な何かを喪う結果になってしまわないか?
──心の奥底で去来する、そんな不安。そんな疑問。

 板チョコの銀紙むくだけで、こんな事考えて、必要以上にドキドキしているのは、たぶん私くらいなものなんだろうけどね(笑)。
 やっぱり、切っても切り離せませんよ。板チョコとこの話は。
本記事は にほんブログ村 に参加してます。
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 スイーツブログへ
絵本・児童書 - 本ブログ村 チョコレート - スイーツブログ村
にほんブログ村 トラコミュ
映像化・ラジオドラマ化された作品
絵本、創作、童話、絵童話、児童書、児童文学
いつもクリックありがとうございますm(_ _)m





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/01/29 10:23:56 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: