sun♪sun♪sunny♪

もじゃ毛と言われて・・・



4月に入学して半年あまり。毎日、とても楽しそうに学芸会の練習や準備を進めていたJJ。

1年生は『劇』組みと『演奏』組みに別れて、1,2組み合同での発表でした。

JJは劇の『トンボのお母さん』役。

とってもうれしそうに何度も家でセリフを練習していました。

上級生も、それぞれ個性があって、『すごいな~、こんな風になっていくんやなあ・・・』と見ながら見てたんですね。

子供達は給食もあり、朝から一日の学芸会だったのですが、私はBBを連れていたこともあって、1年生が終わるとかえってきたんです。

その日は大阪から友だちが家族全員で遊び&泊まりに来てくれて、翌日曜日も朝から一日映画なんかに出かけたので、子供達もおおはしゃぎ!

学芸会の日も『めちゃ楽しかった!6年生の劇みたいなんもな、すっごい感動してな・・・・ETC』とても楽しかった学芸会の話をしてくれたJJ。




ところが、月曜日はバレエの日にもかかわらず『先生がな、お話あるから残ってっていってはるねん・・・・3時半くらいにはおわるから、それから帰るわ。』という電話がかかってきました。

何かまた1年生で企画とかあるんかなあなんて思っていると4時半くらい、いつもよりも随分遅く帰ってきました。

その日はもうバレエもお休みすることにして、早めにBBを迎えにいったんですね。

そうして夕飯の仕度をはじめてからようやく『今日の話』をはじめました。

JJ『今日な、JJと4年生と先生とでな、一緒に話しててんか・・・だから遅くなってん。』

私  『え、?そうなん??なんで4年生が一緒なん???』


JJ『あんな、学芸会の日にな、女の子2人がJJに嫌なこといわはってんかあ。もじゃ毛とかな、顔が絵の具の色やとかな、トイレに入ったら十秒以内ででてこうへんかったらゆるさへんとかな・・・で10秒ででてきたのに笑わはったりとかしてな・・・すごいいやな気持ちになってんかあ。』

私  『えっ?土曜日??学芸会のとき?(そんなん一言も言わなかったし、落ち込んでたりする様子もなかったやんかあ)』

JJ 『それをな、他の学年の先生が聞いてはって4年生の先生とJJの先生に言ってくれはってな、それで4年生とJJと先生たちとで話し合いをしててん。先生があとでメールか電話するっていってはったよ。』

私  『へえ・・・JJはどうしたん?』

JJ 『そのときな、JJ自分で嫌な気持ちになったからやめてって言ったし、JJはな、お母さんが日本人でお父さんがアメリカ人やから髪だってくりくりやし、肌の色だって茶色やねんで!って言ったもん。』

そこまで言ったら思い出したのか涙が1粒ぽろり・・・

JJ 『でもな、先生がちゃんと4年生にもお話してくれはったし、先生がどんなことがあっても絶対JJちゃんのこと守ってくれるっていわはったしな(にっこり)。』

私 『そうかア。よかったなあ。先生守ってくれるっていわはったんや!ラッキーやん。』

JJ『そうや。ラッキ~!!(ダンスでうれしい気持ちを表現してました=笑)

そこまで話すと、またけろっとして遊びはじめました。



不思議とね、なんだか私うれしくなっちゃって・・・


えっ?なぜって??

いや~・・・・JJ強くなったなあなんて思って。自分の中に『自分はこれでいい!』という自信ができてるんだなあっていうのがすっごく感じられたんです。

その後先生と電話でお話した時に、先生のほうが申し訳ないのですがという感じでしたが、それでもすぐに対処していただいて、ちゃんと4年生の子供達にもどうしてそう言うことをいってはいけないのか、どんな気持ちになるのか、人のと気持ちがわからないって言うことは悲しいことなんやで・・・とお話してくださったとのこと。JJを守るといってくださったこと・・・それがどれだけJJの勇気になり、また自分自身への自信になったかと思うと、先生方の対応に感謝しました。

JJにも言いたいことないかと聞いたときに、私は、パパがアメリカ人でママが日本人やから髪の毛とか肌の色とかちがうんやと自分ではっきり伝えてはったんですと教えてくださいました。そこでも、又ちゃんと言えたんですね。

4年生も反省し、どうしてそういうことをいってしまったのか、それがどんなに相手をきずつけてしまうことなのかを考えてくれたようです。

いつものように『いじわるやったりな、人の気持ちのわからない人ってかなしいなあ・・・・でもその人たちのほうが本当はきっと寂しかったりするんやろうなあ・・・ハートが灰色なんかなあ。』なんて話しをしてたら

『そうや。きっとハートが暗い色なんやんなあ。JJはピンクやもん♪』っとうれしそうに言うJJを見ていて、親としては
気にするという気持ちよりも『この子、大丈夫だわ。』と妙に思ったりしたんです。

彼女、すごくわかりやすい性格。落ち込んだり気にしていることがあると、すぐ態度に出るんですね。目線が下になって歌が出なくなって(笑)ため息をついて本当に悲しそうな顔するんですよ・・・

だから今回のこともきっと、『あんな人もいるわ。でも私はこれでいいんだもん!』っていう思いが強いおかげであまり打撃を受けずにすんだんだと思います。

先生と同じクラスのみなのおかげですね。いつも自信を持たせてもらえるような環境だし、友だちもみなそれぞれいいところをほめてくれたり、そのまま受け入れられたりしている感じ。

強くなったよね・・・・JJ。

これからも自分を大好きでいられるようにママもお手伝いしていくからね。


2004.12

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