人生は10段変速の自転車みたいなもの

人生は10段変速の自転車みたいなもの

2011/06/18
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カテゴリ: 読書


当時はまだ、米国風の雰囲気に何となく憧れを持っていた時代であり、そんな感覚が村上さんの文章を受入れる、後押しをしたかもしれません。。。しかし、間違いなく印象に残る作品であり、この作品が切掛けで村上さんの作品は殆ど読む様になりました。

風の歌を聴け [ 村上春樹 ]

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価格:421円(税込、送料込)



三部作と称される「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」もこの順で読むことをお勧めします。前者に関しては大江健三郎の「万延元年・・・」のパロディとのことで多少抵抗がありましたが、読み始めると全くの村上春樹ワールドで、その辺りから実際は村上春樹ファンになり、読み漁るようになった様な気がします。そして大ブレイクの「ノルウェイの森」へと続くわけです。

最近になって20何年か前に遡り「風の歌を聴け」から読み直してみると、一貫したトーンと思想を感じます。そこには、在るがままに受入れることが根底にあるのです。受入れることの難しさや悲しさが登場人物を通して表現されています。そして、話を進める主人公の主体性はあまり感じられず、その他の人々の生き方を通してメッセージを伝える役割、即ち”語り部”であり、読み手によって主人公は誰にでも成り得るのが面白いところでもあります。

この作品を読むと、それまで知らなかった米作家ハートフィールドに不思議と親近感が出て、是非彼の作品を読んで見たくなります。彼の墓に彫られた「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」というニーチェの言葉が現実を受入れることの難しさと通じるところかと思います。受入れることは本人の問題であり、他人には理解できないものだからです。でもデレク・ハートフィールドの作品は誰にも絶対読むことが出来ないと言うオチがまた良いですね:)

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Last updated  2016/01/14 09:45:14 PM
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