人生は10段変速の自転車みたいなもの

人生は10段変速の自転車みたいなもの

2011/06/24
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カテゴリ: 読書


第2部 予言する鳥編
第3部 鳥刺し男編

第1部、第2部は再読。第3部は今回読みました。第2部を読み終えた後、クミコとの再会の結末を知りたいと思ったことを覚えていますが、村上作品の終わり方としては有りかなと思い、第3部を読まない儘になっておりました。村上春樹長編の中ではとても気に入っている作品であり、是非第1部から第3部まで通して読まれることをお勧めします。



村上春樹作品を全て読んでいるわけではありませんし、特に作品に詳しいわけでもありませんが、デビュー作の「風の歌を聴け」から「ノルウェイの森」に至るまでの作品と本作は明らかに異なります。

初期作品群は現実を受入れることがテーマであり、登場人物の内面にフォーカスされていますが、「ねじまき鳥・・・」は主人公が現状に立向かい闘う話になっております。物語の出だしは妻クミコの突然の失踪に主人公は「できることはただ待つこと」として受止めておりますが、第2部の最後でクミコを積極的に救い出すことを決心します。自分は負けるかもしれないし、既に取返しの付かないことかもしれないし、方法も定かでは無いがとにかく決心をするわけです。そして第3部の闘いへと舞台は進みます。

彼を取巻く不思議な人々が登場し、段々に話は核心に近付き最後の結末を迎えますが、例によって全てが明らかになるわけではなく、失踪から突然綺麗な姿で戻ってきた飼い猫(ワタヤ・ノボル)の正体、加納マルタの消息、顔の無い男の正体などいろいろな推測が成り立つのも村上ワールドの真骨頂です。


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Last updated  2016/01/14 10:53:22 PM コメントを書く


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