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2006年01月25日
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我が家は父の代から無信仰で、

結婚してから嫁さんの実家がある信仰をしており

その生活観・死生観のギャップから精神的に非常に苦労したことがありました。

そのときに、この本を読んで自分の信仰に対する考え方の参考にしたところを紹介します。

豊臣秀吉存世中の大阪城大奥での話し。


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あるとき、そうした信仰のことに付き、大奥でひとつの議論に花の咲いたことがあった。

秀吉や御伽衆(おとぎしゅう)を聞き役にして、

「....神と仏と、切支丹のデウスとは、いずれが上位、いずれが下位であろうか?」


その席に居合わせた小西行長の父の寿徳は、

「....それは申すまでもござりませぬ」

と、デウスを押した。デウスは絶対の存在で、他は人間のはかない願いが描き出した偶像邪心に過ぎないと。

ところがこの議論はすぐさま仏教信者の女たちに手厳しい反撃を受けた。

「....ではデウスだけが、どうして人間のはかない願いが描き出した邪心ではないという証拠があるのか」

どちらもその意味では観念の所産であって、区別はない。それゆえ、各自がどの神仏を信仰するかは自由で干渉すべきものではない....と、いうのが一座の結論に近かった。

秀吉は絶えずニコニコと聞いていたが、このときになって、同じように口をつぐんで聞いていた北の政所(まんどころ)・寧々に言った。

「....政所よ。お身の意見は?」

寧々は豊な微笑をたたえたままで、

「....決まったことをお聞きなさるものではございませぬ」
と答えた。



「....はい。それは天照大神(あまてらすおおみかみ)を仰ぐ日本の神々に違いないではござりませぬか」

「....ほう、これは面白い。それをみなの納得するように説明できるか」

「....できまする。日の神はこの世界をお作りなされた。万物をこのようにお生みなされてお育てなさる。人間も、仏も、デウスもみな日の神のお生みなされたもの。それゆえ、神々の中にも生んだものと、生んで貰うたものの差がござりまする」

「....ほう、これは面白い!」

重ねて秀吉は問いかけた。



「ホホ....、それは人の子が、人間を生んで下された遠い祖先の神々よりも母親を懐かしむのと同じ気持ちからでござりまする。おわかりであろうか。仏にぬかずくもデウスに祈るも、そのずっと奥におわす天地を作られた日本の神々にぬかずいているのじゃと。それゆえ、どの門からおがもうと、それは人それぞれの自由でよいのじゃ」

結論は信教の自由と同じところへ行き着くのだが、孝心までも信仰に連なるものと言い切ったこの卓説には、さすがの寿徳も歯が立たなかったという...


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参考山岡荘八・徳川家康13巻/頂上より


これを読んでから、少しばかり信仰に対する理解が
できるようになりました。

まぁ、いろいろありますが、じんさん的には無信仰な人よりも
敬謙に物事に手を合わせられる信仰心のある人のほうがすばらしいと思います。

ちなみに僕は、まだ無信仰ですが(笑)

ようは何に手を合わせるかではなくて、物事に手を合わせる心があるかないかではないのでしょうか?

あなたはご飯を食べるときに、心から手をあわせますか?

ささいなことですが。


*この書き込みは営利目的としておりません。
個人的かつ純粋にに一人でも多くの方に購読していただきたく
参考・ご紹介させていただきました。m(__)mペコリ





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Last updated  2006年02月21日 09時43分35秒
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