ぜんちゃんの風に吹かれた日々

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シロコＣ

2005年04月08日

福島は朝から快晴しかも強風だった。

目に鼻に喉にそしてそんな見えない奴らは衣服に声をひそめ静かに付着する。
ズルズルブスブス…「おい、ティッシュはどこだ！」
「おい、早くしろ！鼻水がたれるぞ！」
「隊長！ティッシュがティッシュが見当たりません！」
ズルズルブズズズ…ハ、ハ、…フヘ…フヘ…へエックション！！
「左右の鼻腔爆破されました！」
「ばかやろう！奴らはいつどこから攻撃を仕掛けてくるか分からないのだ！

「た、隊長、申し訳ございません！今すぐ代用品を探します」
右前方にトイレ発見…このままトイレに直進します…
「おい、どうだ？代用品は見つかったか？気をつけて侵入せよ！」
ズルズルブズズズ…ヘエックション！！
「おい早く帰還しろ！また鼻腔が爆破されたぞ」
「隊長、良質のトイレットペーパー発見！今すぐ巻取りを開始します！」
カラカラカラカラ…
「ようし、今すぐ左右鼻腔修復せよ」
「了解！修復開始します！」
ブビイ、ブビビビ、ツ～ン…やりました！左鼻腔回復です…

ムズムズ…「左目異常事態発生！」…「おい！待て！左手で掻くのは早すぎるぞ！

「了解！…あっ左手人指し指汚れ確認！」
「危なかったな、よし今すぐ人指し指洗浄せよ」

「点眼準備出来ました！」
「よしＯＫ…いいか慎重にいけ！点眼開始」
ビジュビジュ…

ビジュ…
「こら！そこはまつ毛だ！」
ビジュ…
「何をやってるんだ！そこは鼻の頭だ！」

昼過ぎ強風は鳴り止まず。
無防備にも勇敢にボクは奴らの飛散する外に出て行った。
くそ…負けて成るものか…。
ズルズルブスブス、うっ鼻が鼻が、うっ目が目が…。
二時間余りで待機。
訪問予定のお客さん４時来社の電話あり。
おおっ天は我に味方せり。

Ｋさん来社。
「どうですか？Ｋさんは奴らにやられないですか？」
「はははは、我々古い人間は何ともないですね。はははは」
「いいですねえ、今日の奴らの攻撃はひどいですよ」
「はははは、そういえば風が強いですからねえ。はははは…」
Ｋさん帰社。

ボクは先ほどの古い人間は大丈夫ですの話を考えていた。
なぜ古い人間、年配の人は防御できるのか？

すっかり閉め切った事務所でボクは少し安定していた。
今日はもう外出しないことにしよう。
そう思い込んだとたん…どうしたことだ…目が目が…鼻が鼻が…。
ヘエックション！！鼻腔爆破！！
うわあ！目が目が…ゴロゴロ…。
「どうした？どこか窓開いているのか？至急確認しろ！」
「隊長！どこも閉まっています！異常ありません！」
「何だって？そんなバカな…」

あっ分かったぞ！Ｋさんだ！
まさかＫさんが奴らのスパイだったのか？
違う…奴らがＫさんを利用したのだ。Ｋさんの背広に付着していたのだ。
ううっなんて奴らだ。

ボクと奴ら「ＫＡＦＵＮ」との戦いは続く…。

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