2005年10月05日
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源氏の君と冷泉帝の親子の対面の場面です。

2000円札の冷泉帝の肖像を見ながら、

ふと冷泉帝と玉鬘(たまかずら)のことを考えました。

内大臣(前・頭[とうの]中将)と夕顔の姫君・

玉鬘(たまかずら)に対し、蛍兵部卿宮(ほたるひょうぶきょうのみや)

は、愛する思いを告白します。しかし、玉鬘(たまかずら)は、

あっさりと断ります。蛍の宮は、あきらめきれずに

玉鬘(たまかずら)に恋文を出します。

玉鬘(たまかずら)は、

「しぶしぶにみ(見)給(たまふ)」

とその心境を語ります。現代語訳にすると、

「玉鬘(たまかずら)は、仕方なくその手紙をご覧になられた」

となります。玉鬘(たまかずら)が、蛍の宮からの手紙を読んでいた時、

冷泉帝が玉鬘(たまかずら)の部屋を訪れます。

「源氏物語」「真木柱(まきばしら)」の巻に次のように記してあります。

下の原文の写真7行13字目から8行末尾まで。


真木柱への冷泉帝の恋心真木柱28b


「いとおしうおもて(面)あか(赤)みて聞(きこ)えんかた(方)なく

思(おも)ひゐ給(たま)へるに、うへ(上)わたらせ給(たまふ)」


真木柱への冷泉帝の恋心真木柱28b拡大

 原文の現代語訳文は次の通りです。


「蛍兵部卿宮からの恋文に玉鬘(たまかずら)の姫君が困惑し、

顔を赤らめているところへ、冷泉帝がお越しになられた」

「うへ」とは「冷泉帝」のことです。

 玉鬘(たまかずら)は、頭中将と夕顔の姫君です。

頭中将の正室が夕顔をいじめた為に夕顔は玉鬘(たまかずら)と共に

頭中将の前から消息を絶ちます。

 源氏の君は、偶然、夕顔のことを知り、

玉鬘(たまかずら)を養女として引き取ります。

 そのことを内大臣に昇進していた父の頭中将は知りません。

玉鬘(たまかずら)の姫君の美貌は、またたく間に世間に広がり、

とうとう冷泉帝までもが、玉鬘(たまかずら)に

恋心を抱く事態にまで発展してくるのです。










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最終更新日  2005年10月06日 01時58分08秒
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