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ずっと暗いトンネルの中を歩いているようだった。
病気が良くならない・・・。
夢に向かって邁進し、3年目にして病床に倒れた。
ずっとトンネルを抜けて光が差してくるのだと信じていた。なのに最近トンネルがずっと続くことに気付いてしまった。
そのショックはとてつもなく大きかった。「自分は不幸になるのだ」という観念にとりつかれ、死ぬことを考えるようになった。もがけどあがけどその思いが心に食い込んだ。
そんな中姉がイギリスから帰ってきた。いつだったか、そんな話になり、胸の内を打ち明けると、姉は「自殺する人って、1つの考えに凝り固まっちゃうのよね」と言った。
その時ふと「視点を変えれば違う世界が広がっているかも」と、密かに希望を持った。
そして去り際に「私にはトンネルの先にもうすぐ光が差してくるのが見えてるけどね」と姉が言った。
「ハッ」とした。
瞬間、本当に光が差してくるような気がしてしょうがなかった。
ちなみに私は7年以上トンネルの中を歩いてきた。根性で過ごしてきた。でも何故自分がこんな状況になっているのかも分からずに、やみくもになって自分の服をビリビリ破いたりした。
最近は物事が分かるようになってきたのか、「目の前のやるべきことだけを集中してやっていこう」と思い、地道に毎日を暮らしていた。
そんな私にタイムリーだったのか、私は姉の言葉に「救われた」。
今ではいつか必ず光は差してくるだろうと思えるようになった。そう思っただけでかなり気が楽になった。
私にはもうトンネルの先に光が差しているのが分かる。なんて嬉しいことだろう!将来は開けているに違いない。いつか私はトンネルを抜けるだろう。
「お姉ちゃん、本当にありがとう!」