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その前日、東京では雪が降った。けっこう積もって、家の前の雪かきなんかもしなければならなかった。
その日石神井公園に行こうと思い、いつもの坂道を自転車で下っていくと、両脇のこんもりと茂った木々に積もった雪が、太陽の日に解けて、ポタポタとしずくになり落ちてくる。
輝く日差しを浴びて木々からこぼれるしずくはまるで、雨のように頭の上から降り注いだ。
そして上を見上げ、キラキラとこぼれるしずくが太陽の光にすかされる時、それは自然の起こした奇跡のようだった。
美しさが飽和状態となる時、いつも胸いっぱいに、自然の引き起こす奇跡があふれ出し、目には優しさが零れ落ちる。
私は嬉しさいっぱいになって、元気に満ち溢れ、心の中が隙間なく嬉しさでうめつくされる。
私の元気の源、それは自然が奇跡を起こしてくれる時。私になくてはならない時間。