08. Tralee Golf Club




この朝はマナーハウスでのおいしくボリューム満点の朝食を終えると今日のラウンド先であるトラリー・ゴルフクラブを目指した

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ボリューム満点のアイルランドの朝食。実際のアイリッシュブレックファストは、これにプディング(デザートのプリンではなく、肉詰めのようなもの)や、ヨーグルトやフルールが出るボリューム満点なもので、これだけあれば、お昼は食べなくても大丈夫な感じだ。フルだと量が多すぎるので、パンケーキと肉類を控え目にとお願いしてこのボリュームだ


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さらに、この分量のパンがついて来るのだから本当に驚きだ。B&Bは基本的に寝る場所と朝食を提供する施設だが、夕食を提供するわけではないので、朝食が他のB&Bの差別化の要因と気合いが入るのかもしれない



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トラリ-ゴルフクラブはアーノルドパーマーが最初にヨーロッパで設計したコースで、その景観とレイアウトには定評がある。ただ、クラブの設立は1896年と古く、以前からあったゴルフ場に彼が手を加えたという事だろうかと、不思議に思っていたが、今回のラウンドで謎が解けた

もともとは、トラリ-の市街に近いところにあったゴルフクラブを現在の場所に移転させたのが今から30年ほど前だそうだ。元あったゴルフ場はどうしたのかと聞いたら、宅地化されて家が建っているとプロショップのプロが教えてくれた

このコースがあった場所は元々は放牧地だった場所で、大地から掘り起こされた石を使って作られた、放牧地を仕分ける石垣が今度はホールを仕分ける垣として使われている



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この日のラウンドはPJとジョンというこのクラブのメンバーのツーサムに混ぜでもらった。二人ともにセミリタイアした世代で20年ほど前の、ほぼ同じ時期にこのクラブのメンバーになったのだとか。週末に二人で「名誉」の5ユーロを賭けてラウンドしているのだそうだ。プレー方式はマッチでもストロークでもなくステーブルフォード。そしてポイントをビールグラスの量にになぞらえてパイントと呼んでいた。ちなみに1パイントは約570CCだ。

だが、実はこれjunhiroの勝手な思い違いだった。イギリス系の英語の発音の苦手なjunhiroがポイントをパイントと聞き間違っていたのだった。「どちらにしろ、最後はパイントに変わるんだから、パイントでもポイントでもどちらでも変わらない」と大笑いになった



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この日はあいにく霧雨模様でレインウェアを着てのラウンドとなった。写真も撮れないなぁと残念に思っていたが、やがて雨が上がり快適なコンディションでラウンドができた。ドライバーが校長で、ほぼ狙ったところにいき、楽しいラウンドとなった。一方で、ラフにつかまった後の処置は非常に難しいものが多く、難儀したホールがいくつかあった



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トラリ-のゴルフ場はガイドブック等によく載っているので注目はしていたが、その景観の素晴らしさに息を飲む事ばかりで、ラウンドの他にカメラを持ってもう1周したいと思うほどだった。 特に目を鵜ばれたのはバック9の12番と14番のグリーンが段々畑のように見える遠景と、海に映えるホールが多いことだった



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この日のスタートは一人になりそうだったが、スターターに相談したら、今まさにティオフしようとしていたこの二人に声をかけてくれ、3人でのラウンドとなった次第だ。二人共が親切にレイアウトと責めどころ、避けるべきところを教えてくれた

ジョンはjunhiroと同じくらいの背で、さらにやせている感じだが恐ろしい飛距離を持っている。チチさんのそれを遥かにしのぐショットを連発し、一方恰幅のよいお爺さん然としたPJはjunhiroよりやや飛ばない感じだったので、彼の飛距離を参考にするとティショットが楽になった


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ラウンド終了後はビールではなくお茶をしようと誘われて、さらにスコーンをごちそうになった。ベーグルと同じようにスコーンを真横に二つに割り、バターとジャムをたっぷり塗って食べるのだ。紅茶にはたっぷりとミルクを注ぎ、なんだかイギリスみたいだ

ジョンが不意に問いかける、「なあjunhiro、なんでアイルランドなんだ?」
「何でって言われても難しいけど、アイルランドが好きなんだよ。4年前にこの国に初めて来てノックアウトされた。それに日本と似ているところがたくさんあるんだよ。どちらも大国の外れの島国で、独自の文化を持ち、田舎に行けば、美しく景観と、親切な人々がいる。でも日本になくて、こっちにあるのは本物のリンクスコース。これって十分な理由だと思わないかい?」って、答えると満足そうにうなずいた 



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18ホールを終えると二人の間でステーブルフォードの成果の受け渡しが行われた。この儀式を20年も続けてきたのだろうか。ジョンは小さな体ながらチチさんのように飛ばすが、とすれば飛ばないjunhiroはさしずめPJだろうか? こうやって、ジジイになっても楽しみながらラウンドができる友がいる事を羨ましく思った。ちなみにこの日の対戦では、飛ばないPJがマネジメントの勝利を飾った



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二人とわかれた後にコース内にあるパーマーの銅像の写真を撮っていると、パター練習場にいた女性が「撮ってあげましょうか」と声をかけてきた。 なんとこの方、トラリ-ゴルフクラブの女性理事長なんだとか。バリーバニオンのメンバーでもあり、junhiroが既に回ったコースや、これから回るコースについていろいろと話をして盛り上がる

最初にラウンドしたDoonbegについては評判が先行しているとちょっぴりライバル心ものぞいているようだ。「Doonbegはコースは悪くないけど、景色は間違いなくこちらがいいね。ただ、アメリカ人にはあの施設が受けるんじゃないかな」と話をすると彼女も「そうね、施設は負けるわね」と会話の着地点を見つけ、握手をしてわかれた

さあ、ここからはjunhiroの大好きな場所、ディングルへのドライブだ。アイルランドのドライブは最高に楽しい。このドライブと景色については別の日記で紹介する事にしよう

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