07. 練習場

2010-08-BandoDunes-Practice-01

この日は北風に向かって打つ打席を選んだ



オールドマクドナルドでのラウンドを終えると次のラウンド
まで2時間弱の時間があったので、途中から調子が悪くなって
きたショットの練習にレンジを訪れた


広大な練習エリアに先客は二人だけ。 いかにも地元の人と
言う出で立ち、チェック柄のジャケットにハンチング帽、時代
遅れの大きな縁の眼鏡をかけたお年寄りが、12-13歳位の
孫かと思われる子供にレッスンをつけていた


かなり訛りの強い英語で聞き取りにくかったがゴルフに関する
造詣が深いことはすぐにわかった。 やがて少年のクラブを
借りるとドライバーで真っ向から吹きつける風をものともせず
220Yのキャリーを3発つづけ、フェアウェイウッドでも
同様に200Y以上ボールをキャリーしてみせた

どのショットもクリーンにボールをとらえてみせるこの老人は
いったい何者なのだろうか


ややあって「英語はしゃべれるかい?」と彼が声をかけてきた
junhiroのキャディバッグにあったぺブルビーチのロゴが目に
入ったらしく、数か月前にぺブルビーチに2週間ほど滞在して
たくさんラウンドしたよと話してくれた。 眼鏡の奥の温厚
そうな目が笑っていた

ぺブルビーチのロッジに2週間も滞在できる経済力を持ち、
素人とは思えない球を繰るこの老人への興味はますます高まった

果たして彼は地元のプロで、孫と思ったのは彼の教え子の一人
地元の高校一年生だとのこと。 彼が打つ姿はほれぼれする
ような格好良さはないが、スイングはなんとも滑らかで、
何度でも繰り返しボールを芯でとらえることができるようだ



彼らが去ると広大な練習場にはjunhiroのボールの音だけが
響いていた




しばらくすると練習場のスタッフがやってきて奇妙な金具に
ボールを流し込んでいる。 この練習場では宿泊客は好きな
だけボールを打つことができるが、どの打席にもピラミッド型に
積み上げられたボールの山がある。 その金具はボールを積み
上げるための道具だった




2010-08-BandoDunes-Practice-02

ボールをピラミッド型に積み上げるためにこんな仕掛けが
あったとはつゆ知らず誰かがせっせと積み上げているのかと
思っていた


どうやってボールのピラミッドを作るのかを考えたことは
なかったが、誰かが手で一つずつ積み上げているのかと思って
いたので思わず感心してここでも話し込んでしまう。 気がつくと
ずいぶんと時間をロスしてしまった。 長い距離を低い球で
走らせるAPをみっちり練習するはずだったのにたった10球ほど
練習してあわてて午後のラウンドがあるバンドンデューンズへと
向かった





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