「背中を押さない離婚専門行政書士」エノモトの日記

「背中を押さない離婚専門行政書士」エノモトの日記

December 12, 2005
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昨日は、書いてるうちにだんだんエキサイトしてしまって、わけがわからなくなってしまいました。

今日は整理しつつ、書きたいと思います。
この話題には、ついついあつくなってしまうエノモトです。

昨日も引用しましたが、反対意見の一部分に、こうあります。

「ある時期に,公の手続によって形成されたわけでもない一方の親権者の監護状態の下にいることを過大に評価し・・・」


これが実はすっごく問題なのです。

このつかまったお父さん、別居してただけで、離婚して親権・監護権がなくなったわけじゃないんです。
まだ、共同親権の状態です。
だって、お母さんと婚姻関係にあるんだもの。




これって、「お母さんの方が、子どもの面倒をみるのに適している or ふさわしいから、お母さんが子どもの面倒を見る」ということが、調停や裁判で決まったわけじゃないのです。
これだって一種の実力行使です。お父さんと子どもを引き離すという意味では。

でも、お母さんは裁かれない。
お母さんの元から子どもを連れ去ると、「略取罪」に問われる。

これは、何も女尊男卑ってわけじゃないです。

どうしてお父さんが「略取罪」に問われたか。

それは、「お母さん側が訴えたから」です。

仮にお母さんが訴えなくて、お父さんと子どもで何ヶ月か暮らしたとする。
で、お父さんが子どもとお母さんを会わせなくなって、お母さんがどうしても我慢できなくて、子どもをお父さんの元から連れ去ったとしますよね?


そこで、お父さんが訴えるとどうなるか。

裁判の判決がどうでるかは疑問ですが、お母さんも「未成年者略取罪」に問われる可能性があります。



「今現在、平穏に父と(あるいは母と)暮らしていて、何の問題もない」ということを、すごく重視するのです。

そこには、経済的・物理的な子どもの福祉を考えようという考え方があるのかもしれません。それには別に反対はしません。

でも、実の親に会えない子どもの精神的なダメージについて、もっと知ってもらいたい、考えてもらいたいと思うのです。

アメリカでは、例えば連れ去りの可能性のある親とは、裁判所内で親子が面会できたりします。

連れ去りの可能性があっても、それでも子どものためには、親と触れ合う機会が必要だからです。






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Last updated  December 14, 2005 12:33:41 AM
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離婚行政書士・エノモト @ Re[1]:all about人気1位ですよ!!!!!!(06/12) だんさいさん ありがとー☆ 写真ね~。…
だんさい @ Re:all about人気1位ですよ!!!!!!(06/12) おめでとー!!! すごいね~写真もか…
離婚行政書士・エノモト @ Re:はじめましてm(__)m(05/27) mika71さん はじめまして。 ご訪問あ…
mika71 @ はじめましてm(__)m なかなか参考になりますね。うちは荒れて…
離婚行政書士・エノモト @ Re[1]:恋愛相談(05/21) pooh-tontonさん 心の中では常にしてま…

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