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2005.08.28
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テーマ: ニュース(95893)
カテゴリ: ◆小泉政治
TV討論で、首相は意外に口べただった?



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低い、やや元気のないやにも感じる淡々とした言葉と声での、視聴者からの
郵政民営化法案可決に「もし成功したら、あと1年何を主体に
政治をするんですか」という質問に対する首相の答えは、ひじょうに耳についた「えー」「うー」「あー」というような、間投詞をも含めて音声通り記し、最後の結語部分の「精一杯がんばります」のようなさして意味のない部分を除くと以下のようでした。

**************************

 国会が終わってすぐ成立させ、そして、えー、地方に出来ることは、地方にという三位一体の、おー、改革、所謂補助金の削減とか税源の移譲とか、地方交付税の改革、ええ、これを年末、うー、迄に、えー、決断をしなきゃなりません。さらに、えー、今後、おー、特殊法人等の、おー、統廃合、或いは、あー、民営化、これはまだ残っておりますので、えー、そういう内政の改革も進めていかなきゃなりません。

 えー、そして予算編成、えー、こりゃ大事な予算編成でありますし、引き続き、えー、歳出をきびしく見直していくという、予算も編成しなきゃなりません。

 さらにえー、外交関係、えー、今後とも、おー、国際社会の中で、日本が、あー、責任を果たしていく上で、えー、日米関係、日中関係、日韓関係、アジア、あー、EU、アフリカ、もー、国際社会、ひじょうに、えー、狭くなって緊密になっておりますので、そういう中で、日本の役割を果たしていかなきゃならない。

**************************

 十分な時間を与えられて、小泉首相がお話になつたことは、これが全てです。
要約すれば、
(1) 三位一体の改革、補助金削減、税源移譲、地方交付税の改革、
これらを年末までに「決断する」
(2) 歳出をきびしく見直していくという、予算編成をする。
(3) 特殊法人の統廃合、民営化 (残っているものについて)
(4) 国際社会の中で、日本の役割を果たしていく。
以上。

 総理は、あの感動的な解散後の記者会見、また衆院選挙戦での街頭における
拳を振り上げて、有権者の心を揺り動かす演説において、国民の心に、「小泉首相こそ、『構造改革』を押し進め、日本を財政危機と、迫り来る財政破綻から救ってくれる、『命がけの』リーダー」とたいへんな期待を呼び起こしておられます。そして総理御自身も、「構造改革」を御自身の第一の命題として、日々国民に訴えられています。そして「構造改革」に反対するものは許すことが出来ないと。

 それだけに、今回この党首討論でお話になった、この先1年の政治についての総理のお言葉は、国民の心に首相が熱い言葉で語っておられた総理の命がけの「構造改革」が、「この程度のものであるのか」という「誤解」を生じせしめるのではないかと、私として、ひじょうに心配でなりません。総理が考えておられる「構造改革」がこの程度のものであるはずはないと私は思っています。

 今回のお言葉ですと、まるで総理が考えておられる「構造改革」が他の内閣でも政治課題となったと思われる、三位一体の改革と、残った一部の特殊法人の統廃合・民営化のみ、であるかのごとき幻想を国民に与えるものかと思います。

 2つめにおっしゃられた予算編成、現在、8月9日に、これまでの慣例を「打破」して、予算大綱を、政治の精査を省いて「官僚に作成させる」よう谷垣禎一財務相に命じられている(「月刊現代」10月号 堺屋太一氏論文)という 「予算編成をする」 のはあまりに当たり前ですし、「歳出を厳しく削減する」という程度の表現では、財政危機が叫ばれるようになって以来、ほとんどの歴代内閣が使ってきた表現ではないかと思われ、まるで総理が熱情を傾けておられる歳出削減の厳しさが、視聴者に伝わらなかったのではないかと私はたいへん残念に思っています。せめて、具体的に考えておられる削減項目、削減方法の一例でもお示しいただければ、最も疑い深い国民でも、もしかしたら何か具体策があるのか、と考えたかと思いますので。

 特殊法人の統廃合、民営化、これについては、まだ残っている、というような表現では、だいたい終わっていて、あと少しだけやる、ということかな?という疑念さえ生むものかと思います。あの新党日本のヤッシー田中知事が、独立行政法人に看板を掛け替えただけで、実際使われているお金は変わらないのではないかなど勝手に言っております。多数の廃止を含め抜本改革を考えておられるに違いないと思いますが、これもはっきりおっしゃるべきだったかと思います。

 さらに、「国際社会の中で、日本の役割を果たしていく」に到っては、「『森』首相の党首討論の発言内容」、と言い換えても、恐らく誰も気づかないような何か意味の感じない表現をお使いです。いくら総理の中で素晴らしい緻密な戦略がおありでも、このような表現をお使いになる限り、その素晴らしさ、構想の深さは国民に伝わらないのではないかと恐れます。具体的にこれこれ、このようにしたいと、御自身の言葉で語られるのがよかったかと思われます。

 何より、よく無かったのは、三位一体の改革について年末までに決断します。(今決断されてない)、特殊法人の統廃合民営化の残りをします。予算編成します。外交します。この4つ以外何もおっしゃらなかったことかと思います。これでは、首相のおっしゃる構造改革は、どちらかと言えば、どの内閣でも政治課題になったのではないかと思われる、地方への補助金削減、税源移譲と、いままでのは、看板の掛け替えに過ぎないなどとも言われているこれまでの特殊法人改革のみか、という誤解を生むことかと思います。

 総理の考えておられるに違いない、年金制度の改革、公務員の削減、これらにつき、時に、公務員の削減についてあれほど、熱意をもって拳を振り上げて主張しておられるのですから、これについて一言もお触れにならなかったのは解せません。きっと緊張してお忘れになったのでしょう。いや、そうに違いない、と思います。或いは、特殊法人の統廃合に含めてお話になったのか? 一言でも触れていただければ、国民も拍手喝采したものと思われます。一言もおふれにならないものだから、国民はなにか肩すかしをくらったような気持ちかと思います。

 あとは「役人」との戦い、官僚政治の打破、天下りの禁止、なども本来総理の構造改革の二の丸、くらいではおありになると思いますので、言及していただければもっとよかったかと思います。なにしろ、熱い支持とともに、地方にお住まいの高齢なまじめに月日を送ってこられたに違いないご婦人も「改革というのはねえ、誰かがやらなければないないんだから」と静かな支持も総理に集まっているのですから。

 最後に、郵政民営化についてのお話し、他の野党を攻撃される時の、堂々とした姿勢、声の張りと比べて、この、この先一年の政治について、発言を求められた時の総理の声の低さ、訥々とした小さいお声、頻度があまりに多い、「ええ」「ああ」「うう」という間投詞、お話を終えられた時の、肩の上下、軽いため息か深呼吸のようなもの、これはテレビ写りが悪かったと思います。私は、思わず、会議で考えがなかった時に、突然司会に当てられた、気の強い同僚のなんとか発言時間を埋めようとする苦境の姿を思い浮かべでしまいました。ここに上げた総理のお言葉で私が、いささかも生気を感じたのは、「日米関係、日中関係、日韓関係、アジア、EU、アフリカ」と順番におっしゃったところだけでした。

 あふれ出る総理の改革への情熱が、表に十分表現できていらっしゃらなかったように思います。今後のTV出演の時には改めていただければ、総理に対する国民の理解を改めるのに役立つと思います。

 「改革」を進めるのは、たいへんなことです。今回、ひじように弁の立つ方かと思っていましたが、口べたの面もおありなのかと、新しい面を発見いたしました。しかし、まだ多くの国民は総理を支持しております。今後の総理のご活躍を切に期待いたしております。


結語部分も含めた総理の言葉はこちら


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Last updated  2005.09.04 00:01:20


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