孫悟空（1959年・東宝） | メタボの気まぐれ

1959年、東宝が制作し当時の喜劇王
三木のり平を孫悟空役に迎えた児童ファンタジー映画
「孫悟空」は東宝特撮技術を取り入れた作品である。

孫悟空とは中国で16世紀の明の時代に大成した
伝奇小説「西遊記」の脇役であり、
唐僧・三蔵法師が白馬・玉龍に乗って、
猿の孫悟空、豚の猪八戒、河童の沙悟浄を供に従え、
幾多の苦難を乗り越え天竺へ取経を目指す物語である。

この東宝の「孫悟空」は本来の西遊記の物語に

観音様の使いのポン（団令子）が物語の流れを導き
東宝喜劇を彷彿させるコメディ的な要素も
取り入れている作品と言えよう。

本作品の孫悟空を演じたのは三木のり平で
彼は森繁久弥と共演した「社長シリーズ」
伴淳三郎、フランキー堺と共演した「駅前シリーズ」
などで人気を博した喜劇俳優で

「桃屋」のアニメーションＣＭは三木のり平が
そのまま三木のり平本人として登場し
お茶の間に親しまれました。

三木のり平が演じる孫悟空は人間と言うより

芝居も割と背を丸く手を叩くなど
猿から人間に近くなった悟空を演じました。