長編怪獣映画ウルトラマン | メタボの気まぐれ

ウルトラシリーズ初の映画作品として1967年に
東宝より公開されたのが「長編怪獣映画　ウルトラマン」で
同時上映は「キングコングの逆襲」である。

円谷一監督によるテレビ放送の「ウルトラマン」の第1話
「ウルトラ作戦第一号」第8話「怪獣無法地帯」
第26話、第27話「怪獣殿下」をオムニバス形式に再編集した作品で
ナレーションの変更等はあるものの新規撮影シーンはなく
ＯＰタイトルもテレビの素材を使用しました。

物語は科学特捜隊のハヤタ隊員（黒部進）はパトロール中に

赤い光の球に衝突してしまった。

ハヤタが意識不明になった時、M78星雲人が現われ
衝突したお詫びに自分の生命を与えるといって消えた。
この日からハヤタは超人の力を持つウルトラマンとなった。

そんな時、凶暴な宇宙怪獣ベムラーが地球に出現し
科特隊はスーパーガンと特殊潜航艇で対応したが
ベムラーの巨大な力にはかなわなかった。

そこに現われたウルトラマンはベムラーと大格闘を演じ
必殺技・スペシウム光線で見事撃退した。

ある日、多々良島の定点観測所員から音信が途絶えた為
調査に向った科特隊は怪獣チャンドラーとレッドキングの

怪獣達に襲われた測候所員を助けたのがピグモンであり

しかしレッドキングが隊員に向ってきてピグモンは
岩を投げつけられ命を落とし科特隊はピンチに陥った時
再びウルトラマンが現われレッドキングを退け
隊員と観測所員を救った。

暴れ回り始めたのだ。

その力には近代兵器も役に立たず日本の都市は
ゴモラに破壊されるかと思われた時、
三度、ウルトラマンが現われたのだった。

この映画は当時、カラーテレビの普及率の低かった為
子供達の間ではカラー映像で動くウルトラマンと怪獣の対決を
目にする事が出来るという事で人気を博しました。

またテレビ版の本放送時に使われていたシネテープが
本作へと流用保存されていた事から
音声面における資料的価値は現在でも高いのです。

本作の監督である円谷一はＴＢＳの演出家として
各種ドラマを制作したが1970年、父・英二の病死により
ＴＢＳを退社し円谷プロダクションの社長に就任しました。

以降、社長と監督は兼任できないとして
プロデューサーになり作品に携わるようになりました。