ゴジラ対メガロ | メタボの気まぐれ

1973年公開の「東宝チャンピオンまつり」の一篇として
東宝映像が制作し東宝が製作・配給した「ゴジラ対メガロ」は
ゴジラシリーズ第13作目にあたる特撮映画でる。

３００万年前、地殻変動により海底へ沈下したムー大陸は
シートピア王国として海底に存在していた。

しかし３００万年にも渡る海底王国の平和も
今では地上人の無謀な核実験によって壊滅の危機に瀕していた。
海底人は平和を守る為に地上人を撃滅すべく
シートピア王国の守護神“メガロ”を地上へと派遣した。

（佐々木勝彦）が発明した電子ロボット
“ジェット・ジャガー”が必要だった。

海底人たちはジャガーを奪う事に成功し
その誘導によってメガロは次々と日本を破壊していった。

しかし、ここに以外な事が起った。
ジャガーに取り付けられていた良心回路が作用して
等身大の大きさからメガロと同等の大きさになったのである。

ジャガーとメガロの息づまる闘いが始まった。

一方メガロの誘導が不可能となった海底人たちは
急遽、Ｍ宇宙ハンター星雲からガイガンを呼びよせた。

ピンチになったジャガーに遠く怪獣島から

ジャガーの危機を知って駆け付けたゴジラとジャガーは
メガロとガイガンに凄絶な闘いを挑んだのであった。

この映画でも映画界斜陽化に基づき新作ゴジラ映画は
低予算化が強いられ、キャスト面では新人を中心として
小人数となりゴジラシリーズで唯一、メインキャストに

またメガロによる都市破壊のシーンには過去の作品からの
フィルム流用が多いが、その反面
怪獣映画初のタッグマッチを描いた演出も見られ
主題歌には子門真人を起用したほか、

ジェットジャガーのテレビヒーロー調デザイン、
巨大化の描写など当時の「変身・怪獣ブーム」によって
テレビを中心に量産されていた
巨大ヒーロー番組の影響を少なからず受けており

このジェットジャガーのデザインは顔面のモチーフは「般若」で
元々は西武グループのキャラクターとして公募された
「レッド・アローン」を元にしており
公開前の劇場用宣伝ポスターには
「ジェットアローン」と表記されている。

その一方で久々に「反核」をテーマに置いた作品でもある。

しかし物語については幼い子供が主役で
大人のギャングをキックで倒すという論外な事から
本作を拒絶するゴジラファンも多い事も確かである。