あしたのジョー（映画） | メタボの気まぐれ

1968年より「少年マガジン」に連載されブームを起こした
梶原一騎とちばてつやの原作による「あしたのジョー」の
テレビアニメ放送版を1980年に再編集し映画化したのが
「劇場版・あしたのジョー」である。

矢吹丈（声：あおい輝彦）は東京下町のドヤ街
泪橋で元ボクシングトレーナーの丹下段平（声：藤岡重慶）と
ひょんな事が原因で喧嘩となり知り合った。

ジョーの素質に惚れ込んだ段平は非行を重ねるジョーを
庇い続け少年院に送られてからも「あしたのための-その1-」と

ジョーは少年院で新入歓迎のりンチを受けるも
ボスの西（岸部シロー）を難なく倒してしまい
二人はリンチ事件のため特等少年院送りとなる。

札付の不良が集まる特少で二人は院内の養豚所で豚を暴れさせ
脱走を企てたが門突破まであとわずかという所で
後にジョーの宿命のライバルとなる力石徹（声：細川俊之）が
立ちはだかりジョーは力石に一発でやられてしまった。

ジョーは力石打倒の闘志を胸に秘め特訓が始まった。

数日後、少年院に白木財閥の令嬢・白木葉子（檀ふみ）の
“白ゆり劇団”が慰問公演にやってきた。

ジョーは葉子を中傷し芝居は中断。敬愛する葉子を侮辱された

少年院の中庭に設けられた特設リング上で凄絶な戦いが繰り広げられ
パンチの応酬の末、両者は同時にマットに沈んだ。

やがて力石が出所しプロボクサーとしての目覚ましい活躍が
ジョーの所にも伝って来る。
そしてジョーの出所の日が来た。

ひと足先に出所した西が所属していた。

ジョーはデビュー戦を勝利で飾り破竹の快進撃を続け
そして遂に宿命の対決が決まった。

史上最大の８回戦とマスコミは騒いだが
フェザー級だった力石はジョーのクラスであるバンタム級に
体重を下げる為に過酷な減量が行われた・・・

この映画に登場する力石徹の減量は本来のウェルター級の66kgから
フェザー級の57kgまで、さらにそこからバンタム級の53kgまで
合わせて13kg以上減量した事になり、元々絞っている状態で
あることを考えれば驚異的な減量でありました。

また力石や葉子など一部の声に俳優を起用する事によって
映画に幅と奥行きを持たせる効果を出しました。

力石徹の声を担当した細川俊之はクールな二枚目俳優として
活躍する傍ら「女囚さそり 701号怨み節」では狂気的な悪役
児玉警部役を演じ、テレビドラマ「ムー一族」では
たこ八郎との掛け合いでコミカルな味も見せました。

この映画の上映により日本テレビでテレビ版アニメを
夕方に再放送をしたところ視聴率が本放映時の
最高29.2パーセントを上回る31.6パーセントを記録しました。