大激闘マッドポリス'80 | メタボの気まぐれ

　さらに海外のマフィアと手を結び日本全土を制覇する
　巨大な犯罪組織を形成した。
　ジャパンマフィアの誕生である。
　警察庁はこの巨大組織の壊滅を目的とし
　選りすぐりの精鋭部隊を編成しジャパンマフィアに戦いを挑んだ。
　この部隊の唯一の目的はジャパンマフィアの壊滅である。
　恐れを知らぬ彼らの行動を組織は“ＭＰ”すなわち
　“マッドポリス＝命知らずの警官”と呼んで恐れおののいた」

松田雄作：主演の前作「探偵物語」を引き継いで登場した
日本テレビで火曜21時のアクションドラマが
「大激闘マッドポリス'80」である。

物語は日本最大の犯罪組織「ジャパンマフィア」が
日本全土の犯罪勢力を掌握、海外のマフィアとも提携し
もはや通常の警察力では対処不可能な巨大な地下帝国となった。

一方、警視庁はジャパンマフィアの壊滅を唯一の目的とした
警察庁直轄の特殊部隊ＭＰを設立。
警察大学を卒業したキャリア組・氷室健一（渡瀬恒彦）を隊長に

元マル暴刑事で強面の武闘派・芹沢末八（志賀勝）
ワイルドで戦闘中も冗談を欠かさない新田吾郎（片桐竜次）
お人好しでバイクに乗って敵をなぎ倒す原田進司（中西良太）
潜入捜査の名人で紅一点の緑川悠子（堀川まゆみ）が
ジャパンマフィア壊滅作戦を展開する。

彼らＭＰが使用する拳銃はルガーオートマチック
ライフル、マグナム、リボルバー、ショットガンと
戦場で使うような銃で敵に立ち向かう。

本作は「10秒に一発撃ち、一分にひとりの犯人が死ぬ」を
売りにした凄まじい暴力描写に拒否反応を起こす
視聴者も少なくなく、放送当時は各新聞の投書欄や

また「犯罪組織VS戦闘部隊」という設定
チンピラという多数戦闘員の存在から
スーパー戦隊シリーズ第２弾「ジャッカー電撃隊」の
影響が強いと言われている。

大激闘1.jpg

この前年、同枠で放映されていた人気番組「大都会」を

テレビ朝日系列にて「西部警察」をスタートさせていた為
全体的に「西部警察」を仮想敵として多分に意識しており

「大都会」「西部警察」に主演した渡哲也の実弟
渡瀬恒彦を主役に据えて、敢えて「兄弟対決」させている。

さらに共通の敵という焦点を絞りすぎてしまった結果
視聴率も10%台前半を行ったり来たりの状態が続き
最終話「人間狩り」にてやや唐突な形でジャパンマフィアは壊滅。

以降、番組タイトルを「特命刑事」へと改め
ソフト路線への方向転換を余儀なくされている。

本作で緑川悠子を演じた堀川まゆみは4代目
クラリオンガールに選ばれ同年資生堂のモデルに抜擢され
人気を集めたが、映画「華魁」の主演が決まったが
撮影開始直前でいきなり降板したため
芸能界から干される形なってしまったが

名前をＭＡＹＵＭＩと改め作曲家に転身
小泉今日子、斉藤由貴、中山美穂、今井美樹らに
楽曲を提供している。