キャプテンウルトラ | メタボの気まぐれ

「ウルトラＱ」「ウルトラマン」に次ぐ
ＴＢＳウルトラシリーズ第３弾として東映が制作したのが
宇宙特撮シリーズ「キャプテンウルトラ」である。

高視聴率を獲得し日本全国に爆発的な怪獣ブームを
巻き起こしたウルトラマンの特撮撮影が追いつかなくなり
やむなく放送打ち切りを余儀なくされた。

この放送枠を単独提供していた武田薬品とＴＢＳは
ウルトラシリーズの続行を熱望し、円谷プロの
次回作準備が整うまでの半年間の契約で

それがキャプテンウルトラであり、ウルトラマンが
地球を戦場にしていたのに対し本作の舞台は宇宙。

物語はは21世紀後半、宇宙開発計画の発達によって地球は
「宇宙開拓時代」を迎えた。しかし宇宙に進出した人類を
待ち受ける未知の危険は絶えなかった。

そこで宇宙ステーション「シルバースター」所属の
宇宙警察パトロール隊が編成された。

ひとたび特殊銃で救援信号のウルトラサインがあると
隊員・本郷武彦ことキャプテンウルトラ（中田博久）は
キケロ星人のジョー（小林稔侍）万能ロボットのハックと共に
宇宙船シュピーゲル号を駆って太陽系への移住を目論む宇宙人

バンデル星人.jpg

平均視聴率は25.6パーセントで普通ならば大ヒットと言えるが
前番組「ウルトラマン」が平均36.8パーセントという
驚異的な数字を獲得していた為に武田薬品側からクレームがつき

また月刊児童誌でキャラクター人気投票が行われ
キケロ星人ジョーは子供たちに不人気との統計が出たため

第13話から路線の修正が行なわれ、キケロ星人ジョーは
バンデル星人を倒し功を労われた上で宇宙船を与えられ
故郷の星へ帰った。

そして新怪獣が引き起こす怪現象に立ち向かう
ストーリー展開「怪獣ぞくぞくシリーズ」が開始され
アカネ隊員（城野ゆき）もシュピーゲル号に搭乗し
キャプテンと共に戦うようになった。

これに伴い番組冒頭のナレーションと主題歌が
「キャプテンウルトラ」から「宇宙マーチ」に変更された。

最終回は特撮ヒーロー史上最も難解な最終回といわれるほど
花畑でのシーンが様々な解釈ができるものだった。

放送終了後も本作の人気は続き、主演の中田博久は
その後数年間のキャラクター巡業で番組で貰った以上の
ギャラを稼いだと語っている。

また背景の宇宙空間は「明るい青色」に統一されているが
これは当時、テレビ自体の普及度がカラーよりも
白黒が主体だった事を考慮して白黒画面でも
発色が明るく出る青に決まったそうです。