ウルトラマンＺＯＦＦＹ | メタボの気まぐれ

昭和41年放送の「ウルトラマン」最終回にて
初登場したのがゾフィーである。
彼はウルトラ兄弟の長兄でありM78星雲光の国の
宇宙警備隊の隊長でウルトラの父に次ぐ立場にある。

そのゾフィーが初めて主役になった物語が
1984年、松竹公開の映画「ウルトラマンZOFFY
ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」である。

物語はゾフィーを進行役に昭和41年放送の「ウルトラＱ」から
昭和80年の「ウルトラマン80」までの名勝負を紹介し

ガラモン、ババルウ星人など全部で36体に及ぶ。

ゾフィーはウルトラ兄弟や仲間がピンチに陥った際に
必ず駆け付け戦った場面をストーリーとしており
「ウルトラマン」の最終回にて敗れたウルトラマンに
地球の平和は人間の手で掴み取る事を諭し

ギロン人やアリブンタに苦戦するウルトラマンエースの
エネルギーをウルトラコンバーターで回復させ、
ゾフィー初の実戦が披露される。

また怪獣バードンに敗れたウルトラマンタロウのピンチに現れ
宇宙大怪獣ムルロアに汚染された地球を
ウルトラタワーに保管されているウルトラベルで

ゾフィーはその中心となって戦う。

必殺技はウルトラ兄弟最強の威力を持ち
87万度を達成した奇跡(Miracle)の熱線、M87光線。

ゾフィーを中心とするウルトラ兄弟の戦いを
当時「ワールドプロレスリング」の実況で人気があった

またピグモンが「ウルトラＱ」に登場した
可愛らしい怪獣を紹介する場面もあった。

本作において「帰ってきたウルトラマン」が
“ウルトラマンジャック”という名前に設定され
以降の作品でもこの名前で呼ばれるようになった。

そしてゾフィーの声を「ウルトラマン」最終回以来、
17年ぶりに浦野光が演じている。

ゾフィーは初登場から現在までの設定変更として
まず「ウルトラマン」第7話にノアの神と呼ばれる
ウルトラマンに酷似した像が登場しているが
その後、ノアの神のモデルとなったのはゾフィーとされ、
古代の地球に訪れてアントラーと戦っている。

ちなみに初登場の胴体部分は新造ではなく
“にせウルトラマン”のスーツを改造したものである。

「帰ってきたウルトラマン」放映中の1971年では
雑誌掲載権を独占していた小学館が誌面上で
ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、
帰ってきたウルトラマンの４人を兄弟と設定したのが
ウルトラ兄弟の始まりで

この時は血の繋がった兄弟とされていたが、
設定後にウルトラマンとセブンの家族構成は
第1期ウルトラシリーズの設定と矛盾があるとの指摘で
「同じ星から来た兄弟のように仲の良い仲間」
というニュアンスに修正されている。

「帰ってきたウルトラマン」最終回でのバット星人の台詞の中で
初めて「ウルトラ兄弟」という言葉が語られている。