百鬼丸 | メタボの気まぐれ

手塚治虫：原作の「どろろ」に登場し
室町時代の日本を舞台に妖怪から
自分の体を取り返す旅をする少年が百鬼丸である。

錨柄の貧相な着物を着た一本差しの百鬼丸は
醍醐景光の実子であるが、生まれる前に
48体の妖怪に生贄として差し出されてしまう。

その結果、彼は体の48箇所が欠損した
ヒルコのような存在として生まれ落ち
父により川に流されてしまう。

欠損部分を義眼・義手・義足等で補ってもらい
成長の後に旅へ出る。

義手は肩の力のみで指先まで動かす事が可能な
特別製のものを譲り受ける。

彼は自分の体の一部を持つ妖怪を退治する度に
その部分を取り戻す事ができ
それを目的とした旅を一人で行っていた。

腕には仕込み刀、足には焼水（強力な酸）、
鼻は爆薬など、体中に武器が仕込まれている他
声帯も欠損していて、通常の会話は妖怪から
声帯を取り戻すまでテレパシーと読心術で行なっていた。

若い割に飄々としており、滅多な事では心を開かない。

妖怪を退治しても彼自身が異質な存在である為
助けたはずの村人などからは憎まれたり
追い出される事が多いのも関係している。

基本的に妖怪相手が専門だが

剣の腕は独学だがかなり高く
数十人が相手でも軽く倒してしまう。

最後は失われた体の部位をすべて取り戻すが
もう誰とも会いたくないと姿を消す。