琥珀色のPENGUIN

ザ・グレンリベット

■THE GLENLIVET■

グレンリベット21
 グレンリベットとはゲール語で「静かな谷」を意味します。
 しかしそんな意味とは裏腹に、この地の歴史は静かなものではありませんでした。

 良質な水と豊富なピート、そして山奥深い谷からの澄んだ空気に恵まれていたグレンリベットは、ウイスキー造りにとても適した地であった為に、密造酒時代からすでに数百もの密造所が存在したといいます。
 そんな中、1824年、一世紀以上続いた密造酒時代が終わを告げ、政府公認蒸留所の第一号の認証を受けたのがこのグレンリベットでした。
 創業者はジョージ・スミス。彼は数多くいるグレンリベットのウイスキー職人たちの中にあっても傑出した職人であったそうです。
 しかしこの密造から合法への切り替えによって密造仲間からは裏切り者としてみられ、その為、命すら狙われたジョージ・スミスは護身用にたえずピストルを身につけていたそうで、そのピストルは今でもグレンリベットの蒸留所にて歴史の証言者として大切に飾られているそうです。

 そうして政府公認第一号となったグレンリベットはその味とスミスの先見の目によって、19世紀半ば頃には「モルトウイスキーの代名詞」と言われるまでになります。
 その為、この名にあやかろうと「グレンリベット」を名乗る蒸留所が急増しました。
 これに困った創業者のジョージ・スミスは訴訟を起こし、これに勝訴。
 以降グレンリベットを名乗ってよいのは、スミスのグレンリベットのみとなり、他と区別する為に定冠詞を付けた『ザ・グレンリベット』となりました。

 こうした歴史を辿ってきた『ザ・グレンリベット』
 仕込み水はジョシーの泉と呼ばれる少し硬度の高い水であることも他とは違うところです。
 そのピート焚きは軽め。
 とてもフローラルでバランスがよい深い味わい。

 手に入りやすいのもこの銘柄の嬉しいところです^^


■グレンリベットを名乗った蒸留所■

 19世紀半ば頃、名声を博したグレンリベットの名にあやかろうと実に多くの蒸留所がグレンリベットの名前を名乗っていました。

オールトーモア、コルバーン、 グレン・エルギン、グレン・キース、グレン・グラント、グレンダラン、グレンドロナック、 グレンバーギー、グレンファークラス、グレン・マレイ、グレンロセス、グレンロッシー、クライゲラヒー、 ストラスアイラ、ダフタウン、ダルユーイン、トミントール、ベンロマック、 マッカラン、ミルトンダフ、モートラック、ロングモーン・・・

 スミス氏が勝訴して以来は、他の蒸留所ではグレンリベットの前になにかしらの言葉を付けるなどしなければならず、グレンリベットを名乗れるのは「ザ・グレンリベット」のみとなりました。
 それにしてもグレンリベットから離れた土地の蒸留所までグレンリベットを名乗ていることからも、グレンリベットがいかに人気があったかがうかがえます。



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・2005年
・『ザ・グレンリベット』
・女性にお薦めのシングルモルト



■ザ・グレンリベット■
ザ・グレンリベット12年 正規 40度 700ml
■ザ・グレンリベット12年 正規 40度 700ml■
「シングルモルトの代名詞」とまで謳われたグレンリベット。
バランスがよくフローラルで飲みやすく、男女を問わず、モルト入門編としてお薦め出来る一本です。

ザ・グレンリベット18年 43度 700ml
■ザ・グレンリベット18年 43度 700ml■
年数を重ねるごとにクリーミーでリッチな味わいに。
ゴールドカラーもより深く、香りフローラル。
濃厚にして繊細。たいへんにうまいです。

グレンリヴェット12年フレンチオーク 正規
■グレンリヴェット12年フレンチオーク 正規■
こちらはコニャックに使われるフランスのオーク樽によって熟成期間の最後の6~7ヶ月を熟成されたグレンリベットです。
フレンチオーク樽独特の風味が優しく不思議な印象。飲み比べてみるのも大変に面白いです。

グレンリベット 21年 700M
■グレンリベット 21年 700M■
21年間大切に熟成されたグレンリベット。味も香りもよい感じに馴染んでいて、しかしどこかフレッシュな感じ。
じっくり味わいたいモルトです。




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