かえる本舗

かえる本舗

PR

×

プロフィール

ぴょんぴょん店長11

ぴょんぴょん店長11

お気に入りブログ

スケジュール更新致… カルーア啓子さん

randomwalk 理緒o(*^▽^*)oさん
凛!として...知… きゃり子さん
見て観て診てネ! ''ふらわぁ~さん
だらだら Pink no Manaさん
のじこの部屋 のじこんさん
☆綾小路マコの徒然草☆ ◇◇綾小路マコ◇◇さん
世界のドレッシング 江の雫さん
ブログネタ ビック… まゆまゆ7296さん

サイド自由欄

設定されていません。
September 27, 2026
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
​​​​​​​​​​​​​ トーベ征伐に遠征しているイマト大尉の部隊は、戦車の砲弾が届くまでは動けないと、陣地から一歩も出ようとしなかった。ナーイ地方軍基地へ砲弾の催促するのだが、ナーイ地方の治安と消防、災害救助が主な任務の地方軍に砲弾などあるわけもない。ナーイ地方軍基地からカメリルの陸軍本部へ砲弾の供給を要求しても、陸軍本部は、トーベ征伐の援軍を引き返させたほどのガボリ共和国の独立騒ぎでそれどころではなかった。
 砲弾は届かなくても、動かなければ何の問題もない。そもそもイマトは攻撃する気もなかった。ところが、食料だけは動かなくても消費する。食料はナーイ地方から供給されていたのだが、部隊の消費する量は相当なものである。日を追うごとにそれがナーイ地方の負担になる。ナーイ地方の行政の長であるナクル市長トシキは、直接電話でトスカ執政官にカメリル軍の食料供給の困難を直訴した。執政官も軍務大臣もナーイ地方に本家があり、トシキは執政官の次男である。
 そして、ついにイマトの部隊に撤退命令が下った。戦車などの戦闘車両は防衛のためナーイ地方軍基地へ寄贈してトラックで帰還せよという命令であった。それを聞いたスマル中尉は、(何を考えているのだろう、本部は?砲弾もない戦車が防衛の役に立つはずもない、しかもここにはそれを操作できる者もいないのに。)と思って苦笑いをした。

 ・・・・・・・・・・

 ツール地方のセイルの屋敷内にカメリル陸軍の 司令室を構えたアビル少尉は、司令官ポール大佐と話をしていた。
 「ここでは兵たちに静かにするように徹底していただきたい。昨夜は一部のテントで宴会騒ぎがありました。このお屋敷には病人もおりますので。」とアビル。
 アビルはこの地への派遣の命を受けた時、すぐに外務省のセイル外交官を尋ね、屋敷内を利用する許可を願いでていた。地方軍基地のないツール地方では、軍が利用できる場所が他になかったのだ。セイルは、いろいろ二ホンのことを教えてくれたアビルを覚えていて、快く承諾してくれた。その時、療養中のセイルの母がいることを聞いていたのだ。
 「分かっておる。すぐに分隊長に話をしてテントでの酒盛りを禁止しよう。ところで、アビル、ガボリの方はどうなっておる?」とポール。
 「偵察によりますと、このツイクの街のずっと東方に基地を築いて我が国の戦車などを並べているそうです。」とアビル。

 「そうでしょうが、短期間にあの場所に基地を造り上げることができるのですよ。警戒する必要があります。」とアビルは慎重であった。

 ・・・・・・・・・・

 カメリルとの国境近くにあるタクシー運送会社という名の基地は、ガボリ共和国に譲り渡してガボリ陸軍防衛基地になっていた。その基地の司令官スナンはボント消防庁の長官であった人物で、軍事には全くの素人であった。その基地に大量のドローンを積んだトラック3台と三木たちの乗ったトラックが到着して、箱に入ったドローンを取り出し広場に並べ始めると、物珍しそうにガボリの兵たちが集まってくる。
 「メイキさん、ドローンは隊員たちに任せて、司令室へ挨拶に行きましょう。」と三木が荷下ろしの指揮をしているメイキに声をかけた。
 「そうですね。それにしても、大きな声では言えませんが、」と言って、メイキは小さな声で「ここの兵隊さんたち、みなさん貧弱ですね。」と囁いた。
 「そう見えますね、あはは。」と三木は笑った。

 司令室のスナンは、メイキの顔を見るなり「リベルテの援軍、感謝いたします。」と言って、手を差し出した。メイキは訳が分からず、握手をしながら、「どういうことでしょう?」と尋ねた。メイキは特殊部隊がガボリ共和国に加担すること自体不満だったのである。
 「ボント市長から連絡を受けています。ガボリには海軍がございませんので、海からの脅威には対抗できません。」とスナン。
 メイキは、(海だけでなく、陸も対抗できないよ。)と思ったが、黙っていた。
 「ところが、貴国の戦艦が我が国の沖に停泊して、カメリルの海からの攻撃に備えてくれているそうです。誠にありがとうございます。」
 メイキにとっては寝耳に水であった。メイキは隣の三木を見る。三木は笑っている。

 「ええ、まあ。」と思わせぶりな回答をする三木。
 「この方は?」とスナンが尋ねる。メイキは軍服で体格もよし、三木は作業着で華奢、どう見てもメイキが格上に見える。三木はお付きの者にしか見えない。スナンが最初メイキに握手を求めたのも無理はなかった。
 「我がリベルテ軍のアドバイザー、煮ても焼いても食えないお方です。」とメイキは答えた。

注) 小説「時空を超えて 転移編」をハーメルンという小説投稿サイトに載せていますので、先にご覧ください。
PCでもスマホでも「ハーメルン」と検索し、「時空を超えて」と小説検索すれば閲覧できます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  September 27, 2026 09:45:46 PM コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: