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2015.08.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先週末、当間先生の合唱講座でレクチャーと個人レッスンを受け表記の件に関して私なりに少し考察してみた。

まず、「音色」に関する重要な要素としてあげられるのは、「倍音」・・・これは、あるひとつの音を出すと、その基本となる音の上に現れるその整数倍の周波数を持つ音で、基音を1とすると16番目までの音を含んでいることとなる。そして、基本的に倍音をあまり多く含まない声は、
「丸く、輪郭のぼけたような、暗い、こもったような音」
多く含む声は、
「鋭く、輪郭のはっきりした、明るい、よく通る音」
となると言われている。
という事は、合唱でもソロでも同じであるが、暗い、こもったような音より、明るい、よく通る音の方が良いと考えられる。

このような、倍音を多く含む発声法として当間先生の発声メソッドである「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」が有効。そしてそのフィンテの定義は以下。
「声帯の伸張の中で最適な収縮を施して声の源となる声帯振動を作り出し、低音から高音までの自然倍音に則って広い音域を同じ音色で歌える声。伸張と収縮のバランスの良い筋肉調整された「ひっくり返り」を起こさない発声。」



話は少し外れるが、以前から疑問に思っていた現象で、男声合唱の場合、低音からの2番目、3番目の倍音はよく認識できるが、女声合唱では、なかなか倍音が聞き取れない。この疑問に対しての仮説として、男声合唱の低音系発声で、よく声帯が弛緩され胸に共鳴させた場合、より低い倍音が強調されるのではないか、その結果として2番目、3番目の倍音が単音として人間の耳に届く。逆にテノールや女声の場合、共鳴させる場所が胸中心ではなく、口腔、あるいは鼻腔中心となるため低い倍音が強調されない、したがって倍音が単音として聞き取れないのだと考えられる。

いずれにしても、このような自然倍音を含む発声法は、純正なハーモニーを作るのに有効であることはもちろん、「音色」の調整により豊かな歌唱表現も可能にするということが言えるのではないだろうか。

音楽は芸術の一分野で、芸術にはその基本となる理論と実践の両方が必要となると考えられる。理論だけで実践を伴わなければ、聞き手を納得させるような演奏は出来ないし、実践だけで理論が伴わなければ、たとえ奇跡的に良い演奏ができたとしても、それを維持したり、そこから発展させることは不可能だと考えられる。また、理論を伴わない指導では、演奏は上達しない、ただ単なる思いつきにすぎなくなる。

なので、演奏するときは、なぜこのような音や響きになるのだろうという疑問を持つことや、自分の声がどうなっているのかを把握する必要があるし、ある指導を受けたとき、なぜそれが、求められる音を出すことにつながるのが、いつも考えながら歌うことが重要なのではないだろうか。また、演奏するだけでなく、いろいろな演奏を聞き手の立場で生で聴くことも重要なのだと思う。

全ての演奏結果には、そうなる要因が含まれているのではないだろうか。





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Last updated  2015.08.12 23:54:35
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