♪ひだまり♪

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■自閉症は生まれつき

自閉症は、生まれつきの脳の器質内障害と言われています。
脳という身体的な障害が、発達や行動に影響を与えています。

「療育」で問題行動を減らしたり、身辺の自立(生活スキル)を
向上したりはできますが、 病気のように治ることはありません。

自閉症児は一生自閉症のままです。
特に短命でもなく、健常者と同じように長生きをします。
成人になって社会にいかに適応するかが大きな課題になります。

■ 自閉症児の特徴

・社会性の障害

子どもは、両親や同世代の子どもからいろんなことを学びます。
テレビの子ども番組を見て、一緒に踊ったりしますが、自閉症の子どもは
この 「模倣(マネをすること)」がとても苦手です 。
息子は保育園でも、勝手気ままに単独行動で1日を過ごしていました。
みんなが教室で給食を食べていても、息子は勝手に玄関の水槽を見てたり、
階段や鏡の前で遊んでいます。
息子は「今は、どこで、なにをしなくてはいけないのか?」世の中の
目に見えない「ルール」というものを理解できません。
自閉症児にとって「目に見えないものを理解する」のは、とても難しいです。

・コミュニケーションの障害

もし、オモチャで遊んでいてボールが詰まってしまった!ら、息子は
「おとうさん」と早口で言いながら助けを求めに来ます。
でも、口では「おとうさん!おかあさん!」と言っても、視線はずっと
オモチャしか見ていません。
アイコンタクトという最も初歩のコミュニケーションが抜けている例です。
赤ちゃん(0歳)の時期に、「 指さしをしない 」「後追いをしない」なども
自閉症を伺わせる兆候だったようです。

・興味と活動の狭さと常同性

息子の場合は「手で触る」ことに没頭しやすい傾向があります。
例えばクレヨン。箱に並んだ状態で指で撫でて遊びます。
健常な子でもしますが、息子は1歳半で初めてクレヨンに出会ってから
3歳を過ぎた今でも、ずっと指で撫でることしかしません。
誰かが箱からクレヨンを出したりすると、酷く怒って癇癪を起こします。

一時期息子はブラジャーにハマっていました。
絵本の上で、ブラジャーを上下に延々と振り続けていました。
(「手をひらひらする」と同じことです)
肩紐の向きが決まっているらしく、思い通りにならないとまた癇癪です。

視覚的な面では、電車のオモチャをテーブルの上で目線と同じ高さにし
左右に動かして見るのが好きだったり、クルクル回るものが好きでどこでも
走り寄っていったり、家の門とかの縦のシマシマのすき間から向こうを
覗くか身体を左右に揺すってチラチラ見える様子を見入ったりします。

■ 出生率(発生率かも?)

1000人に1~2人くらいの割合で、世界中のどの地域にも、どの人種にも、
どの生活水準の家庭にも生まれています。

■ 男女比

典型的な自閉症は4:1の割合で男の子が多いです。
女の子が典型的な自閉症の場合は重度であることが多いです。

■ 伴いやすい他の障害(その1)

自閉症の多くの人は「 精神遅滞 」という学習困難(知的な障害)を
合わせ持っています。

IQ:知能指数で判定するが、
100が正常,
70-80:境界領域,
69-50:軽度精神遅滞(特殊学級),
49-30:中等度精神遅滞(養護学校),
29以下:重度精神遅滞 に分類される。
↑の詳細は ここでご覧になれます。

■ 伴いやすい他の障害(その2)

約1/3に「 てんかん 」がみられます。
脳波の検査をすることにより「てんかん波」を知ることはできますが、
実際に発作を起こさないかぎりは薬の服用などはありません。
発作は5・10・15歳に起きることが多いようです。(思春期が一番多いです)

■ 伴いやすい他の障害(その3)

耳・目・皮膚・口などに「 感覚統合障害 」を伴うことがあります。
これは健常者には理解できないほどの苦痛だと医師から説明がありました。
息子はスピーカーから出る音が嫌いで、耳を塞いでしまいます。
他にも口の中の感覚が鋭くて、すごい偏食の子もいます。
新しい洋服を着ると、痛みを感じるためいつも同じ服を着たがる子もいます。
なるべく「慣らす」よりも「避ける」方法を考えてあげるといいようです。

------------ ここまでが基本的な自閉症の横顔です -------------------
-------------------- 以下は、ついでの情報です ---------------------


●サバン症候群

ごく一部の比較的重度の精神遅滞の中に、能力の島と呼ばれる高度な
計算能力などを持っている人がいます。サバン症候群と言います。
ごく一部には「自閉的サバン症候群」もいますが、
自閉症の多くの人はサバン症候群ではありません。
映画「レインマン」の影響で、息子についてサバン的な才能を
時々聞かれますが答えは「そういう才能はないみたい(^^;)」です。

計算のほかに、絵画、音楽、パズル、カレンダーボーイetcがあります。
もし、この特殊な能力を持っている場合は、日常生活を豊かにするために、
その能力を伸ばしてあげるといいようです。

● 高機能自閉症

自閉症は精神遅滞を伴わない場合もあります。高機能自閉症といいます。
(知的な障害を伴う場合は、低機能自閉症とかカナータイプといいます)
知的な面の障害はありませんが、自閉症であることに変わりありません。
社会で生活していくのは、高機能であっても容易ではなく、自閉症児として
特別な配慮が必要です。


● アスペルガー症候群

高機能自閉症のように、知的な障害(精神遅滞)がありません。
高機能と「どう違うのか?」よく知らないのですが、
高機能自閉症の人と同様に、特別な配慮が必要なことに変わりありません。

● アスペルガー症候群などの出生率(発生率かも?)

典型的な自閉症は上記のように1000人に1~2人ですが。
アスペルガー症候群、ADHDなどの自閉症の周辺の発達障害を持つお子さんまで
含めると1000人中、22人という統計もあります。(本「自閉症スペクタラム」参照)
男女の比率には、あまりバラつきはないようです。(男女同じくらいです)

ちなみに、LD(学習障害)などは小学校のクラスに1人はいるような割合です。




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