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魔法少女リリカルなのは StrikerS
第9話「たいせつなこと」
前回の「 なのはショック 」(笑)から明けて第9話。今回は、ネガティブ路線を一直線に突き進むティアナと、なのはの過去、そして彼女の行う教導の意味が語られた。シグナムの鉄拳制裁やきっついお言葉など、いよいよ「フルメタルなのはジャケット」と化してきた(笑)。「貴様は豚だ!ウジ虫だ!クソにも劣る生物だ!口でクソ垂れる前と後にサーと言え!」「サー!イェス、サー!」…みたいな。
なのはの模擬戦用魔法弾は物理ダメージは無いものであった。その分精神的ダメージは大きいだろうな。兵隊は体調管理が一番大事。技術を上げるために倒れてちゃ本末転倒ですよ。
そんな時にかかる緊急出動。メンタル面に深刻なダメージを残しているティアナは危険なため、出動待機要員から外されてしまうのであった。皆の前で恥ずかしげもなくネガティブ思考を披露してしまうティアナは痛々しかった。とりあえず、命令を聞かない兵隊が使い物にならないのは当たり前だと思うよ…。ため息を吐いてみせるなのはや目を伏せるフェイトなど、各キャラの表情変化が細かく描写されていて感心した。そして今週のハイライト(笑)、シグナム副隊長の 鉄拳制裁 !「 駄々をこねるだけの馬鹿は、いちいち付き合ってやるから付つけ上がる 」は名言ですな。「 目障りだ 。いつまでも甘ったれてないで~」の台詞や、何を言われても全く動じない所が、いかにも「上官」という感じで痺れた。シグナム格好良すぎるぜ。あと、なのはの袖を引っ張るヴィータが可愛かった。まあ、なのはが気遣えば気遣う程ティアナの心を抉ってるんだけどね(笑)。
遂に明かされるなのはの過去。特に作戦ミスだとかそういう訳ではなくて、負荷を考えずに魔砲をぶっ放し続けたのが祟って大怪我をしたのか。もうちょっとこう、膨大な魔力を頼みにチームワークを無視して独断専行しまくるなのはが失敗、部隊は壊滅…とかそういう展開になるのかと思っていたので拍子抜けだった。要するになのはの教えたいことは、魔力の適正なコントロールとマニュアルに則った安定した作戦行動…なのかな。失敗する確率を限りなく0まで下げるための訓練をしている、ということか。うん、確かに正しい。特に、ティアナは指揮官だしね。しかし、なのはは後遺症が残る位の重症を負ったのか。これは、あとあとストーリーに絡んできそうだ。あとどうでもいいが、スクリーンに大写しにされた笑顔のなのはが 遺影 みたいでちょっと笑ってしまった。
自分の軽率な行動を謝罪するティアナ。ティアナのことを本当に考えている、なのはの台詞には感動した。感極まったティアナの表情に、思わず涙ぐんでしまったよ。いつも大人ぶっているティアナが子供のように泣いている姿は心に響いた。中原麻衣の演技も上手かったしね。これは間違いなく名シーンだ。
ラストで語られた、タイトルの由来である「ストライカー」の話も感動的であった。だから二期が「A's」で今期が「StrikerS」なのか。なのは達もエースからストライカーに成長した、と。しかし、なのははホント良い上官だなぁ。
今回は作画も良く、表情変化も細かかったので気分よく見られた。特にリイン曹長のちょこまかした動きが可愛すぎる。腰をきゅっ、と入れた立ちポーズも色っぽい。あと、シグナムの格好良さを再確認出来た回であった。だんだん面白くなってきたが、敵があまりにショボイのでどういう風にストーリーが転がっていくのか不安で仕方が無い。来週は再び作画が崩れるみたいで残念賞の艦長セリオでした。
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