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10日の原油価格は、ヨーロッパ株の急上昇、アメリカ株の上昇を主因として上昇した 。ドルもそれほどではないが、対ユーロで弱くなった。要は、株、為替の二大金融要因で動いた。
株、為替の二大金融要因はそれぞれ意味合いが異なるが、投機筋との関連が強いことでは同じだ。ちょっと分かり難かったが、為替は純粋に原油の価値に係わってくるが、株はそうではないことだ。
とは言え、それぞれそれでどの程度リンクして良いものかどうかについては疑問が残る。通常、減価と言った場合に使用されるのは物価指数だが、株価にはそのような明確な根拠は無い。より曖昧なものだ。
それにも係わらず、株価が上がれば、経済成長が暗示され、そしてインフレが嵩じるという繋がりなのだろうか?先進国においてはインフレは死語に近い。だから、論理性はともかく株価を引き合いに出しているのだろう。
その議論はともかく、昨日の WTI(終値)は、93セント高のバレル当り102.24ドルになった。ヨーロッパの株価急上昇からすれば、件のイラン問題もあったのだから良くぞここで止まったと言うところだ。
投機のブレントも上げたが、その上げ幅はWTIより小さかった。83セント高の113.28ドルになった。WTIとの逆値差はその幅を僅か狭めたが、11.04ドルと異様に大きい状態が続いている。
金も上げた。23.4ドル高のオンス当り1631.5ドルとなった。最高値は1641.2ドルまで伸ばした。金と原油が一緒に上げた。株価が上がり、金と原油が上がるという妙な関係には首を傾げざるを得ない。
両者ともに、ジオポリティックス(地政学的)要因に左右され易いし、ドルでの取引だからドル安、ドル高に強く影響される。原油、ドル市場にとってイラン問題は格好な材料だ。
消費国政府は本当に目覚めて頑張って欲しいが、フランス、ドイツで取り上げている金融取引税の導入でさえ、障害が大きいことを考えると、厳しい状況だ。
因みに、11日の市場の本格的動きは、まだまだこれからだが、ヨーロッパ、アメリカの株価上昇を受け、アジア株式市場で株価が上昇したにも係わらず、正午時点では原油価格は僅かながら下げている。但し、金は相変わらず上げてはいるが。
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