全272件 (272件中 1-50件目)
12/5朝起きて、いつものように、まずパソコンの電源をON。そこで目にとまった勘三郎さんの訃報。えっ!?ウソ、信じらんない、信じらんない、信じらんない、、、それからずっとテレビから目を離せずその後も数時間、放心状態。気が付けば、午前中が終わってました。午後の予定も行けないんじゃないかと思うほどの、脱力感。。いつも笑わせてくれた。いっつも、いっつも、楽しくて、心から笑わせてくれた。感動もした。チケット取れずに、大変な思いも沢山した。勘三郎さん、冗談じゃないよ。これからまだ、いっぱい、いっぱい、貴方のお芝居を見るのを楽しみにしていたのに。あと20年は楽しませてくれると思ってたのに。元気になったらまたいつでも沢山見れると思ってました。来年4月からの新しい歌舞伎座で、元気な勘三郎さんを見れるのを楽しみにしていました。だから平成中村座、行かなかったのに。後悔・・・私が見れたのは今年2月の、勘九郎クンの襲名披露が最後になってしまった。残念。本当に残念でなりません。誰もが思っていることだとは思いますがあなたの代わりになれる人なんて、いませんよ。本当に素晴らしかった。あの熱演がもう見られないなんて、信じられません。勘三郎さん、いままでありがとう。お疲れ様でした。決してあなたのこと、忘れません。心より、ご冥福をお祈りします。
2012年12月05日
コメント(0)
新橋演舞場で行われた、八月花形歌舞伎(昼の部・夜の部)に行ってきました。今月は鶴屋南北作品、そして海老蔵月間、ということで、まず、いつもと客層が違いました。(若い女性=海老蔵ファンが多いっ!)昼の部〇桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう) 清玄ほかを愛之助、桜姫ほかを福助、釣鐘権助ほかを海老蔵が演じます。 同性愛、心中、生まれ変わり、不義、仇、 お姫様が悪い男に恋して女郎にまで身を落としたり、 蘇生したり、幽霊や火の玉が出たり、、、と めまぐるしいストーリー展開で、とても楽しめました。 八月の歌舞伎は、本当に面白いですね。夜の部〇慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ) 三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役(だてのじゅうやく) (市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候) 舞台は、あらすじを解説する口上で始まります。 これが図解つきで、判りやすく面白かった! ストーリーは、足利家のお家騒動モノ。 女方の大役といわれる「政岡」や、悪役の代名詞「仁木弾正」が登場する あの有名な「伽羅先代萩」を中心としたお話。 伽羅先代萩って、こういう話だったのかー、納得。。。と、 始まりから結末まで全て見れてしまうという、オイシイ演目です。 みどころは何といっても、海老蔵が 男女、殺す役と殺される役、裁く役と裁かれる役、善悪 合わせて十役を一人でやってのける、四十数回の早替り。 茣蓙で顔を隠した二人が花道で入れ替わる早替りのからくりは、 何度見てもよくわからない。 楽しめました! でも、私、どうしても声がねぇ。。。演目のあらすじなど、詳細はこちらをご覧下さい。
2012年08月22日
コメント(0)
七月大歌舞伎に行ってきました。実は6月の歌舞伎はチケット購入のタイミングを逃して行きそびれてしまいましたので今月は、昼の部、夜の部、両方に張り切って行ってきた次第です。。。昼の部 ○三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル 「古事記」を題材にし、日本神話のヤマトタケルの波瀾に満ちた半生を描いた 有名なスーパー歌舞伎ですが、私、初めて見ました。 亀ちゃんの猿之助がヤマトタケル、中車が帝、團子がワカタケルを演じます。 猿之助と中車が、劇中(冒頭)に襲名披露の口上を申し上げ。 美しくて、ダイナミックで、話もわかりやすく、とても面白かったです。夜の部○将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる) 徳川慶喜(團十郎)をとうとうと説得する山岡鉄太郎(中車)がピッタリ。 台詞、長いですからね。 以前見た、三津五郎と橋之助の「将軍江戸を去る」より、 今回の方が面白かったかな。○口上 四代目猿之助、九代目中車、五代目團子、そのお披露目のご挨拶に 團十郎、海老蔵が、花を添えます。 福山雅治さんから贈られた祝幕も素敵でした。○猿翁十種の内 黒塚(くろづか) 猿翁十種のひとつとなった人気の高い舞踊劇。 そのお家芸を、亀ちゃんこと、猿之助が初役で勤める老女岩手実は安達原鬼女に 期待していたのですが 老女ですからね、ちょっと予想していたものと違いました。○楼門五三桐(さんもんごさんのきり) 絢爛豪華な大仕掛けや様式美など、歌舞伎の醍醐味に溢れる一幕。 石川五右衛門を海老蔵が演じますが、この主役はなんといっても 久吉で出演する猿翁でしょう。 初めて見る猿翁は、小さくて、細くて、文楽を思い起こしてしまいました。 カーテンコールもあって、短いけれでど華やかでした。演目のあらすじなど詳細は、こちらをご覧下さいませ。
2012年07月22日
コメント(0)
皆様、ゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしょうか?私は5/3(木)、5/4(金)と、2日続けて矢野顕子を見てきて、心がポカポカしています。J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S@六本木ヒルズ・ヒルズアリーナ5/3 は、yanokami5/4 は、矢野顕子のライブをそれぞれ50分位、無料とは思えない内容で、タップリと楽しみました。yanokami というのは、矢野顕子とレイ・ハラカミのユニットなんですね。アッコちゃんの大ファンですが最近ほとんど追いかけてなかったので、知らなかった・・・ホノボノとした曲調にアレンジされていて、なかなか良かったです。(自分のために、アルバム紹介↓)〇yanokami(2007.8.8 発売)「気球にのって」 などが・・・〇yanokamick (yanokami English version)(2008.3.12 発売)「ばらの花」などが・・・〇遠くは近い -reprise-4日のあっこちゃんのライブはんもう、まるで「さとがえるコンサート」のようにピアノとあっこちゃんの歌、弾き語り~。特にアンコールは、大好きな「ひとつだけ」(この曲、忌野清志郎とのデュエットで、有名になった!?)ふわふわとしたあっこちゃんの声に、思いっきり癒されてきました☆
2012年05月04日
コメント(1)
中村勘太郎改め 六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎夜の部に行ってきました。さすがは襲名披露、大向こうが大活躍、掛け声が飛び交っていました!〇御存 鈴ヶ森(すずがもり) 東海道品川宿の近く鈴ヶ森。夜は盗賊と化した雲助が多数出没しています。 ここへ通りかかったのは、はかなげな美少年白井権八(勘三郎)。 暗闇から大勢の雲助が現れ襲いかかりますが、 権八は、見事な刀さばきで次々と斬り倒していきます。 その様子を窺っていた花川戸の侠客幡随院長兵衛(吉右衛門)は、 権八に感心し、その腕に惚れ込んで、権八を匿うことを申し出ます。 二人は江戸での再会を約束して別れるのでした。 小道具を巧みに用いた立廻り(雲助が切られる場面は特に面白い!)に 数々の名セリフなど、歌舞伎の楽しさが凝縮された一幕です。〇六代目中村勘九郎襲名披露 口上(こうじょう) 勘九郎は、新勘九郎の父である当代勘三郎が五代目として 長年数々の舞台を重ねてきた名跡です。 この度、息子の勘太郎が六代目勘九郎として、その名を引き継ぐこととなります。 新勘九郎の誕生を祝い、幹部俳優が顔を揃え、襲名披露のご挨拶。 勘九郎、勘三郎、七之助 をはじめ 吉右衛門、三津五郎、福助、橋之助、扇雀、芝雀、東蔵、錦之助、彌十郎、 仁左衛門、秀太郎、我當 と 総勢15名がずらりと並んで圧巻でした。 (特に三津五郎の口上が面白くって好きです!)〇新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし) 江戸城の大奥。初春吉例のお鏡曳きが執り行われ、 将軍の御前で踊りを所望された小姓弥生(勘九郎)は、恥じらいながらも 袱紗や扇子を使って可憐に舞います。 やがて弥生が祭壇に祀られた獅子頭を手にして踊り始めると、 突然、獅子の精が弥生に乗り移り、何処へともなく駆け去ります。 まもなく獅子が現れ、牡丹の花や胡蝶に戯れて獅子の狂いをみせるのでした。 六代目菊五郎、祖父十七代目勘三郎へと受け継がれ、父勘三郎も幾度となく勤め、 多くの人々に愛されてきた歌舞伎舞踊の大曲に挑戦する新勘九郎に期待。 胡蝶の精の役の玉太郎クン、宜生クンも可愛かったです。〇ぢいさんばあさん 江戸城の警護にあたる美濃部伊織(三津五郎)と、妻るん(福助)は、 人も羨むおしどり夫婦。 しかし、伊織が怪我を負ったるんの弟の宮重久右衛門(扇雀)に代わり、 京でのお役目を命じられ、離ればなれに。 三か月後、泥酔して絡んできた同輩の下嶋甚右衛門(橋之助)を 誤って斬ってしまった伊織は、 越前へ預かりの身となり、それを知ったるんは、筑前へ奥女中奉公に出ます。 それから三十七年後、再会した二人は...。 森?外の短編を宇野信夫が巧みに脚色した新歌舞伎。 人生の変転と人の変らぬ愛が描かれた心温まる作品です。 実は、仁左衛門&玉三郎でも観たのですが、 三津五郎がこういう役、なんとも上手いのかなぁ、 前回より面白く観ることができました。
2012年02月05日
コメント(0)
第八回 伝統歌舞伎保存会 研修発表会 に行ってきました。これは、いつもは脇役をつとめる若手俳優や研修卒業生が主役をつとめてお披露目する場。研修発表会の存在は知っていましたが今回は、会場がなんと、国立劇場・大劇場です。全席自由席で、チケット代は2,000円。会場時間より少し早めに行って並び、仮花道より中央、前から2列目をゲットしました!(いつもは一等席の場所ですネ☆)〇ごあいさつ 芸術院会長・伝統歌舞伎保存会理事である幸四郎がご挨拶です。 花道から登場して話し、舞台中央で話し、仮花道を通って帰っていくという 素敵な趣向でした。 幸四郎をタップリ見れて、満足デス!〇三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)本郷火の見櫓の場 先日観た、1月の国立劇場公演と同じ演目の、大詰め部分。 和尚吉三を松本錦弥、お嬢吉三を中村芝のぶ、お坊吉三を松本錦一が演じます。 芝のぶチャンは、仮花道より登場。 メチャ近くて(チェック済。笑)その美しさに釘付けです。 (本花道なんて、見てられません!) 途中、着物をなおすシーンがあるのですが、その時に芝のぶに後見がついたのを見て 私、思わず涙ぐんでしまいました。 (いつもは芝のぶ、後見をやる側ですから。。。) 主役をつとめる芝のぶちゃん、最高でした。 20-30分の短い演目なのですが、「もう一回!」って感じ。 そう思うのは私達だけではないようで、 芝のぶ目当てのお客さんの感動の声ばかりが聞こえました。 大泣きされていた方もいらっしゃったほど。 (うん、うん、ホント、芝のぶチャン素敵でしたよね!) 芝のぶチャン以外では 面白かったのは、町人役として 染五郎、福助、大谷友右衛門が登場したこと。(いつもとは逆ですね。) 特に染五郎は、面白いことをやらなくっちゃと クシャミしたり、ズルリ、ズルリとずっこけまくったりと 大いに盛り上げてくれました。〇素襖落(すおうおとし) 遣いに行った家来の太郎冠者(染五郎)が、姫御寮(市川高麗蔵)から酒の歓待を受け 舞の褒美に立派な素襖を贈られ、千鳥足で浮かれて帰路につきますが、 待ち受けていた大名(大谷友右衛門)と鈍太郎(大谷廣太郎)に 大事な素襖を拾われてしまいます。 隠しからかい、取り返そうとし、三人はいつまでも素襖を奪い合うのでした。 というあらすじ。 感想としましては、「主役が染五郎で良かった!」 実は、その他の役者が舞う場面では、ウツラ・ウツラしてしまったのですが 染五郎が中央にスッと立つと、パチリと目が覚めるんです。 改めてうまい役者の凄さを感じました。研修発表会なる、かなり通なモノに行く者たちのほとんどは、私たちを含め芝のぶチャンファンだったのではないでしょうか!?休憩時間には「芝のぶが良かった」「芝のぶが素敵だった」などという声しか聞こえませんでした。芝のぶチャンは、本当に演技が上手ですし、美しいし、声もいい。いい役をもっと沢山していってほしいですね。これからもずっと、芝のぶチャンを応援していきたいと思います。【送料無料】歌舞伎の事典価格:1,785円(税込、送料別) 【送料無料】舞しゆめ価格:1,890円(税込、送料別)
2012年01月21日
コメント(0)
国立劇場で行われている初春歌舞伎公演に行ってきました。〇通し狂言 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 白浪物(盗賊の活躍を描いた物語)の代表作の一つ。 何度も観ていますが、序幕から大詰めまで、通しで見るのは初めてです。 和尚吉三(幸四郎)、お嬢吉三(福助)、お坊吉三(染五郎) といった配役。 やっぱり通しで観るのは面白いです!〇奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ) 正月の風物でもある凧の一種「奴凧」を「曽我物語」の世界と結びつけて 粋で洒脱な趣向で見せる三段返しの華やかな舞踊です。 何といっても、金太郎クンが幸四郎に手を引かれて登場し、 飛ばす奴凧に染五郎が扮する趣向はお年玉的な嬉しさがありますネ。どちらの演目も、とても良かったです。なんと今週末に国立劇場で「研修発表会」なるものが開催されるとのこと。配役を見ると、大好きな芝のぶチャンが「お嬢吉三」をやるではないですか!芝のぶファンとしては、どうしても観たい。。。ということで、急遽、行くことに決定!なんと今月は4回も歌舞伎に行く事になりました。。。。
2012年01月15日
コメント(0)
昨日に引き続き、お正月に歌舞伎です。新橋演舞場で行われている、壽 初春大歌舞伎・夜の部に行ってきました。飾り付けがとっても華やかでした。 〇歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね) 新年を迎え、紅梅白梅が咲き誇るある日。 曽我五郎(三津五郎)が父の敵、工藤祐経を討つために大きな矢の根を研いでいると、 大薩摩主膳太夫が年始の挨拶に訪れます。 やがて五郎は初夢に良い夢をみようと、宝船の絵を枕に敷いてうたた寝をし始めると 兄の十郎が夢に現れ、工藤の虜になっていると助けを求めます。 飛び起きた五郎は、通りかかった馬子から馬を取り上げ、兄の救出に向かうのでした。 というお話。 江戸歌舞伎では一年の安泰と五穀豊穣を願い、 古くから正月に曽我五郎を主人公にした荒事を上演していたそうです。 後見と三味線の息のあった仕事っぷりが見事でした。 縁起の良い、華やかで活力のみなぎる舞台はお正月らしく楽しかったです。 五世中村富十郎一周忌追善狂言〇連獅子(れんじし) 能の「石橋」をもとに親子の厳しくも温かい情愛を描いた松羽目舞踊。 狂言師右近後に親獅子の精を、吉右衛門が、 狂言師左近後に仔獅子の精を、小学校6年生の鷹之資が演じました。 前半、吉右衛門が鷹之資を妙に気遣っている感じが、ちょっと不自然だったかな。 最後の毛振りは、鷹之資クン、とっても頑張ってました。 途中に出てくる滑稽な二人、僧蓮念を錦之助、僧遍念を又五郎が演じたのですが さすが上手な二人なので、面白く、全く飽きさせませんでした。 初春に相応しく華麗な舞台でした。〇神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ) め組の喧嘩 品川の遊廓島崎楼。 座敷を隣り合せていた力士四ツ車大八(左團次)たちとめ組の鳶たちの間で喧嘩が始まり、 め組の頭辰五郎(菊五郎)がその場をおさめます。 しかし数日後、芝神明の芝居小屋で鳶と居合わせた力士の間で喧嘩が再燃。 四ツ車と辰五郎が一触即発の睨み合いとなりますが、 江戸座の座元喜太郎が仲裁に入り事なきを得ます。 家へ戻ってきた辰五郎ですが、苦しい胸の内を隠しています。 女房お仲(時蔵)は愛想をつかして出て行こうとしますが、辰五郎は死ぬ覚悟である事を 明かし、わが子に別れを告げ、命を賭けて出掛けていくのでした。 「火事と喧嘩は江戸の華」の言葉の通り、男と男の命をかけた真剣勝負を 粋にそしてユーモラスに描いた世話物の人気作。 感想としては 大詰の大立廻り、もう少し派手だったら良かったかも。 菊五郎劇団だから妙に期待してしまいました。 そして何と言っても 辰五郎の息子・倅又八を松緑の息子、藤間大河クンが好演でした! 「あいよっ」などと、江戸っ子気取りの可愛らしい役で、 ちょっと前まであんなに小さかったのに、ちゃんと台詞をやり取りしている様子が たまりませんでした。
2012年01月03日
コメント(0)
お正月に新春浅草歌舞伎・第2部に行ってきました。初日です☆ ・浅草公会堂で売っている焼きたての人形焼 10個 300円〇お年玉〈年始ご挨拶〉 舞台上より、出演者が部替わりで新年のご挨拶を。 初日・第2部は、愛之助でした。 実は、スタートから10分遅れ。 それでもまだ舞台が出来上がっていないようで タイムスケジュールによると5分の新年のご挨拶が、なんと10分に延長! 途中からマイクが登場し、質問タイムです(笑)。 愛之助が客席に降りて、お客様から直接質問を受けて、大爆笑でした! (「もらって嬉しいものは何ですか?」 「愛之助さんも先輩からお年玉をもらうのですか?」 という質問でした。) これはある意味、本当のお年玉でしたネ☆ 楽しかった。〇猿之助四十八撰の内 通し狂言 敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら) 序幕 四天王寺の場より 大詰 天下茶屋村敵討本懐の場まで 江戸時代に大坂で実際に起きた事件を元にした傑作仇討狂言の通しです。 東間三郎右衛門(愛之助)に父を騙し討ちされ、お家の重宝を奪われた 早瀬伊織(亀鶴)と源次郎(巳之助)兄弟は、 安達弥助(男女蔵)と元右衛門(亀治郎)兄弟を供に敵の行方をたずねる旅をしています。 元右衛門は、早瀬兄弟に仕える誠実な家来かと思えば酒乱となり、 敵側に寝返った後は残忍さをみせつつ同時に滑稽さや小心さも持ち合わせている 見せ場の多い役で、亀治郎が片岡造酒頭とともに二役を勤めます。 大詰めでは、亀ちゃんが客席を縦横無尽に逃げ惑い、市川猿之助ならではの演出。 とにかく、亀治郎が良かった! ホントいい役者さんになりましたね。 今年はあなたに期待しますよ!実は私、大晦日に病院に行きまして、、、「安静が第一」という診断。珍しく体力に自信がなく、直前まで強行するか、断念するか、迷っていたのですがちょっと無理してでも行って良かった!とっても・とっても・楽しかったです。結局20分押しての終了。(大道具さん、頑張ってね。)夜7時に浅草公会堂を出て、浅草寺に行きました。この時間だと、浅草寺もすんなり入れますよ。夜は、ウロウロする元気もなかったので中華そば つし馬 で「バリ煮干そば」を食べて帰りました。 ・中華そば(中)(750円) ・バリ煮干そば(750円)銀色に輝く、煮干しタップリの醤油ベースのラーメンはとっても美味しかったです。
2012年01月02日
コメント(0)
クリスマスに中野サンプラザで行われたTatsuro Yamashita [PERFORMANCE 2011-2012]に行ってきました。タツローの毒舌トークに笑い、アカペラ&クリスマスソングでウットリ、アトムの子でノリノリ、あっという間の3時間半でした。今回はとても良い席だったので、嬉しかったです。
2011年12月25日
コメント(0)
新橋演舞場で行われている吉例顔見世大歌舞伎・夜の部に行ってきました。〇歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり) 遠くに富士山を望む大磯の遊廓。 工藤祐経(三津五郎)が小林朝比奈やその妹舞鶴、大磯の虎たちを従え、廓で休息 していると、 小田原名物の外郎売に身をやつした曽我五郎(松緑)がやって来ます。 早口の言い立てが最大の見どころの、歌舞伎十八番の華やかな曽我物です。〇京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 鐘供養が行われている道成寺に、花子を名乗る白拍子がやって来て 鐘を拝みたいと申し出ます。 所化たちは、法要の舞を舞うのであればと承知するので、花子は舞い始めます。 艶やかな踊りを披露するうちに、みるみる形相が変わり、鐘の中に飛び込んでしまいます。 実は花子は叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊だったのでした。 菊之助の京鹿子娘道成寺は大好き! 特に今回は、好評のようですね。 今回は「道行」からの上演で、花道での美しい踊りがとっても素敵。 黄色い衣装で鞨鼓を奏でながら踊るシーンがダイナミックで、今回特に印象に残りました。〇髪結新三(かみゆいしんざ) 材木問屋白子屋では後家お常が一人娘お熊(梅枝)の縁談を取りまとめますが、 お熊は手代忠七(時蔵)と恋仲であるため、縁談を了承しません。 事情を知る小悪党の髪結新三(菊五郎)は、忠七を騙してお熊を誘拐し、 身代金をせしめようとします。 そこへ白子屋の依頼で乗物町の親分弥太五郎源七(左團次)がお熊を取り戻そうと やって来ますが、 持参金の安さをなじられ新三に追い返されてしまいます。 ところが源七に代わり、仲介役を買って出た老獪な家主長兵衛(三津五郎)は、 まんまと新三をやり込め、お熊を奪還します。 しかし、顔に泥を塗られて収まらない源七は...。 初夏の江戸下町の情緒も楽しめる、とっても面白い世話物の傑作! お金にがめつい家主の女房役が亀蔵、というだけでも笑ってしまう。 娘道成寺では美しい白拍子花子を舞った菊之助が、 今度は悪人新三の弟子役で登場というのも見比べるのが楽しかった。 「ひーふーみー・・・カツオは半分もらったよ」 この台詞が、いまだにずっと頭から離れません!昼の部の魚屋宗五郎に、松緑の息子の大河クンが出演してるみたいですね。そちらも興味津々☆でも、来月も2回行くので、我慢、我慢。。。
2011年11月21日
コメント(0)
日生劇場で行われている坂東玉三郎特別舞踊公演に行ってきました。○傾城 吉原絵巻(けいせい よしわらえまき) 傾城の華やかさと薄情な男につのる女性の想いをしっとりと魅せる 傾城物を新たに構成した舞踊。 ゆるゆるとした雰囲で、 舞踊というよりは、豪華絢爛な衣装を見せて頂く感じでしょうか。 実際、豪華な打掛が3点(赤、紫、黒)と、打掛を脱いだ赤い衣装の4点で舞って それぞれキッと斜めに決まっては、ハイ、ポーズ! (これが品格あって、とっても素敵なんです。) もちろん動作一つ一つがため息が出るほど美しい。 団扇を何気なく扱う手さばき、なんであんなに美しいのか!? 見習わなきゃ!?○藤娘(ふじむすめ) 変化舞踊の傑作『藤娘』は、数ある古典の中でも特に人気の高い舞踊で、 数多く上演が重ねられていますが、 考えてみれば私、今まで海老蔵と芝翫の藤娘しか見てません。 (何とも極端!?) 演目が始まると、「あ、この藤の枝、持ったことある!」 そういえば、子供の頃、踊りを習っていて、発表会で藤娘を踊ったっけ・・・ 変なことを思い出して、妙な気分になりました。 さて、玉三郎の藤娘ですが 玉三郎が登場するたびにドヨメキが・・・ものすごい存在感です! 恥じらう娘、可愛らしい仕娘、お酒に酔う姿・・・美しすぎます! 本日のイチオシです☆○楊貴妃(ようきひ) 中国に実在した絶世の美女を描いた『楊貴妃』は 人気作家夢枕獏が、長編詩「長恨歌」と能「楊貴妃」を巧みに綴り合わせ、新たに構成し 京劇、能、歌舞伎舞踊を融合した、玉三郎の魅力に溢れた一幕です。 この演目は、唯一・玉三郎以外の登場人物が。 方士として彌十郎が出演しました。 琴の音、カーテンと光の使い方などで幻想的な雰囲気、 以前見た、海神別荘を思い出しました。 ただこの舞を玉三郎で見る意味は・・・ 映画・グリーン・デスティニーの女優(チャン・ツィイー)のように 若くて美しい女性の方が魅力的かも、と言うと怒られるか、な!?演目は、それぞれ20~30分程度、長い休憩も入り、通常の歌舞伎観劇よりはうんと短いですが、カーテンコールは、いつものごとくタップリ。玉三郎にウットリの、内容の濃い2時間でした。
2011年10月17日
コメント(0)
新橋演舞場で行われている芸術祭十月花形歌舞伎・夜の部に行ってきました。夜の部は、通しで小栗判官。亀治郎が 小栗判官兼氏、浪七、娘お駒 の3役を熱演です。(段四郎が体調不良のためお休みとのことで、ちょっと残念・・・)○猿之助四十八撰の内 通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん) 常陸国の領主横山郡司には、照手姫という息女がおり、 将軍家の命によって小栗判官兼氏を婿と決め、常陸国を判官に譲ることにしていました。 しかし、常陸国の横領を企む郡司の弟大膳と息子の次郎と三郎兄弟は 共謀して郡司の館から判官に家を譲る証文と管領家から 預かりの重宝勝鬨の轡を奪った上、 郡司を殺します。 その後、領地は大膳が預かり、照手姫は大膳の館に監禁されますが、 姫に仕える局藤浪によって救出され、藤沢の遊行上人を頼って遊行寺に向かいます。 そして重宝と行方不明の照手姫を探すために大膳の館にやってきた判官に、 大膳は味方を装いながら、判官を殺そうと荒馬の鬼鹿毛を広間に放ちます。 しかし、さすがは馬術の棟梁、判官は鬼鹿毛を乗りこなし、 碁盤乗りの曲馬も見事に披露します。 そして、藤浪から郡司を殺したのは大膳親子であることを聞いた判官は、 照手姫とともに親の敵を討つことを決意し、 鬼鹿毛に乗って遊行寺へ駆け出して行くのでした。 遊行寺で追手にかかり判官とはぐれた照手姫は、 小栗家の家臣だった琵琶湖のほとりに住む漁師浪七と妻お藤に匿われていますが、 お藤の兄である極道者の胴八が、金目当てに照手姫をさらいます。 危機一髪というところを、照手姫は、浪七夫婦に命がけで助けられるのでした。 一方、判官は、偶然助けた美濃国青墓で万福長者といわれる 萬屋の娘お駒に見初められます。 判官は、探し求めている勝鬨の轡が萬屋にあると聞き、婿になることを承諾しますが、 祝言の日、この家で下女として働く照手姫と再会します。 実は、照手姫は人買いに売られそうになったところを 萬屋の後家お槙に助けられたのでした。 判官が祝言を断るので、恋焦がれるお駒は嫉妬のあまり照手姫に刃を向け、 それを制した母のお槙に殺されます。 そして、判官はお駒の怨念に祟られて顔が醜くなり、 さらには、足腰が立たなくなってしまい...。序幕は、何といっても「馬」!二幕目は、獅童が演じる矢橋の橋蔵の滑稽さがたまりません。本当に笑わせてくれます。最後には花道で「細マッチョ」のステップまで!(同行者は「細マッチョ」のCMを知らなかったので、YouTubeを。。。)そして最後の 浪七の大立ち回り、切腹、息絶える姿は凄いです!壮大な海や波、浜辺や岩場の見せ方など、仕掛けが素晴らしかった!三幕目は、亀ちゃんの小栗判官とお駒の早変わりが楽しいし、お駒の怨念のヒュードロドロもあるし、何といっても亀ちゃんと笑也の「天馬にて宙乗り相勤め申し候」はんもう若くてエネルギッシュ!最後は敵を討って、綺麗に決めポーズで終わるところも爽快で気持ちいい。(獅童クン、最後は格好よく終われて良かった、良かった)飽きさせない仕掛けが盛り沢山で、さすがスーパー歌舞伎!いえいえ、花形歌舞伎ですよね。。。さすが猿之助が得意とした演目、楽しかったです。
2011年10月16日
コメント(0)
新橋演舞場で行われている秀山祭九月大歌舞伎・夜の部に行ってきました。新又五郎、新歌昇の「襲名披露 口上」を見てきました!○沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ) 大坂夏の陣、落城の迫る大坂城。 亡き秀吉の側室で気位の高い淀君(福助)は 息子秀頼の妻で、敵の家康の孫娘にあたる千姫(芝雀)を手放そうとしません。 千姫が徳川軍の内通者の助けによって 戦乱に紛れて豊臣方を脱出した事を知った淀君は乱心してしまいます。 側近の大野修理之亮(梅玉)らは豊臣家の存続を考えて 秀頼(歌昇改め又五郎)に降伏を勧めます。 秀頼は承伏しかねますが、狂気に陥り、家来の氏家内膳にしなだれかかる 淀君の様子を見て耐えきれず、開城を決意するのでした。 滅びゆく豊臣家一族の姿を詩情豊かに綴った坪内逍遙作の名作史劇。 芝翫が淀君を演ずる予定でしたが、体調不良のため、福助が代役を務めました。○口上 又五郎の名跡は、播磨屋一門にとって大切な名跡で、その名を襲名することになった 歌昇改め三代目又五郎 種太郎改め四代目歌昇 と、 幹部俳優が揃って、襲名披露のご挨拶。 芝翫欠席のため吉右衛門が最年長のご挨拶を勤めたのですが、 まだちょっと不慣れでしょうか、たどたどしさが少々気になりました。○菅原伝授手習鑑 車引(くるまびき) 吉田神社の社頭で菅丞相の舎人梅王丸(歌昇改め又五郎)と 斎世親王の舎人桜丸(藤十郎)が互いの主人を追い落とした藤原時平(歌六)に 恨みを晴らそうと、参拝に来た時平の行列を襲います。 しかし、それを止める時平の舎人松王丸(吉右衛門)。 実は、梅王丸、松王丸、桜丸は三つ子の兄弟ですが、敵味方に分かれて 奉公しているのでした。 三兄弟が争う内に、牛車の中から時平が現れると、 梅王丸、桜丸は時平の迫力に身をすくめてしまいます。 松王丸は二人を成敗しようとしますが、時平は松王丸の忠義に免じてそれを止め 三兄弟は遺恨を残しながらもその場を後にするのでした。 様式美に溢れ、歌舞伎の醍醐味が堪能できる華やかな舞台です。 杉王丸として、種太郎改め歌昇ももちろん参加です。○増補双級巴 石川五右衛門(いしかわごえもん) 天下の盗賊石川五右衛門(染五郎)は、天皇の使いと偽って将軍の証である御正印を 奪い取ろうと公家の呉羽中納言に化け、白昼堂々足利義輝の別荘に乗り込みます。 そこへ現れたのは、饗応役としてまかり出た小田春永の名代此下久吉(松緑)。 実は久吉と五右衛門は、三河の犀ケ嶽で奉公した時の朋輩。 打ち寛ぎますが、久吉は、五右衛門に古ぼけた葛籠(つづら)を買えと言います。 なんと葛籠の中には五右衛門の父次左衛門(錦吾)が入っており...。 初代吉右衛門の当り役の五右衛門。 葛籠抜けの宙乗りなど、歌舞伎らしい趣向に富んだ奇想天外な物語です。 私はもちろん、染五郎の宙乗り目当て☆
2011年09月10日
コメント(0)
新橋演舞場で行われている八月花形歌舞伎の第二部(8/25)、第三部(8/14)に行ってきました。第二部○東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと) 御家人・藤川新左衛門(橋之助)は、堅物で廓に足を踏み入れたこともありませんでしたが 初対面の花魁小夜(福助)に心奪われ、ひょんなことから身請けすることになります。 小夜には、新左衛門の親友で、関口多膳(扇雀)という間夫がいましたが、 新左衛門に惹かれた小夜は、多膳に愛想尽かしをします。 多膳は、吉原の大火事から逃げてきた小夜を怒りにまかせて殺し、川に沈めてしまいますが 新左衛門は小夜が死んだことを信じようとしません。 そんな新左衛門のもとに、人形師左宝月(獅童)が作った小夜そっくりの人形が届き 新左衛門と小夜の人形との奇妙な生活が始まり...。 スピード感あふれる演出と丁寧な人物描写が魅力的なG2作・演出の「新作歌舞伎」。 橋之助が上手いし、とても面白かったです。 勘太郎もユーモアある役で、七之助も可愛らしい役で、ピッタリでした。○夏 魂まつり(なつ たままつり) 京の加茂川べり。 如意ヶ嶽の山腹で焚かれる大文字の送り火を見るために、 若旦那(芝翫)が芸者たち(福助、橋之助)を連れ立ってやってきます。 舞踊詩『四季』の「夏」の部分。 京都の晩夏を彩る大文字の送り火を描いた季節感溢れる舞踊を、 芝翫が子息や孫(国生、宜生)とともに情緒豊かに舞います。 結局これが私が見た最後の芝翫となってしまいました。 あなたの弟子の芝のぶが好きでした。 ご冥福をお祈りします。。。第三部○宿の月(やどのつき) 春の月を仲人に、めでたく祝言を挙げたおつる(扇雀)と亀太郎(橋之助)。 やがて子宝に恵まれ、お宮参りにやってきます。我が子を抱いてはしゃぐ夫に対して、 貫禄の出てきた妻は、自分の好まないことをせぬように夫に神様への誓いを立てさせます。 歳月を経て、小判磨きに熱心な妻。 外で怪しい物音が聞こえ、おつるは夫を外へ突き出します。 妻の愛情を確かめようと、賊に襲われたように装う亀太郎。 おつるは金包みを放りだして夫を助けてくれと叫びます。 互いの心が解かり、手をとりあって美しい宿の月を眺めるのでした。 夫婦の情愛を描いた田中青滋の作品で、ユーモア溢れる舞踊劇。 舞踊だと思っていたので、台詞もあり、とても楽しかった。 ちょっと大げさに演じる橋之助が抜群に良かったです!○怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき) 中村勘太郎四役早替りにて相勤め申し候 花見客で賑わう江戸向島の隅田堤。 絵師菱川重信(勘太郎)の妻お関(七之助)が赤ん坊の真与太郎を抱いてやってきます。 泥酔した侍にお関が絡まれているのを救った浪人磯貝浪江(獅童)は、 これが縁で重信の内弟子となりますが、 高田の南蔵院本堂の天井画を描くために重信が家を留守にした間に、 お関を我が物にしてしまいます。 さらに、下男正助(勘太郎)を仲間に引き入れると、深夜 落合田島橋で重信を殺害します。 一方、南蔵院では、死んだはずの重信が霊となって現れ、 雌雄の龍の両眼を描き入れて絵を完成させると、忽然と姿を消してしまいます。 悪業を隠してお関と夫婦になった浪江は、今度は正助に 四谷角筈十二社の滝壺へ真与太郎を棄てに行かせますが...。 三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺。 父勘三郎の当り役を受け継ぎ、勘太郎が「うわばみ三次/下男正助/菱川重信/ 三遊亭円朝」の四役早替りで上演する話題の舞台です。 早替りが本当に楽しい演目で、勘三郎の舞台も見ましたが、 前半は勘三郎の勝ち! 後半の滝壺の本水を使った大立ち回りなどは、若くてエネルギッシュな勘太郎クン 良かったです!今回の歌舞伎で一番思ったことは橋之助がホント良かった!以前よりグッと上手くなって、魅力的な俳優さんになりましたね。今後も期待します!
2011年09月03日
コメント(0)
7/18に、新橋演舞場で行われている七月大歌舞伎・夜の部に行ってきました。事件後、海老蔵の久々の復帰とあって、海老蔵贔屓らしき女性客が目立っておりました。。○吉例寿曽我(きちれいことぶきそが) 鎌倉鶴ヶ岡八幡宮の大石段。 工藤祐経(梅玉)の家臣で忠義心の篤い八幡三郎(猿弥)と工藤家横領を企む 近江小藤太(右近)は、 謀反を企む執権剱沢弾正の密書を奪い合って大立廻り。 所かわって富士山を望む大磯の曲輪近く。 工藤祐経のもとへ、朝比奈三郎の手引きで曽我十郎(笑也)、弟の五郎(松江)が やって来て、 父の仇の工藤に対面を果たすのでした。 曽我兄弟の仇討ちを題材にした「曽我物」で 石段の大掛りな舞台転換や登場人物が勢揃いしてのだんまりなど、 歌舞伎の様式美に富んだ作品です。○新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし) 江戸城の大奥。 将軍家の新年恒例行事であるお鏡曳きが執り行われ、 その余興として小姓弥生の踊りを披露することとなります。 恥じらいを見せながら、袱紗や扇子を使って舞い始めます。 やがて、弥生が大奥秘蔵の祭壇に飾られた獅子頭(ししがしら)を手にして踊り始めると、 獅子の精が弥生に乗り移り、姿を消します。 しばらくすると、天竺清涼山に住むといわれる霊獣の獅子が現れ、 勇壮な獅子の狂いを見せるのでした。 新歌舞伎十八番の歌舞伎舞踊の大曲を海老蔵が勤めます。 「成田屋!」の大向こうが恐いほど飛び交いまくっておりました。。。 胡蝶の精の役で玉太郎クン、吉太朗クンも可愛かったです。○江戸の夕映(えどのゆうばえ) 江戸幕府は瓦解し、新政府となった明治元年の夏。 直参旗本の本田小六(海老蔵)は、許嫁の松平掃部(左團次)の娘お登勢(壱太郎)を残し 幕府軍へ加わり軍艦に乗り込んで函館へ旅立ってしまいます。 一方、同じ旗本でも小六の友人である堂前大吉(團十郎)は、 柳橋芸者のおりき(福助)と夫婦になり町人として暮らし始め、 あれから音沙汰のない小六の身を案じているのですが...。 数々の新作歌舞伎を残した大佛次郎の代表作で 激動の幕末を生きた市井の人々を主人公に、江戸の人情味や粋を巧みに描かれた舞台です。
2011年09月01日
コメント(0)
渋谷・Bunkamura シアターコクーンで行なわれている第十二弾 渋谷・コクーン 歌舞伎・盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)に行って来ました。 売れっ子芸者小万(菊之助)と夫の三五郎(勘太郎)は ある事情から大金が必要となり、仲間と共謀して 小万に惚れ込んでいる浪人薩摩源五兵衛(橋之助)から百両を騙し取ります。 裏切られた源五兵衛は三五郎の仲間五人を斬殺。 三五郎夫婦は命からがら逃げ出して、復習の影に怯えながら暮らしていましたが、 ついには見つけられ、小万は源五兵衛の手にかかり 無残に殺されてしまいます。 さらに三五郎が手に入れた百両は皮肉にも源五兵衛のもとへ。 そして源五兵衛と三五郎のつながりが明らかになり。。。忠臣蔵の世界を背景に、一人の浪士が巻き起こす悲劇の鶴屋南北独特の世界を串田演出で現代的に魅せてくれる歌舞伎で、音楽にチェロを使ったり、通路を花道の様に使ったり、お客さんを巻き込んだり、舞台に大雨を降らせたり、クルクル舞台を回して回想シーンを演出したり、、、と、面白い試み満載でした。そして、なんと!驚いたことに勘三郎が大星由良之助役で、舞台にチョッピリ登場っ!!(カーテンコールの最後にも登場)勘三郎が声の特別出演を果たしていることは歌舞伎美人でチェック済でしたが元気なお顔を拝見できるとは・・・ウソッ!? ホント!?我が目を疑いました。昨日(6/22)からのサプライズ出演のようですね。(「昨日の夜から出演してるのよね」的な声が聞こえました。)前半にご覧になった方は、見れなかったのでしょうか。療養中の勘三郎さん、カンを取り戻すべく、チョットづつ慣らしていっているのかもしれませんね。(7月から本格的に舞台復帰の予定)元気なお姿を拝見できて、嬉しかった!一日も早く、勘三郎さんのエネルギッシュで笑いに溢れた演技を見れることを楽しみにしています! 是非、応援クリックお願いします!
2011年06月23日
コメント(2)
新橋演舞場で行なわれている六月大歌舞伎・夜の部に行ってきました。○吹雪峠(ふぶきとうげ) 荒れ狂う吹雪の中、必死の思いで山小屋に辿り着いた助蔵(愛之助)とおえん(孝太郎)。 おえんは、助蔵の兄貴分である直吉(染五郎)の女房でしたが、助蔵と密通を重ね 駆け落ちをしていました。 偶然にもここへ直吉が現われます。 二人を許した直吉も、仲睦まじさを目の当たりにして耐えられなくなり 殺気立った形相で二人に出て行って欲しいと言います。 外は猛吹雪。 固く結ばれていた二人が、死の恐怖から互いを罵り自我を剥き出しにして命乞いを始め...。 心に潜む愛欲と憎悪など人間の本能を鮮やかに描き出した新歌舞伎です。○夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ) 堺の魚屋団七九郎兵衛(吉右衛門)は喧嘩の末、 浜田家家臣大鳥佐賀右衛門(由次郎)の中間に怪我を負わせた罪で牢に入れられましたが、 ある人の執り成しで死罪を免れて所払いとなります。 その恩人の息子である玉島磯之丞(錦之助)の恋人琴浦(孝太郎)のために 立廻る団七でしたが、敵と思っていた一寸徳兵衛(仁左衛門)と 同じ恩人を主筋にすることを知って、兄弟の義を結ぶのでした。 一方、人を殺めた磯之丞を匿っている釣船三婦(歌六)は、 磯之丞を国許へ帰すのに徳兵衛女房お辰(福助)と同道させたいのですが、 若く美しいお辰を見て難色を示します。 するとお辰は鉄弓で自らの顔を傷付けて、その役を引き受けます。 ところが佐賀右衛門の手先となっている団七の舅三河屋義平次(段四郎)は 琴浦を連れ去ってしまい、その舅の悪事を知った団七は...。 盛夏の大坂を舞台に恩人の息子とその恋人のために奔走する人々の心意気を描いた、 季節感溢れる義太夫狂言の名作です。 (伜市松役に、金太郎クン頑張ってました!)○色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね 武家に仕えていた与右衛門(染五郎)は、腰元のかさね(時蔵)と深い仲でしたが、 不義密通を重ねたため、かさねを残し出奔。 与右衛門を追って木下川堤までやって来たかさねは、ついに再会を果たします。 しかし、実は、与右衛門はかさねの母と密通し、義父を殺していたのでした。 その怨念がかさねに乗り移り、美しかったかさねが心も体も醜く一変。 与右衛門は、父を殺した鎌でかさねを殺しますが、その怨念が与右衛門を襲うのでした。 艶麗と怪奇が織り込まれた清元の名曲としても知られる舞踊です。
2011年06月12日
コメント(0)
3月も映画三昧。8本の映画を見ました。Kasumiのお気に入りランキングでご紹介します。1. REDタイトルの「RED」はRetired(引退した) Extremely(超) Dangerous(危険人物)の略。これからも分かるように、超ハチャメチャでイイカゲンなお話。かつては名を馳せたCIAエージェントのフランク(ブルース・ウィリス)は、今は引退し、田舎町でのんびり暮らし。そんな彼の唯一の楽しみは、用事を装い年金課の女性サラに電話をかけること。ある夜、フランクはコマンド部隊に襲われ、次はサラの身が危ないと感じたフランクはサラを連れ、引退したかつての仲間たちと反撃に出る・・・。引退した仲間達が、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、と演技派揃いで、とっても面白い!何度笑ったことか。。。何本も映画を見る場合、こんな軽い映画が一番です☆公式サイトは、こちら。2. ザ・タウン全米一、銀行強盗発生率の高い街ボストン・チャールズタウン。そこで育ったダグ(アフレック)は当然のように強盗を生業として暮らしていたのですが、ある日、強盗に入った銀行の行員クレアに一目惚れをしてしまいます。そんなダグにFBIの捜査の手が迫り・・・。ラストの切なさが心に残りました。公式サイトは、こちら。3. ヒア・アフタークリント・イーストウッドが、死後の世界にとらわれてしまった3人の人間の苦悩と解放を描いたヒューマン・ドラマ。サンフランシスコに住む元霊能者で肉体労働者のジョージ(マット・デイモン)、臨死体験をしたパリ在住のジャーナリスト・マリー(セシル・ドゥ・フランス)、兄を亡くしたロンドン在住の小学生マーカスの3人が、互いの問いかけに導かれるようにめぐり会い、生きる喜びを見出していく姿を描きます。どうしようもなくて、辛い人生を背負わされてしまったそれぞれだけど、最後は、希望を見出しつつある終わり方で、それが素敵でした。東北関東大震災直後から、上映中止になってしまいました。津波の映像、リアルでしたから。。。実際私も、地震で津波のニュースを見て、この映画を思い出したくらいです。(被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。)4. 毎日かあさん人気漫画家・西原理恵子が毎日新聞に連載するコミックを実写映画化。実生活で元夫婦だった小泉今日子と永瀬正敏が夫婦役を演じるということで、話題に!?西原家で実際に起こったエピソードをもとに、主人公の漫画家・サイバラリエコ(小泉)と元戦場カメラマンの夫カモシダユタカ(永瀬)、6歳の息子と4歳の娘が繰り広げる日常をコミカルに描かれた、笑いタップリ、元気の出る映画です。公式サイトは、こちら。 5. ソーシャルネットワーク2003年。ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグが友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作るのですが、それが社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへ成長し・・・。一躍時代の寵児となり、若くして億万長者へと成り上がっていくと同時に、最初の理想とは大きくかけ離れた孤独な場所にいる自分たちに気づきます。台詞が膨大で、メチャ早くて、ついていくのが大変でした。でもあの台詞、一字一句間違わずに台本どおりなのだそうですね。それがある意味すごい! と思いました。公式サイトは、こちら。6. 恋とニュースのつくり方失業中のTVプロデューサー、べッキー(レイチェル・マクアダムス)がやっと見つけた仕事は、低視聴率のモーニングショー。ベッキーは伝説的なニュースキャスターのマイク(ハリソン・フォード)を起用しますが、マイクは共同ホストのコリーン(ダイアン・キートン)と衝突してしまい・・・。豪華キャスト共演の、働く女性を元気にしてくれるラブコメディです。ハリソン・フォードがラブコメというのも、ちょっと違和感アリですか、ね!?公式サイトは、こちら。7. 太平洋の奇跡・フォックスと呼ばれた男太平洋戦争下、わずか47人で4万5000人の米軍を相手にし、サイパンでのゲリラ戦で米軍に「フォックス」と仇名され恐れられた大場栄大尉の実話を映画化です。期待大だったのですが、日本兵をえこひいきしすぎであり得ない感じでどうも納得がいきませんでした。とはいえ、やせてる竹野内豊が素敵です。唐沢クンもスキンヘッドの元ヤクザの軍人を熱演、井上真央チャンも可愛いです。公式サイトは、こちら。8. ウォールストリート87年の『ウォール街』の続編で、内容はチョット難しいです。娘よ、なぜ許せる!?理解不能でした。公式サイトは、こちら。映画も見すぎると大変です。。。 是非、応援クリックお願いします!
2011年03月05日
コメント(0)
2/12 に、新橋演舞場で行なわれたペテン・ザ・ペテンに行ってきました。 時は戦後の混乱期。 あやしい温泉街に、ペテン師たちがやってきた! とある温泉郷に一大計画が持ち上がります。 ひとつ風呂浴びようとこの街にやって来たペテン師二人組。 そこには偶然にも別のペテン師が・・・! 騙すか、騙されるか。 この温泉街に儲け話は転がっているのか!? はたまたこの世までもペテンなのか!? 泣いて笑って大騒ぎ、はたしてその結末は・・・。勘三郎さんが急遽休演。代役には、演出のラサール石井さんです。藤山直美&中村勘三郎のコンビが見れないのは「とっても」残念でしたがそれなりに楽しめました。小池栄子チャンも可愛かったし。。。
2011年03月04日
コメント(0)
2/6 に、ル テアトル銀座 で行なわれた二月花形歌舞伎・第二部に行ってきました。演目は、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)。この演目は、2009年6月の「歌舞伎座さよなら公演」で「片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候」の物凄い演技を見ていますので染ちゃん、どこまで頑張れるか、とても楽しみにしていました。と言いますか、前日に仁左衛門の女殺油地獄(録画していたもの)を予習として見てしまった!(実は私はテレビで歌舞伎を見るのは苦手なのですが この演目は「本当に」凄いので、最後まで見れてしまいます。 ホント、凄いんです!)今回の「二月花形歌舞伎」では、主役の河内屋与兵衛を染五郎が、殺されるお吉を亀治郎が、好演☆フレッシュで魅力あふれる配役でした。そして与兵衛の母役を、仁左衛門の時と一緒、片岡秀太郎が演じましたので落ち着きといいますか、全体のバランスも大変よく安心して見ることができました。一番の見どころ、殺しの場面では、若い2人の魅力&迫力たっぷり。亀ちゃんの海老反りも美しかった。殺しの後、与兵衛が花道で見得を切ってから逃げるのですが予習の効果あり、同行者は「高麗屋ッ!」と、息ピッタリの大向こうを経験して、ご満悦☆こういうのが歌舞伎では楽しいですね。今回の歌舞伎は、幕開きに「野崎参り屋形船の場」を、そしてお吉を手にかけたあとの与兵衛が描かれる「北の新地の場」「豊嶋屋逮夜の場」も上演されました。女殺油地獄を通しで見れたのも、貴重でした。休憩も含めて2時間半程度という、歌舞伎としては短い上演時間でしたがこれ位の方が、飽きずに、疲れずに、集中して見ることができて(内容も濃いし)大満足でした☆ 是非、応援クリックお願いします!
2011年03月03日
コメント(0)
1/19 に、国立劇場で行われていた初春歌舞伎公演「四天王御江戸鏑(してんのうおえどのかぶらや)」に行ってきました。ブログって、1ヶ月しかバックデート出来ないんですね。(当たり前か。。。)ストーリーは、「土蜘蛛」にも登場する勇将・源頼光と家臣の四天王(渡辺綱、碓井貞光、卜部(うらべ)季武(すえたけ)、酒田公時)、一人武者の平井保昌らによる平将門一族征伐・土蜘蛛一派退治の物語が軸となっている、福森久助作の大活劇です。見どころは、大好きな菊之助サマの、美しい土蜘蛛の精&宙乗り、全長六メートルの大蜘蛛の登場、火事場の大立廻りなどなど。そして、このお正月恒例の華やかな「菊五郎劇団」による歌舞伎は笑いもタップリ。AKB48、戦場カメラマンなどなど・・・が登場して明るく楽しい歌舞伎なのでありました☆ 是非、応援クリックお願いします!
2011年03月02日
コメント(0)
この年末年始は、特に旅行など遠い所には行きませんでしたが映画三昧の日々を過ごしました。年末年始に、なんと8本!Kasumiのお気に入りランキングでご紹介します。1. ロビン・フッドラッセル・クロウがずるいくらいカッコいい主役の映画。迫力の戦闘シーンあり、恋ありの、わかりやすいハリウッド映画。お馴染みのストーリーですから、楽に見れました。沢山見るには、楽で楽しいのが一番!?公式サイトは、こちら。2. 最後の忠臣蔵12月に歌舞伎・仮名手本忠臣蔵を見たばかりなので特に思い入れがありました。二人の女性、安田成美と桜庭ななみチャンはとても美しく役所広司、佐藤浩市の演技の上手さが際立ち、そしてなんと言っても特別出演に仁左衛門がっ!忠臣蔵のシーンがグッと引き締まります。やっぱりねー、でもどうして・・・と、思ったとおりのラストですがしみじみとした邦画、いいです。かなり泣きました。公式サイトは、こちら。3. 武士の家計簿こちらは一転、とても「ほのぼの」とした、邦画。こちらも二人の女性、仲間由紀恵、松坂慶子がいい味でしています。公式サイトは、こちら。4. SPACE BATTLESHIP ヤマトあのアニメを、よくここまで上手く実写でやったなぁ、と、感心。キムタク、黒木メイサなど、キャスティングもバッチリはまってますね。ヤマトの実写化については、個人的に思うところがあり、、、(西崎さーん、なんでよぉ。。。)公式サイトは、こちら。5. アンストッパブルトニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演の2001年5月にオハイオ州で発生した貨物列車暴走事故をもとに制作された映画です。思っていたよりは地味だったかな!?公式サイトは、こちら。6. トロン:レガシー(3D)まるでゲームの中に自分が入っしまったようなかなり疲れる映画でした。公式サイトは、こちら。7. ノルウェイの森村上春樹は大好きで、この本はモチロン読んでます。(2回)なのでとても期待していたのですが・・・こんなエッチな話だったかなぁ、と、思ってしまいました。そして、暗い。暗すぎる。。。本では、最後はもっと希望が見えるストーリーだったように思うのですが。さすがパリ在住の監督、フランス映画という感じでしょうか。映像は美しいです。そして菊地凛子チャンは、さすがに上手かった!あ、あと細野さん、高橋ユキヒロが、特別出演!その役が妙にはまっていて、笑いました。次は坂本龍一が出てくるのでは・・・とドキドキ期待しましたがそれはありませんでした。(笑)公式サイトは、こちら。8. ハリー・ポッターと死の秘宝こちらの本は読んでません。なので、はまらないのでしょうか!?映画はほとんど全て見ているのですが、いつも「??」って感じです。とくに今回のストーリーは、次回がラストなだけに、全てが中途半端に感じました。とはいえ人気映画ですからハリポタの世界と私が合わないんだと思います。公式サイトは、こちら。 是非、応援クリックお願いします!
2011年03月01日
コメント(0)
雪が降りしきる中、サントリーホール に行ってきました。東京フィルハーモニー交響楽団 第798回 サントリー定期演奏会 指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ 曲目: ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』「チェロ協奏曲」は、アレクサンドル・クニャーゼフというチェリストが演奏。彼のチェロに感動しました!チェリストといえば、ヨーヨー・マ位しか知らない初心者の私、こんなにチェロをじっくりと聴いたのは初めてです。チェロってこんなに沢山の音の表現ができるんだ!こんなテクニックがあったんだ!と、驚きの連続の40分。彼の息遣いが伝わる、躍動の演奏。曲が終わると、感動で胸が一杯、ため息、そして涙が出てきましたよ。この素晴らしさ故、鳴り止まない拍手、拍手。3度もアンコールに応えてくれました。アレクサンドル・クニャーゼフ氏、ホント、素晴らしかった☆「ペトルーシュカ」は、のだめカンタービレで、のだめちゃんがコンクールで弾いたけど途中で「キューピー3分クッキング」になっちゃった曲、といえば、おわかりになる方も多いのでは!?(のだめカンタービレって凄いなぁ。。)バレリーナに恋した操り人形のお話のバレエ音楽です。オーケストラの迫力満点!バレエも観たくなりました。帰り道でも、家でワイングラスを傾けながらも、感動覚めやらず、あの美しい音色が頭から離れません。「そもそも楽器が違うんだよね」んなんて話からずいぶん前に(やはり)サントリーホールで聴いた、あの感動のウィーンフィルの音色の素晴らしさについてまで話が飛んだりして・・・うん、音楽っていいですね☆久しぶりに、音楽で泣きました。アレクサンドル・クニャーゼフ氏、要チェックです!
2011年02月11日
コメント(1)
ルテアトル銀座で行われた坂東玉三郎特別公演 に行ってきました。海老ちゃん不祥事のおかげで、お正月から東京で玉三郎が見れましたっ!〇壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき) 阿古屋〇女伊達(おんなだて)玉三郎の阿古屋。舞台上で実際に琴・三味線・胡弓を演奏する、とても難しい女方を、完璧に演じます。豪華な打掛、演奏だけでなくさりげない身のこなし一つ一つが美しすぎて、うっとりしました。2幕目はは、ガラリと変わって、女伊達。玉三郎が粋な女性を演じます。途中、口上があって、年始のご挨拶&手拭のプレゼント。楽しませてくれました。ルテアトル銀座は、お正月らしい、とても華やかな飾り付け、獅子舞が出迎えてくれました。最後にはカーテンコールもあって、「お客様に楽しんでもらおう」という心意気がタップリ感じられる公演でした。急に決まった代役故に2幕で2時間ほどの、歌舞伎としてはかなり短い演目でしたが素晴らしい阿古屋をお正月に見れましたし、サービスたっぷり、大満足な歌舞伎でした。
2011年01月13日
コメント(2)
A Happy New Year ☆昨日、渋谷・Bunkamura オーチャードホール で行なわれた東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:尾高忠明、ピアノ:仲道郁代)ニューイヤーコンサート2010 に 行ってきました。お正月らしいワルツから始まり、誰もが聞いたことのある、馴染みのある曲ばかりでとっても楽しめました。東京フィルの女性演奏者、思い思いのカクテルドレスを着ていて華やかでしたよ。お正月にクラッシック、素敵です☆(曲目は以下のとおり)(第1部)ヨハン・シュトラウス2世 :オペレッタ『こうもり』序曲ヨハン・シュトラウス2世&ヨゼフ・シュトラウス :ピツィカート・ポルカヨゼフ・シュトラウス :天体の音楽リスト :「愛の夢」より第3番グリーグ :ピアノ協奏曲より第1楽章(第2部)エルガー :行進曲「威風堂々」第1番チャイコフスキー :バレエ組曲「くるみわり人形」より「花のワルツ」リンケ :行進曲「ベルリンの風」ラヴェル :ボレロ今年は飛躍の年にしたいKasumiです。本年もよろしくお願い致します☆ 是非、応援クリックお願いします!
2011年01月04日
コメント(0)
国立劇場で行われている仮名手本忠臣蔵の千秋楽に行ってきました。 三段目 足利館松の間刃傷の場 四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場 同 表門城明渡しの場 浄瑠璃 道行旅路の花聟-清元連中- 七段目 祗園一力茶屋の場 十一段目 高家表門討入の場 同 奥庭泉水の場 同 炭部屋本懐の場 引揚げの場忠臣蔵は何度も見ていますが、私の一番の忠臣蔵は、2009年11月の「歌舞伎座さよなら公演」での仮名手本忠臣蔵。この時のものは、超豪華な顔ぶれでしたからこれと比べてはいけません、ね。でも、その時の次に良かったです。といいますか、今年の歌舞伎観劇で、歌舞伎座さよなら公演を除けば一番の満足度でした。今回は、席がメチャ良くて、目の前での役者さん達の気迫の演技を見れたからかもしれませんが・・・表門城明渡しの場の最後、由良之助(幸四郎)の辛い顔の幕外の引っ込み、引揚げの場での、由良之助(幸四郎)の晴れ晴れとした顔の幕外の引っ込み、この対照的なシーンが特に印象的でした。毎回こんな良い席で観劇できるご身分になりたい!?
2010年12月26日
コメント(0)
クリスマスイブに、お花を頂きました。Kasumiカラーでまとめられた、かわいい花束。最近、お疲れモードだったのでと~っても癒されました。アリガト☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年12月24日
コメント(1)
新橋演舞場で行なわれている、吉例 顔見世大歌舞伎 に行って来ました。昼の部は、河内山の通しです。通し狂言天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)河内山と直侍 序 幕 湯島天神境内の場 上州屋見世先の場 二幕目 大口楼廻し部屋の場 同 三千歳部屋の場 吉原田圃根岸道の場 三幕目 松江邸広間の場 同 書院の場 同 玄関先の場 四幕目 入谷村蕎麦屋の場 大口屋寮の場 浄瑠璃「忍逢春雪解」 大 詰 池の端河内山妾宅の場河内山宗俊を幸四郎が、片岡直次郎を菊五郎が演じます。河内山は、「馬鹿め~」の痛快な台詞が有名。直次郎の蕎麦を食べるシーンも、見どころです。両方ともバラバラで観たことはあるのですが、同じ話なのか、と、驚きました。夜の部は、金太郎クンが見れたのに同行者曰く「通しは全て観にいこう!」ですって。ツウですねぇ。。。話は変わりますが、歌舞伎座の向かいにあったお弁当屋さん「ぎんざ日乃出」が無くなっていました。 ← こんな素敵な大阪寿司のお店サイトを見ると、「休業のご案内」が・・・。 お客様各位 ぎんざ日乃出は、平成22年10月31日を持ちまして、休業致す事となりました。 長年にわたるお客様のご愛顧に心より御礼申し上げます。 店主店主さ~ん、貯めてたスタンプカード、どうなるんですか!?ちょうど溜まって、今回500円offになるのを楽しみにしていたのに。。。(涙)再開したら、使えるのかな!?それにしても、建て替え中の歌舞伎座の周りのお店、ずいぶん閉まっちゃいましたね。厳しいご時勢です。。。 是非、応援クリックお願いします!
2010年11月21日
コメント(2)
先日、箱根に行ってきました。今回の一番の思い出は、仙石原のススキ草原を歩いたこと。。。仙石原一面に広がる黄金のススキ草原デス。いつもは車道から眺めるだけだったのですが、今回はバスを使ったんです。この季節は渋滞が凄いですし、ね。背丈を越えるほどのススキに囲まれた一本道はん!?って感じでしたがパッと風景が広がる場所からの眺めは、やっぱり気持ちよかったです。この日はチョッピリ天候に恵まれませんでしたが念願のお散歩を実現して、満足・満足・な、Kasumiなのでした。仙石原ススキ草原の詳細は、こちら。 是非、応援クリックお願いします!
2010年11月07日
コメント(0)
NHKホールで行なわれた、山下達郎のコンサートに行ってきました。活動35周年記念!いつも抽選に外れて行けなかったのですが今年はなぜか当選したんです。18:30開演。5分後にはスタートするという、キッチリさん。ステージは、アメリカの懐かしい風景。ハーシーズのチョコレートシロップや、ゴジラの人形が印象的です。 57歳とは思えない、素晴らしい声量、無性にドーナッツが食べたくなり、達郎さんの辛口トークに大笑いしたり、納得したり、昔の思い出に浸ったり、クラッカーのニオイを久しぶりにかいだり、そして何と言っても、達郎さん、やっぱり歌が上手いっ☆気がつけば、夜の10時。なんと、ミッチリ3時間半ものコンサートでした。素晴らしいなぁ~。帰り道の表参道は、クリスマスイルミネーションの電球取り付け中。今年も、もうそんな季節ですね。山下達郎の「クリスマス・イブ」が街中に流れるのももうすぐでしょう。。。 是非、応援クリックお願いします!
2010年11月05日
コメント(0)
新橋演舞場で行なわれている、秀山祭九月大歌舞伎・昼の部に行ってきました。〇月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり) 美男美女の在原業平(梅玉)と小野小町(魁春)の優美な舞踊。 この二人、改めて並ぶと、似てるんだな~。 兄弟ですから、ね。〇伊賀越道中双六 沼津(ぬまづ) 東海道を旅する呉服屋十兵衛(吉右衛門)は、 荷物を持たせた雲助の平作(歌六)が怪我するので印籠の妙薬で治療します。 道を急ぐ十兵衛でしたが、平作の娘お米(芝雀)に一目惚れし、平作の家に立ち寄ります。 その夜、お米が十兵衛の印籠を盗もうとします。 実はお米の夫は手傷がもとで病に臥しており、その傷を治したい一心で 妙薬を盗もうとしたのでした。 その話に耳を傾ける十兵衛は・・・。 偶然が引き起こす悲劇を巧みに描いた義太夫狂言の名作です。 笑わせたり、シンミリさせたりと、歌六の演技が素晴らしかった! 中村歌六、中村歌昇の屋号が萬屋から播磨屋に復する口上が劇中で行なわれるのも 歌舞伎らしくて面白いです。〇江戸絵両国八景 荒川の佐吉(あらかわのさきち) 腕のいい大工からやくざの世界に憧れた佐吉(仁左衛門)は、 親分の鍾馗の仁兵衛のもとで未だ子分の身。 そんな中、仁兵衛は浪人成川郷右衛門に斬られて縄張りを奪われてしまいます。 その後、本所の裏長屋で零落した生活をする仁兵衛は、 姉娘のお新(福助)が産んだ盲目の卯之吉(千之助)を佐吉に託し、 いかさま賭博に手を出し殺されてしまいます。 残された佐吉が、友人の大工の辰五郎(染五郎)の助けを借りて卯之吉を育てていると・・・。 人情の機微をとらえ、男の生きざまを描いた真山青果の世話物の名作です。 仁左衛門が格好イイ!!〇寿梅鉢萬歳(ことぶきうめばちまんざい) 人形浄瑠璃の四変化舞踊のひとつ。藤十郎の舞踊です。大好きな世話物が二つ。二つとも、2時間前後の大作でしたが、長く感じさせない面白さでした。見応えありました!! 是非、応援クリックお願いします!
2010年09月11日
コメント(0)
新橋演舞場で行なわれている、八月花形歌舞伎の 第二部&第三部に行ってきました。第二部〇暗闇の丑松(くらやみうしまつ) 料理人の丑松(橋之助)とその女房・お米(扇雀)の 不幸な運命に翻弄される男女の姿を描いた、長谷川伸の名作。 強欲な義母に別れさせられそうになり、丑松は義母と浪人を殺害してしまいます。 兄貴分の四郎兵衛(彌十郎)にお米を預け、旅に出ますが、 一年後、江戸へ戻った丑松は偶然、女郎になったお米に再会します。 お米は、四郎兵衛に騙され苦界に売り飛ばされたと事情を語りますが、 丑松は耳を貸さず、絶望したお米は首をつって自殺してしまいます。 全てを悟った丑松は、騙した四郎兵衛と、その女房・お今(福助)を殺害します。 夫婦で暮らすことを邪魔されたとはいえ、4人もの人を殺してしまう丑松役を、 橋之助が 大・熱演です! 顔色が変わる様子など、女殺油地獄の仁左衛門を思い出させました。 大詰の湯屋の場面は、忙しく立ち働く湯屋の番頭が面白く、 Kasumi贔屓の芝のぶチャンが、お湯が熱いから水を足してくれと頼む女の役で登場。 もろ肌脱いで、とっても色っぽい! 福助も悪女を好演、なかなか見応えのある一幕でした。〇京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 言わずと知れた、長唄舞踊の大曲。 白拍子花子を、福助が演じます。 成田屋が出演の時は、最後に荒事の「押戻し」があります。 海老蔵が演じる大館左馬五郎照剛は、大きくて、大見得も決まって格好いいですが、 どうも、声がなぁ。。。第三部〇通し狂言 東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん) 序幕 浅草観世音額堂の場 より 大詰 仇討の場まで 役作りのために10kgも減量したという勘太郎クンが、 お岩をはじめ、小仏小平、佐藤与茂七の3役を熱演。 いじらしいお岩の妹・お袖を七之助が。 悪~い男2人を、海老蔵と獅童が演じるという、フレッシュな配役で楽しめました。 夏らしい演目で、面白かった! ストーリーの詳細は、こちらをどうぞ。歌舞伎座で行なわれていた8月の納涼歌舞伎はイヤホンガイドもワンコイン(500円)と、大変とっつきやすい価格帯だったのですが、新橋演舞場になった途端、イヤホンガイドも600円に値上げとは。。。やっぱり歌舞伎座って、粋だったよなぁ。。。新橋演舞場になってから、大向こうもイマイチになったように感じるKasumiなのでした。 是非、応援クリックお願いします!
2010年08月24日
コメント(0)
久しぶりに、ブルーノート東京に行ってきました。アーティストは、ブラジルの人気シンガー・ソングライターの2人JOICE with special guest CELSO FONSECA です。ジョイスは、色っぽい声を持つ女性シンガー。小野リサより、ずっと大人っぽかった~。セルソ・フォンセカは、ギター一本で弾き語りするなどこれまた甘い声で、ボサノバの違った魅力を聴かせてくれた、男性シンガー&ギタリスト。目線がバチバチあって、胸キュンです☆毎日こんな感動のセッションがここ青山で繰り広げられているんだな~と思うと、いやはや・なんともブルーノートに久しく行っていなかったことを、もったいなく感じました。また行かなきゃ☆真夏の暑い季節、本物のボサノヴァを、大いに堪能してきました。 是非、応援クリックお願いします!
2010年07月30日
コメント(2)
赤坂ACTシアターで行なわれている、赤坂大歌舞伎に行ってきました。週末のアカサカサカスは、大変な人・人・人。暑いのにご苦労様です・・・。「赤坂ACTシアター」デビューの私ですが、本日の演目は2つとも既に観ています。ということで、イヤホンガイド無しで楽しんできました。〇人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい) 三遊亭円朝が口演した落語を元にした、笑いあり、涙ありの人情噺。 博打にうつつを抜かして落ちぶれている長兵衛(勘三郎)の娘・お久(芝のぶ)が 吉原の角海老に自分の身を売って五十両を父に渡します。 性根を入れ替え、一日も早く金を返し、お久を迎えに来ると約束した長兵衛ですが 帰り道、身投げをしようとしている若者・文七(勘太郎)に出くわします。 集金の帰りに怪しげな男に突き当たられ五十両を奪われたので死んで詫びるのだという 文七に、命には代えられないと、大切な五十両を与えてしまう長兵衛ですが・・・。 最後は、めでたし・めでたし・のハッピーエンド☆ 何しろ、大好きな芝のぶの可愛さが◎! ただ、新橋演舞場で見た時より、ドタバタ&笑いが少なく感じました。〇鷺娘(さぎむすめ) 鷺の精(七之助)が、娘の姿となって、道ならぬ恋に悩む様子を表現する美しい舞踊。 今年玉三郎の最高の鷺娘を見たので期待していたのですが、 うーむ、、、玉三郎と比べては可愛そうですよね。 20年後の七之助クンに期待しましょう! 是非、応援クリックお願いします!
2010年07月24日
コメント(0)
B-Promotion のレビュアーに参加して、エイボン の ミッション クレンジング オイル を頂きました。エイボンのクレンジングオイルは洗顔でも年齢ケアがしたい&しっとり洗い上げたい人用の「ミッション ディープ クレンジング オイル」と角栓や黒ずみが気になる&すっきり洗い上げたい人用の「ミッション バランシング クレンジング オイル」の2種類あるとのこと。私は断然「しっとり派」なので、「ミッション ディープ クレンジング オイル」を試してみました。私がクレンジングケアに期待するものとは、肌に優しくメイクを落とすこと。以前、クレンジングオイルでピリピリと肌を痛めてしまったことがあるのでさて、エイボンさんの実力や、いかに!?使用方法は、夜、乾いた手のひらに、3~4プッシュを取り乾いた顔に、くるくるとマッサージして、水またはぬるま湯でよく洗い流します。角栓や毛穴の黒ずみなどもよく取れるとのことで、鼻の周りは念入りに。3~4プッシュというと、結構な量ですが、ここはタップリと使わせていただきました。 ご覧のように、サラリとしてうっすら黄色っぽい透明オイル。お水を混ぜると、乳液のようにトロリと白濁します。香りは、フレッシュな香りで、アロマ効果、大。この香り、私は好きです。そしてなんと言っても、クレンジングオイルにありがちな、使用した後のお風呂場のぬるぬる感もなく、使いやすいですね。メイクはもちろん良く落ちます。私はあまり毛穴の黒ずみは気にならない方なので、角栓の除去の効果についてはよく分かりませんでしたが、使用後は、ツルッとして、シットリなお肌になりました。私がいつも使っているリーズナブルなミルクオイルのものより使用後の肌の触り心地は、やっぱりいいです。肌に必要なうるおいは残しつつメイク汚れだけでなく、肌の若々しさを奪う「年齢皮脂」も落としてくれるという嬉しいクレンジングオイルなのでありました。 是非、応援クリックお願いします!
2010年07月19日
コメント(0)
渋谷・コクーン 歌舞伎第十一弾「佐倉義民傳」に行って来ました。コクーン歌舞伎は初めてです!下総佐倉の領主の圧政に苦しんだ領民のために名主木内宗吾が江戸へ出て、将軍に直訴する事件を扱ったこの作品。命を懸けて国そして民を守る名主木内宗吾を演じるのは中村勘三郎。橋之助もイイ味出してます。串田和美の演出によく登場する人形は、今回、衝撃的な形で使われてました。ちょっとメッセージ性が強いストーリーでしたが、話の内容はわかりやすいですし、語りがラップだったり、エレキギターを使ったBGM、役者さん達が通路を走り回るなどコクーン歌舞伎ならではの新しいことが盛り沢山でとても楽しめました。コクーン歌舞伎というと、会場が狭いのでチケットを取るのが大変なのですが、当日券として、立見席もあるんですね。上映時間もそれほど長くはないので歌舞伎座の幕見席のように、立見席で気軽に見るのもいいかもしれません。コクーン歌舞伎、歌舞伎初心者にもお勧めです☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年06月26日
コメント(0)
新橋演舞場 で行なわれている 五月花形歌舞伎・昼の部 に行って来ました。〇菅原伝授手習鑑 寺子屋(てらこや) 武部源蔵(染五郎)と妻の戸浪(七之助)は、主君の子息をかくまっていますが、 敵方の藤原から菅秀才の首を差し出すように命じられます。 やがて首実検に松王丸(海老蔵)が現れると、苦慮する源蔵が差し出したのは 寺入りしたばかりの小太郎の身替り首。 意外にも、松王丸は菅秀才の首に間違いないと認め立ち去ります。 そこへ小太郎の母・千代(勘太郎)が迎えに来て...。 義太夫狂言の三大名作に数えられる 菅原伝授手習鑑 の中でも 上演頻度の高い見せ場が連続する名場面です。 私は観るのは2度目。 2幕目・加茂堤、5幕目・車引 だけでなく 今年に入って、3幕目・筆法伝授、4幕目・道明寺 を観た後の、8幕目・寺子屋 でしたので、 とっても内容がよく分かり面白かったです。 染五郎の品のある源蔵がいいですね。 海老蔵も上手くなってきた!? とっても見応えありました、ニオシです!〇義経千本桜 吉野山(よしのやま) 兄源頼朝との不和により都を離れた義経を追って静御前(福助)は 家来の佐藤忠信(勘太郎)と吉野山へ分け入っていきます。 旅の憂さを晴らすために忠信が壇ノ浦の合戦の様子を語る、歌舞伎舞踊の名作です。 スッポンから登場する佐藤忠信は、実は狐。 チラッと魅せる狐の振る舞いが面白い一幕です。〇新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう) 魚屋宗五郎(松緑)は、磯部邸へ妾奉公に出した妹お蔦が 不義のにより手討ちにあったと知り悲しみにくれています。 そこへお蔦の朋輩おなぎ(七之助)が弔問に来て、濡れ衣によりお蔦が手討ちにあったと 死の真相を語ります。 この話を聞いた宗五郎は、禁酒していた酒を飲んで気を晴らそうとしますが...。 このお酒を飲むシーンが、三味線を上手く使ってとっても面白く描かれています。 だんだん酔っていく様を松緑が上手に演じていました。 最後は胸がスッキリ、世話物の名作、イチオシです!〇お祭り(おまつり) 年に一度の祭礼とあって賑やかな雰囲気のなか、鳶頭(染五郎)が踊ります。 大向こうの「待ってました!」 染め五郎の「待っていたとはありがてぇ・・・」 このやり取りがたまりません! 華やかで粋な清元舞踊でした。実は先月までの「歌舞伎座さよなら公演」で、豪華な配役づくしをずっと観てきたので5月は物足りなく感じるのでは!?と思っていたのですが、とんでもない!フレッシュな配役、皆が熱演!台詞がはっきりで分かりやすいですし、とっても見応えがありました。これからも楽しみです。 是非、応援クリックお願いします!
2010年05月15日
コメント(0)
4月30日の一日だけ行なわれる「歌舞伎座さよなら公演 歌舞伎座 閉場式」のチケット争奪戦には敗れたKasumiですがなんと直前になって、「夜の部に一緒に行きませんか」とお誘いを頂いてしまいました。これぞまさしく棚ボタ!?何と言っても、プラチナチケットですヨ!ありがたく、行って参りました。開演1時間前に東銀座に着いたのですが、まず驚いたのが、歌舞伎座の周りの人・人・人・・・。取り壊されてしまう前に歌舞伎座を写真に撮ろうとする方たちが道にあふれてそれはもう大混雑!警察が交通整理をしつつ「立ち止まらないで下さい」と言っても皆さん(私も含めて?)名残を惜しみ写真撮影をする人たちで一杯でした。さて、歌舞伎座の中に入ってみますと、何と言っても、客層の違いを感じました。俳優の奥様が勢ぞろい、歌舞伎関係者らしき面々、その他 着物を粋に着こなしている方の多いこと・・・華やか・華やか。一般のお客さんは少なかったように感じます。歌舞伎座に入っていく寺島しのぶ夫婦も美しかった~☆(二人とも着物を素敵に着こなしてました。)演目のご紹介〇御挨拶 松竹株式会社 会長 大谷 信義〇都風流 菊五郎、吉右衛門、仁左衛門、勘三郎 三津五郎、梅玉、團十郎、幸四郎 立ち役8名による 羽織袴&素顔での舞踊で、それぞれの役者さんの個性が出ていました。 大向こうの雨あられ。 しかも大向こうの皆さん、とっても上手! 役者さんもあれだけ沢山の声をかけられると気持ちいいでしょうね。〇京鹿子娘道成寺 玉三郎、時蔵、福助、芝雀、魁春 女形5名での、豪華な娘道成寺でした。 一人で踊ったり、二人に、三人に、、、 それぞれの着物の柄がちょっとづつ違っていて、見比べるのも楽しかった。 玉三郎はやはり美しい! 最後の決めのポーズでは、5人が勢ぞろい、感動しました。〇口 上 芝翫、富十郎、藤十郎 ベテラン三名での口上。 大向こうのラッシュです。〇歌舞伎座手締式 幹部俳優出演 御 礼 松竹株式会社 社長 迫本 淳一 これがすごかった! 幕が開くと、幹部俳優約200名が ひな壇に並んでの勢ぞろい、圧巻です。 下は3歳の松緑の息子・大河クンから(もちろん金太郎クンも居ました) 今まで何処に控えていたんだろうと不思議に思う位、全ての役者さんがズラリ。 オペラグラス片手にチェックが忙しくて 申し訳ないけれど、御礼の挨拶なんて聞いている暇がありませんでした。。。 最後は手締めで、シャン・シャン・シャン☆2年11ヵ月後に、新しい歌舞伎座が誕生するそうです。今の歌舞伎座を惜しみつつ、新しい歌舞伎座を楽しみにしていたいと思います。 是非、応援クリックお願いします!
2010年04月30日
コメント(0)
今月で無くなってしまう東銀座の歌舞伎座で歌舞伎座さよなら公演 御名残四月大歌舞伎 第一部&第三部に行って来ました。千秋楽の第三部や、4月30日の閉場式はチケット争奪戦に敗れたため行けずじまい・・・です。第一部〇御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり) 「木挽」とは、大きいノコギリで丸太を材木にする仕事のことで、 歌舞伎座のある場所は、昔、「木挽町」と言われていたそうです。 今の歌舞伎座が昭和出来て初演目がやはり「木挽だんまり」だったとのこと。 歌舞伎座の御名残公演にちなんだ一幕ですね。 曽我兄弟(菊之助・海老蔵)のストーリーを基にした「だんまり」で 三津五郎演ずる悪七兵衛景清の幕外の引っ込み六方で花道を去るところが 最大の見所でした。 〇一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや) 吉右衛門の熊谷直実をはじめ、藤十郎、富十郎、魁春、梅玉etc.といった、 豪華な配役の熊谷陣屋。 何度も観ている演目なので、イヤホンガイド無しで挑戦してみました。 よりストーリーに入り込めたような気がします。 〇連獅子(れんじし) 勘三郎、勘太郎、七之助の三人連獅子は、キレがあって迫力満点! 踊り、気振り、いちいちピタリと決まります。 拍手大喝采、鳥肌が立つほど感動しました! 特に今回は、途中の坊主役を橋之助、扇雀がやるという、 信じられないくらい贅沢な配役。 小休憩のはずのこの時間帯も、この二人の上手さに釘付け。 今年観た歌舞伎の中で、1、2を争う、素晴らしい演目でした。第三部〇実録先代萩(じつろくせんだいはぎ 伊達家・お家乗っ取りのストーリー。 乳人浅岡を人間国宝の芝翫、 かわいい子役・亀千代を(孝太郎の10歳の息子の)千之助クン、 千代松を(橋之助の8歳の三男の)宜生クンが、それぞれ演じます。 とにかく二人の子役が可愛いくて、「子別れ」のシーンでは、涙、涙。 宜生クン、大きなお声で頑張ってました。 〇歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら) 歌舞伎十八番の、豪華で華やかな代表的な舞台。 助六はもちろん團十郎、揚巻は美しい玉三郎、助六の兄を菊五郎、悪役を左團次と、 超豪華な配役。 しかもチョイ役に、仁左衛門、三津五郎、勘三郎などが出るご馳走。 2時間の演目ですが、前半は特に華やかです。 玉三郎の気品漂う美しさ、通人役の勘三郎の面白さは逸品です!第二部の「寺子屋」では金太郎クンも出てたんですよね。行きたかったけど、イッパイ・イッパイでした。。。「歌舞伎座さよなら公演」と銘打ったこの1年、本当に素晴らしい歌舞伎ばかりでした。役者の皆さん、たくさんの感動をありがとうございました☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年04月27日
コメント(0)
歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 に行ってきました。3月・4月は、三部式。今月は、第二部(2週間ほど前)&第三部(本日・千秋楽)に行ってきました。第二部〇菅原伝授手習鑑 筆法伝授(ひっぽうでんじゅ) 帝より筆法の奥義を伝授するよう命を受けた菅丞相(仁左衛門)は、 不義のために勘当した武部源蔵(梅玉)にその才を認め、 「伝授は伝授、勘当は勘当」と言い渡し、勘当は解かずに筆道の奥義を伝授します。 その後、丞相の身に一大事件が。 娘苅屋姫と斎世親王との駆け落ちは丞相の陰謀であるという濡れ衣を着せられ、 九州・大宰府へと流罪となってしまうのです。 源蔵は妻・戸波(芝雀)と共に梅王丸(歌昇)と取り計らい、時平方と立廻りを見せ、 若君・菅秀才を預かり館の外へ逃げ延びるのでした。 全9幕の菅原伝授手習鑑は、「2幕目 加茂堤」「5幕目 車引」「8幕目 寺子屋」しか 見ておらず、イマイチ話の内容が分からなかったのですが、 3幕目のこの「筆法伝授」を見ることによって、やっと話が繋がってきました! こういう大作は、通しで見ると面白いんですよね☆〇弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 待ってました! 歌舞伎の醍醐味タップリ、おなじみの七五調の名台詞も満載の、弁天娘女男白浪です。 今回は「浜松屋見世先の場」、「稲瀬川勢揃いの場」という、 中でも一番面白いイイトコ取りの演目です。 「浜松屋」では、 美しい娘に化けた弁天小僧が盗賊と見破られて居直り「知らざあいって聞かせやしょう」と 啖呵をきる場面が一番気持ちいい。 大向こうが「待ってました」と、方々から飛び交う、飛び交う! 「勢揃い」では、 花道にズラリと五人男が並ぶだけでワクワク。 弁天小僧(菊五郎)、南郷力丸(吉右衛門)、赤星十三郎(梅玉)、忠信利平(左團次)、 そして日本駄右衛門(幸四郎)という豪華配役です。 んもう、たまりません!第三部〇菅原伝授手習鑑 道明寺(どうみょうじ) 藤原時平の讒言で、九州・大宰府に流罪となった菅丞相(仁左衛門)は、 伯母・覚寿(玉三郎)の館に身を寄せています。 館には丞相の養女で覚寿の実の娘の苅屋姫(孝太郎)が 姉・立田の前(秀太郎)の計らいでかくまわれていますが、 丞相配流のきっかけを作った姫は対面を許されません。 一方、藤原時平の意を受けた立田の前の夫・宿禰太郎(彌十郎)と その父・土師兵衛(歌六)は、丞相出発の合図である一番鶏を早く鳴かせて 偽の迎えを立て、暗殺してしまおうと企み、 それを知られた立田の前を無残にも殺してしまいます。 しかし、まんまと連れ出したはずの丞相は実は木像。 丞相は難を逃れます。 いよいよ九州へ向かう時、覚寿は、苅屋姫と父丞相をひと目会わせ、 2人は名残を惜しむのでした。 先日見た「筆法伝授」の次のお話。 菅丞相(仁左衛門)の、人間と木像の演じわけが見どころです。 2時間と かなり長い演目でしたが、ストーリーと演技の素晴らしさに魅せられ通しでした。 〇文珠菩薩花石橋 石橋(しゃっきょう) 能「石橋」を元にした荘重な舞踊劇。 寂昭法師(幸四郎)が石橋の目前で、樵人(富十郎)と童子(鷹之資)に出会います。 実は二人は、文珠菩薩の遣いの獅子の精と、文珠菩薩。 咲き誇る牡丹の花に舞い戯れた獅子は、やがて獅子の座へと戻るのでした。 「獅子物」の元ということで楽しみにしていたのですが、 獅子の姿はすれど豪快な毛振りはなく、私としてはちょっと残念。 12人の激しい「とんぼ」が舞台を盛り上げていました。歌舞伎座も、残すところあと1ヶ月。歌舞伎座フィーバーは、歌舞伎座「おやつ」にも見受けられ、大好きなめでたい焼きが買いずらくなってきております。。。 是非、応援クリックお願いします!
2010年03月28日
コメント(0)
日生劇場で行なわれていた 三月花形歌舞伎通し狂言 染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)に行ってきました。市川染五郎と片岡愛之助、東西の花形俳優による男同士の愛と絆の物語です。 ← 美し・・・燃え盛る宝蔵に飛び込み、お家の重宝を割腹した腹中に入れて守ったという細川家家臣・大川友右衛門の伝説。通称「細川の血達磨」と呼ばれ、江戸時代から戦前まで幾度も上演を重ねた演目でしたが、テーマが衆道(男色)、いわゆるボーイズラブのため風紀上好ましくないという風潮が次第に強くなり、また、見せ場だった本火を使った火事シーンが舞台で火気が厳禁されるようになって出来なくなり、長らく上演が途絶えていました。そんな傑作(蔦模様血染御書)が、現代の最新技術を融合させて生まれ変わり、4年前大阪で復活し好評を受け、今回の東京公演が実現しました☆見どころは、大川友右衛門(染五郎)が細川家の小姓・印南数馬(愛之助)に一目惚れするシーン、二人が衆道の契りを交わす、シルエットの艶かしいシーン、そして何と言っても、クライマックスの火事のシーンは凄いですよ!染五郎が転げ落ちるところは ダイナミックです!ご贔屓の芝のぶも、良い役をなんと2役もこなしていて、とても嬉しかった☆トータル2時間半という、長すぎない(疲れない)上演時間、イヤホンガイドを借りなくても大丈夫だったかも!?と思えるほど解りやすいストーリー、笑えるシーンもちりばめられていて、大いに楽しんできました。 是非、応援クリックお願いします!
2010年03月26日
コメント(0)
歌舞伎座さよなら公演、二月大歌舞伎 昼の部に行ってきました。十七代目中村勘三郎二十三回忌追善公演です。〇爪王(つめおう) 雪の降るある日、鷹匠(彌十郎)は訪ねてきた庄屋(錦之助)から、 悪い狐(勘太郎)を退治するよう頼まれます。 鷹匠は吹雪と名付けた鷹(七之助)を連れて山へ赴き、吹雪を放ちますが 狐に敗れてしまいます。 春が訪れ、鷹匠は吹雪に獲物を恐れる鷹は王者では無いと言い、 吹雪は再び大空へ舞い上がり狐に挑みますが......。 動物小説の作家として知られる戸川幸夫作、平岩弓枝脚色で十七代目勘三郎も鷹匠を演じた 舞踊劇です。 七之助の美しくも鋭い雌鷹、勘太郎のずる賢い狐も勢いがあって、物凄く良かった! 動物の演じ方が歌舞伎ならでは、ですね。 素晴らしい一幕でした。〇俊寛(しゅんかん) 絶海の孤島、鬼界ケ島に流罪となった俊寛僧都(勘三郎)、平判官康頼(扇雀)、 丹波少将成経(勘太郎)は、流人の生活に疲れ果てています。 そんな俊寛達を喜ばせたのは、成経が島の海女の千鳥(七之助)と夫婦になったこと。 一同は二人の祝言を始め、日頃の憂さを忘れるのでした。 ここへ都からの赦免船が到着し、上使の瀬尾兼康(左團次)が 康頼と成経の赦免を告げます。 俊寛は自らの名がないことに落胆しますが、もう一人の上使、丹左衛門(梅玉)から 赦免が告げられ、晴れて揃って乗船へ。 しかし、瀬尾は千鳥の同道を許さず、俊寛に妻の東屋を清盛の命に背いたために 自らが斬った事を告げます。 悲嘆に暮れる千鳥を船に乗せてほしいと俊寛は瀬尾に頼みますが許されないため 刀を奪って瀬尾を斬り捨てます。 その咎で再び流人となった俊寛は、自分の代わりに千鳥を船に乗せ、 遠ざかって行く船を独り見送るのでした。 十七代目勘三郎が最後の舞台でも演じた所縁の役を当代勘三郎が熱演です!〇十七代目中村勘三郎二十三回忌追善 口上(こうじょう) 戦後の歌舞伎を代表する名優の一人で、立役、女方を問わず幅広い役を演じた 十七代目勘三郎を偲び、勘三郎をはじめ、故人所縁の幹部俳優が追善口上を述べる 総勢14名がずらりと揃った豪華な口上。 が、芝翫が体調不良の為、お休みでした。(残念) 三津五郎の口上が面白かった!上手いですね。〇ぢいさんばあさん 江戸番町、美濃部伊織(仁左衛門)と妻るん(玉三郎)は、評判のおしどり夫婦。 ところが、伊織は喧嘩で負傷したるんの弟、宮重久右衛門(翫雀)に代わり、 京で一年間、二条城在番を勤めなければならなくなります。 伊織とるんは庭の桜を眺めて名残を惜しみ、翌年の桜時の再会を誓うのでした。 それから三ヶ月後の京、伊織が同役の友人らを招いて、買い求めた古刀のお披露目の宴を 催していると、酒に酔った同輩の下嶋甚右衛門(勘三郎)が現れます。 実は、古刀を買い求める代金が足りず、下嶋に金を借りたのですが、 伊織は下嶋を宴に招いていなかったのでした。 それを恨んだ下嶋は伊織を罵倒しはじめ、じっと耐えていた伊織でしたが、 足蹴にされて遂に斬りつけます。 下嶋は階下に落ち、命を落としてしまいます。 それから三十七年が経ちました。 伊織は犯した罪の為にるんと離れ離れになっていましたが、ようやく赦されます。 久右衛門の子息、宮重久弥(橋之助)とその妻のきく(孝太郎)の配慮もあって、 伊織とるんは番町の旧宅で再会することとなり......。 夫婦の情愛が感動的な、森鴎外原作の名作。 橋之助と孝太郎の若夫婦の心遣いにホロリ。 そして、37年後の再会を果たした夫婦愛に、ホロリ。ホロリ。ホロリ。 心温まるお話なのに、泣いてばっかりのKasumiでした。 是非、応援クリックお願いします!
2010年02月06日
コメント(0)
六本木の国立新美術館で行なわれているルノワール - 伝統と革新 - 展 に行ってきました。「幸福の画家」として世界中で愛されるフランス印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。大好きな画家の一人です。 ・アンリオ夫人(1876年頃)・団扇を持つ若い女(1879-1880年頃)・ブージヴァルのダンス(1883年)「アンリオ夫人」の、透き通るように白い肌に魅了されます。「団扇を持つ若い女」は、左右のコントラストが印象的でした。団扇や菊の花など、当時のジャポニズムの流行をさりげなく表現されています。「ブージヴァルのダンス」、これもとても有名な絵ですね。セーヌ河上流の行楽地ブージヴァルで踊る一組の男女をテーマとした作品です。赤や黄色の対の使い方や、行楽地の開放感と危うい雰囲気が印象的です。 ・水のなかの裸婦(1888年)この絵を中心に、最新の光学調査をもとに画家ルノワールの技法を解明し、40代の時の絵と、晩年の絵との比較がなされていました。1880年代は、書き直しや、印象派にとって重要な発色の良い絵の具を使用していたのに対し1890年以降は、迷いのない筆使い、絵の具も透明感のあるものを好んで使用していた、などといった、大変興味深いものでした。 ・レースの帽子の少女(1891年)・野原で花を摘む娘たち(1890年頃)やっぱり、「レースの帽子の少女」が一番好き☆この絵は、ポーラ美術館所蔵のものです。箱根で見た時の事を思い出し、懐かしく、幸せな気持ちになりました。ルノワールは、晩年、リウマチに苦しみながらも78歳で生涯を終えるまで絵を描き続けたとのこと。美しい奥様と3人の息子に囲まれ、幸せな画家だったのでしょうね。いつかはルノワールの家のあった、フランス・シャンパーニュ地方のエッソワや南仏カーニュ(カンヌとニースの間だそうです)などを訪れてみたいなぁ、、、などと、夢見心地で美術館を後にしたKasumiなのでありました。 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月30日
コメント(0)
国立劇場で行なわれている初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」に行ってきました。(歌舞伎観劇は、なんと今月4回目です。。。)1月の国立劇場は、菊五郎がいつもお正月らしく華やかで面白い演目を魅せてくれます。今回の「旭輝黄金鯱」の主人公は、江戸時代に大凧に乗って名古屋城天守閣の金鯱の鱗を盗んだと言う伝説の盗賊・柿木金助(菊五郎)。時は室町末期、小田と足利将軍に父を滅ぼされた金助は小田家のお家騒動を利用して、亡父の復習と天下掌握の機会を狙っていますがその前に立ちはだかるのが盗賊・向坂甚内(松緑)や小田家家臣鳴海春吉(菊之助)たち。最大の見どころは菊五郎の大凧の宙乗りで客席上を斜めに飛んで舞台の大屋根に降りる「黄金の鯱盗り」、妖術で暴れ出す金鯱と菊之助との格闘を本水でダイナミックに見せる「鯱つかみ」、そして大笑いした、金鯱観音(菊五郎)のチューチュートレイン!菊之助の本水での格闘は国立劇場に滝とプールが出現、水しぶきをこれでもかと大胆に撒き散らしながらの立ち回りでハラハラ・ドキドキ・菊サマ格好良すぎます(はあと☆)最後の手拭いまきでは、見事 手拭い Get!嬉しいお年玉でした。歌舞伎らしい、見応えタップリの演目で、大・大満足。本当に面白かった!27日までやってますので、ご興味のある方は 是非☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月20日
コメント(6)
歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎・夜の部に行ってきました。〇春の寿(はるのことぶき) 現代の歌舞伎界を代表する女方の一人、今年の8月で90歳になるという 雀右衛門が2年ぶりに登場ということで、とても楽しみにしていたのですが・・・ 開演直前に「雀右衛門が体調不良のため休演、ご了承ください」とのアナウンスが。 えぇっ・・・!? ガックリ。 代演は魁春で、つつがなく行なわれましたが、 この舞踏は雀右衛門さんのために作られたような物だと思うので、なんとも残念です。 休憩時間に係りの方に聞いてみると、初日から休演とのこと。 ご高齢ですから、仕方なし、こんなこともあるのですね。 〇菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引 荒事の演出が定着している様式美あふれる一幕。 桜丸を芝翫、梅王丸を吉右衛門、松王丸を幸四郎と、 超ベテラン達が若い三兄弟を演ずるという、豪華というか不思議というか・・・な配役。 吉右衛門は若々しさ、荒々しさを十分演じてました。 芝翫に付いた黒子は、芝のぶでは!? 見どころ満載の一幕なのに、黒子にまで気をとられて、忙しかった!(笑) お正月にふさわしい、見応えのある演目でした。〇京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 華やかな女方舞踊の大曲で、道行より押し戻しまで。 道成寺モノは何度も観ていますが、勘三郎が踊る花子は初めてで、新鮮でした。 そして「押し戻し」というのも、初めて。 清姫の亡霊が姿である花子が鐘の中から蛇体となって現れ、 大館左馬五郎(團十郎)が登場し清姫の亡霊を退散させる場面は、とっても良かったです!〇与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし) 「切られ与三郎」の通称でも知られる、名台詞が織り込まれた世話物の名作。 美男美女が一目見てお互い恋に落ちる場面が見どころ。 傷だらけの与三郎(染五郎)が色っぽい。 染五郎はこういう役がピッタリですね☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月17日
コメント(2)
ジェームズ・キャメロン監督による3D映画、アバター(AVATAR)を見てきました。構想14年、製作に4年以上の歳月を費やして完成させた、超大作です。ストーリー: 22世紀、人類は地球から遠く離れた衛星パンドラで 「アバター・プロジェクト」に着手していた。 この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を創ることで、 有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。 この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、 「アバター」を得てからだの自由を取り戻す。 パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。 しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、 この星の運命を決する選択を強いられていく・・・。上映時間「162分」という、かなり長い映画なのですが、飽きることなく楽しむことが出来ました。とにかく3Dが面白い!始まってすぐの頃は、3D初体験なのでしょうか、いちいち「うぉ~っ」とか「わ~っ」とか声を発する人がいて、可笑しくて・おかしくて。。。うん、気持ちはわかります。空を飛ぶシーンなどは、素晴らしかった!ただ3Dに力を入れた場面と手を抜いた場面とがあって、ちょっと気になりました。でも近い将来、この3D、物凄いことになるんだろうなぁ。家では楽しみたいとは思わないので、3Dで見たくて、映画館に通ってしまいそうな予感です。ストーリーは、「自然を破壊してはいけません」的なエコっぽいお話が軸になっています。風の谷のナウシカに似てる!?なんて同行者と話しました。同じテーマを、25年も前に作り上げた宮崎駿って、やっぱり、すごい!超大作なので、満足・満足・楽しかったです☆ 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月10日
コメント(0)
浅草公会堂 で行なわれている 新春浅草歌舞伎 に行ってきました。亀次郎、勘太郎、男女蔵、愛之助、七之助、亀鶴 といった若手が大活躍です。第1部○お年玉(年始ご挨拶) 1/3、第1部の年始ご挨拶は、男女蔵でした。 「オメッティー」コールで、今年の厄を楽しく払いました!○正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり) 曽我五郎時致(亀治郎)と小林朝比奈(勘太郎)の舞踊。 お正月らしい華やかな一幕でした。○元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)「御浜御殿綱豊卿」 次期将軍の徳川綱豊(愛之助)が、赤穂の浪人である富森助右衛門(亀治郎)に 仇討ちの意志があるかどうか探る台詞の応酬が眼目の名作。 元禄忠臣蔵って、台詞のやり取りが多く、動きが少ないんですよね。 その上、1時間50分という長い演目、同行者は舟をこいでました。 私はこの演目を見るのは2度目。 若手歌舞伎は台詞が聞き取りやすいから、内容がよく分かって面白かったです。 それにしても愛之助って、仁左衛門に似ていますね!○忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)「将門」 滅んだ平将門の古御所に蝦蟇(がま)の妖術を使う妖怪(七之助)が出没すると聞き、 大宅太郎光圀(みつくに)(勘太郎)が征伐にやってきます。 大蝦蟇をしたがえた豪奢な遊女(七之助)と光圀(勘太郎)の立ち廻りが美しい!第2部○お年玉(年始ご挨拶) 初日の年始ご挨拶は、亀治郎でした。 まだ慣れていない(?)様子で、初々しい感じでしたよ。○奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)「袖萩祭文」 こちらも1時間半の長い演目。 子役の女の子がとっても可愛かったデス。○悪太郎(あくたろう) 大酒飲みで酒癖が悪く、周りに迷惑をかける悪太郎(亀治郎)が笑わせてくれる 歌舞伎舞踊。 亀治郎、亀鶴、愛之助、男女蔵といった若い4人が踊る最後の念仏踊りは、 勢いがあって良かった! 若手歌舞伎はやはりこういう演目がいいですね。 例年と違って、今年は渋い演目が多かったですね。勢いのある舞踊はともかく、特に長い演目は若手のみではちょっと苦しい場面もありましたが、応援しています!初日に行ったのに、勘太郎クンの奥様・愛ちゃんが(やっぱり)居なかったのも、チョッピリ残念でした。。。 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月03日
コメント(4)
新年 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。元旦は、実家へ行き、2日、3日は、せっかくだからお正月らしいことをしよう、と2日連続で、新春 浅草歌舞伎 に行ってきました。お正月の浅草は、大混雑!人・人・人で、歩けないほど。午後3時前後は、仲見世どころではなく大通りまで浅草寺参拝のための大行列が出来ておりました。私達は、2日に歌舞伎の「第二部」を見に行った後、夕食を食べ、それから浅草寺に初詣に行きました。夜の8:30頃だったからでしょうか、並ばずにすんなりと行けました。ライトアップされたお寺もなかなかのものでしたヨ。浅草歌舞伎の詳細&食事については後ほどUPさせて頂きます。 是非、応援クリックお願いします!
2010年01月02日
コメント(4)
六本木ヒルズの52F展望ギャラリーに登場したフラワーデザイナー、ニコライ・バーグマン氏がプロデュースしたクリスマスツリーのご紹介です。・フラワー・キュービック・ツリー高さ5.3メートルの大きなツリーは全て異なるお花が入っているボックスが積み上げられて出来ています。シックでロマンティックなクリスマスツリーなのでありました。。。 是非、応援クリックお願いします!
2009年12月25日
コメント(0)
全272件 (272件中 1-50件目)