日々のあぶく?

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February 18, 2006
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THE PTOLEMY'S GATE


バーティミアスシリーズ  サマルカンドの秘宝 ゴーレムの眼 に続く第三弾・完結編。

バーティミアス、ナサニエル(マンドレイク)、キティそれぞれの視点で展開。
特にバーティミアスの視点の時は情報補足の注釈がバーティミアスの口調でなされているのが面白い。
読みやすい位置に配置してあるのもミソ。

魔術大国・大英帝国が舞台。

ダークスーツ姿は女性に人気だが、中身は孤独で捻くれた少年のまま。
魔術師が隠すべき彼の本名(ナサニエル)を知る妖霊であり中級クラスのジン・バーティミアスはここ2年ほどナサニエルに召喚されっぱなし。
彼を構成する成分は人間界にいればいるほどボロボロになるのにナサニエルは一時解放すらしてくれない。
バーティミアスが本名を知っていることを恐れてと、いつまでも変わらず悪態をつく彼を何故だか手放せないためだ。

大英帝国はアメリカを攻めあぐねており、その間に周りの国からの攻撃の不安も募り、一般人からの不満が溜まっていた。
一般人の中には変身している(魔術師達が使役する)悪魔の正体を見破り、妨害するものが増えていた。
そのため、ナサニエルは多忙になる一方。
お互いにデバルー首相のお気に入りであり、ライバルでもある才媛・ファーラーとは牽制しあいながらも時に協力しあう仲。
ごたつく会議、他の大臣や、首相に取り入るお調子者の魔術師で劇作家・メイクピースにはうんざりもしている。

魔術師の支配を覆そうとし、仲間を失った元<レジスタンス団>のメンバー・キティはロンドンに身を潜め、変わったろう魔術師の助手をしながらある計画を練っていた。

バーティミアスの愛着のあるらしい元主人・プトレマイオスの正体、彼らの関わり方が判明する。

彼らの狙いとは?
ラブレースなども操り、一作目、二作目にも関わる黒幕がいよいよ姿をあらわす!

ナサニエルは、キティは、バーティミアスはどうするのか?

妖霊との付き合い方を研究したプトレマイオスの考えに賛同するキティに心動かされるナサニエル。
三人が一堂に会するところが見所でもある。

嫌なやつだったナサニエルのイメージがちょっと変わるかも?

ラストはちょっとシビア。(昔は多かったけど、最近少なくなってきてた終わり方かも)
でも、その分、余韻はあるかな。
完結し、彼らに会えなくなると思うとこれまた淋しい。





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Last updated  February 18, 2006 11:54:20 PM


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