日々のあぶく?

日々のあぶく?

August 15, 2006
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一冊に2006年に評価を受けた優れた短編ミステリが14編も入っているお得な本。
その1

バスジャック・三崎亜記
以前読んだ本より→ 05.12.26の日記
読み返してみて、魅力的な設定、話だと改めて思う。

Rのつく月には気をつけよう・石持浅海
「生ガキをお腹いっぱい食べたい」という私・湯浅夏美の願いをかなえる企画を実行することに。
参加メンバーは学生時代からの飲み仲間である長江高明、熊井渚、そして、ゲストとして招いた私の友人・柏木一重。
実は一重は以前牡蠣にあたったことがあり、食べられなくなっていた。


タイトルは牡蠣を食べるのに適しているのはRのつく月だということのもじり。

白雨・連城三紀彦
娘・縞木乃里子がイジメにあっていると心配する千津だったが、その仕打ちの示す標的は千津だった?
父に殺されそうになった母、母の愛人と目されていた男…押さえ込んでいた記憶が戻った時に明らかに鳴る過去の真相とは?

シャルロットだけはぼくのもの・米澤穂信
小市民を目指す高校生、小鳩くんと小佐内さんのシリーズとしては「春期限定いちごタルト事件」、
本編を組み込んだ長編「夏期限定トロピカルパフェ事件」があるそうな。

小佐内さんのお願い(御使い)で夏休み、日中暑い最中、彼女のオススメケーキを買いに行った小鳩君。
彼女の家で彼女が電話中に待ちきれずに食べたケーキは甘いのがそう得意でもない彼の好みのもの。
暑かったこと、小腹がすいたこと、好みのケーキだったことから、彼女の分にまで手を出してしまった小鳩君。
それを必死に隠そうとするが―



壊れた少女を拾ったので・遠藤徹
冷酷なお姉様を慕う妹が壊れた少女を広い、彼女を治すために自分の身体を差し出す―

妖艶な雰囲気漂う話。

糸織草子・森谷明子
本作は古代から江戸時代にいたるまでを舞台とし、「水」「歌」「機織」などをテーマとした連作ミステリ「七姫幻想」の最終話だそうな。


三十俵二人扶持の貧乏侍である清次郎の妻・志乃は機織の内職で家を助ける働き者だが、子供は娘・きぬだけで、男の子に恵まれなかった。
西陣へ絹絣を届け、新しい糸をもらった帰り、志乃ときぬは男の死体を目撃する。
次の日、忘れた糸を取りに行けば、白糸は紫糸に変わっていた。
死体のあった場所の近くで出会った不思議な和泉姫、兄を鬼から守ったという帝の娘が出てくる糸織草子の伝説とは―

克美さんがいる・あせごのまん
作品集「余は如何に服部ヒロシなりしか」収録作品。
マザコン慎次も娘の桃子も臨終・葬式が過ぎても悲しむばかり。
姑の生命保険や印鑑などを探し、介護なども打ち切るも彼らは「守銭奴」だの「非常識」だの冷たい言葉ばかり。
にっくき相手の日記を見つけ出せば好き放題書いてばかりで腹が立つ。
でも―





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Last updated  August 15, 2006 09:53:17 PM


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