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September 9, 2006

盗神伝　4～新しき王　前編-孤立-　M・W・ターナー作　金原瑞人＆宮坂宏美　訳

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91925)

カテゴリ：本

The　King　of　Attolia

アトリアの女王(イレーネ)と結婚し、王となったエウジェニデスであったが、従者による陰湿な嫌がらせ、女王に忠実な人々からは女王を盗んだと敵視され、孤立。
しかも、従者らに馬鹿にされるまま、ふがいなさを隠さない彼は無能の王と陰口を叩かれる。
そんな時、上官である近衛隊長・テレウスを責める王を見かけたコスティスは王を殴る。
だが、そんなコスティスを王は罰せず、あろうことか自分付きの副官にしてしまう。
戸惑い、嫌がりながらもエウジェニデスに従ううちに、嫌いながらも惹かれるものを感じだす。
そんな時、エウジェニデスが暗殺者に襲われた。
仕掛けたのは誰だ！？

女王とエウジェニデスは信頼関係を結んでいるのが分かって嬉しくなる一方、

女王やエディス大使らはエウジェニデスを王らしくさせようと画策するも彼はするりと逃げ出している。

設定や世界観は違うのだが、どこか十二国記を彷彿とさせる。
エウジェニデスは延王と延麒を足したような性格だし、周り中敵だらけの中、信頼できるものを増やしつつ、王となる(だろう)こと、
罪と罰のありかたを問うところ、国の王になることへの葛藤などが通ずるところがあるように思う。

エウジェニデス(ジェン/アトリアの王としての正式名称はアトリス)～イレーネと結婚し、アトリア国の王となった元エディスの女王の盗人。皮肉屋。
アトリア・イレーネ～アトリアの女王。美しくも冷酷。
テレウス～アトリアの女王の信頼厚い近衛隊長。
レリウス～アトリア国の書記官。スパイ頭でもある。
コスティス～テレウスに使える若い近衛兵。分隊長。
アリストギトン～近衛兵。コスティスの友人。
プレシネ～女王の小間使いの老女。

ディーテ～エロンディテス卿の長男。音楽を愛し、女王を愛す。父に反撥し、エウジェニデスに批判的な歌をつくる。
セジャヌス～エロンディテス卿の次男。ジェンの従者。

オルノン～エディス国大使。
アウグス～エディスの王族。兵士。
ボアグス～エディスの王族。兵士。

メイガス～ソウニス国の王の助言者(メイガス)。物知りで力も強い。現在は形としてはエディス国の捕虜。
ソフォス～ソウニス国の次期後継者。現在行方不明。

ナフセレシュ～メデア帝国の次期後継者。

1　ハミアテスの約束
2　アトリアの女王　前編-復讐-
3　アトリアの女王　後編-告白-

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