日々のあぶく?

日々のあぶく?

March 24, 2007
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カテゴリ:
1888年・フランス

海の底 」をはじめとして、「十五少年漂流記」のような設定の物語は多い。
なのに一回も読んだ事なかったなーと手にとる。

オークランドからニュージーランド沿岸一周の旅に出る予定のスルギ号に前日から乗り込んだのは14歳のゴードンをはじめとする15人の少年たち。
しかし、船長・水夫らも乗り込んでいない、少年たちだけを乗せた船が、ふとしたことから荒海に出てしまった。
大嵐にもまれた末、船はどこかの岸辺に座礁。
無人島か大陸の一部かも分からない土地で、彼らは様々な工夫を重ね、知恵と勇気と好奇心を使って冒険に満ちた生活をはじめる。

無人島(少年らはチェアマン島と名付ける)・人種の差・協力・いざこざ・選挙・決別・和解・流れ着く悪人・救出・防御・攻撃・成功・脱出…様々な冒険ありの2年間が描かれる。

狩猟ができる者、料理ができる者、様々な創作ができる者、やっぱりサバイバルにはそれなりの知識と技術が必要で、
当たり前だけど現代っ子がこれを生き延びれる可能性は低いよな…なんて思ったり。(そんなことを考える話じゃないんだけども)

自分たちで自治を考え、大統領を選出する。
分かりやすい対立や、罪の意識にさいなまれ、自己犠牲も厭わず危険に挑む者、許しなどは本当にいろいろな物語に反映されている。

少年らはイギリスの植民地だったころのニュージーランド・オークランド市のチェアマン学校の生徒。(時代設定は1860年)

・ゴードン~アメリカ人。14歳・5年生(最上級生)。優等生。常識に富み、慎重に物事に当たる。
        両親はなく、ある紳士に育てられている。
        最年長ということもあり、皆をまとめ、初代大統領に。(大統領任期は1年)
・ブリアン~フランス人。13歳・5年生。あまり勉強に精を出さないが、心豊かで人気者。
        父は沼沢地の排水工事の指導のために招かれた。
        ドノバンと対立するが、子供達の絶大な支持から2代目大統領に。

・ジャック~フランス人。3年生。学校一のいたずらっ子だったが、自分の悪戯がもとでこの状態を作り出してしまったことにより無口な少年に。
        一人罪の意識にさいなまれていたが、兄に事実を告白。
        兄が大統領になったこともあり、危険な任務に自分を使うよう頼む。
        ~それが皆に認められ、皆に告白した時に即座に許される。

ゴードン、ブリアン兄弟以外は皆イギリス人。

          優秀だが、えらぶるため人気なし。
          ブリアンと対立。ブリアンが大統領になった際は一時決別し、別行動する。
・クロッス   ~13歳・5年生。ドノバンの従兄。ドノバンに心彼敬服し、彼と行動を共にする。
・ウェッブ   ~12歳・4年生。わがままで喧嘩の絶え間がない。
・ウィルコックス~13歳・4年生。同ウェッブ。

・バクスター ~5年生。手先が器用でさまざまなものを作る。
・ガーネット ~12歳・3年生。父は退役海軍士官で、スルギ号の持ち主(船長)。アコーディオンを弾くのが好き。
・サービス  ~12歳・3年生。「ロビンソン・クルーソー」などの冒険を夢見る明朗型。
・ジェンキンス~9歳・2年生。父は王立科学協会会長。
・アイスバーン~9歳・3年生。父は牧師。ジェンキンスと共に将来を期待されている。
・ドール   ~8歳・1年生。父は海軍士官。意地っ張り。
・コスター  ~9歳・1年生。父は海軍士官。大喰い。

・モーコー  ~黒人のボーイ。両親はオークランド近郊の農村で働く。

+猟犬のフヮン~ゴードンの飼い犬


後に漂流するセバーン号の悪人(水夫)・ワルストンら7人。
彼らに捕まっていた水夫・イバンスと女中・ケートは少年らに助けを求め、また彼らに協力し、悪人らを退治。
イバンスによって島の位置を把握。セバーン号を修理して帰郷を果たす。





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Last updated  March 24, 2007 11:54:15 AM


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